じじぃの「竹中VS金子ガチンコ対決」

週刊新潮 1月29号
タイトル:それでも平気でテレビ出演 「竹中平蔵厚顔無恥の研究 (一部抜粋しています)
「竹中氏にとっても、中谷さんの懺悔と転向は大ショックだったと思います。
余計なことを、と苦々しく思っているかもしれない。
最近、メディアでの露出が目立つのも、自らへの批判が盛り上がりそうな気配を感じての自己防衛の表れなのかもしれません。
でも、長年、米FRB(連邦準備制度理事会)議長を務めたグリーンスパンですら、住宅バブルについての過ちを認め、世界に対して謝罪した。
竹中氏も、少なくともテレビで偉そうなことを言える身ではないことは明らかなのですがね」。(高杉氏)
「私があの小泉・竹中構造改革路線で一番許せないと思っているのは、日本にとって一番大切な『国柄』を壊されてしまったことなんですよ」。
そう指摘するのは『国家の品格』の著者・藤原正彦氏である。
「彼らがやった改革と称するもので、どれだけの日本の文化が破壊されてしまったか。
終身雇用や年功序列を大事にし、家族的で無闇にリストラなどしない日本的な経営方式がそうです。
取引先との株の持ち合いや、ドライな金銭感覚だけでなく人情をベースにした契約関係もそうです。
会社が大変になったら、末端に押し付けるのではなく、上の役員から給料を下げていくような慣習は日本にしかなかったものでしょう」。
そうした国柄は、長年育んできた文化であり、日本の強みでもあると、藤原氏は強調する。
「幕末からたった37年で強大なロシアを叩きのめし、戦後の焼け野原からすぐに世界第2位の経済大国にのし上がった国など、ほかにありますか。
アジアやアフリカの国が真似しても成功しなかったが、それは国柄ゆえなんです。
これが無くなったら、日本は普通の国になる。
そうなったら資源のない日本はやっていけないんです。
経済の立て直しはいくらでもできますが、これだけメチャクチャに壊された国柄の修復には長い時間がかかるでしょう。
そんな竹中さんがよくも臆面なくテレビに出て持論など語っていられるものだと思いますよ」。
厚顔無恥の四文字を竹中氏に捧げる所以である。

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テレビ朝日「サンデー・プロジェクト」 1/18
ガチンコ討論! 小泉改革は間違いか?(一部抜粋しています)
小泉改革の功罪について竹中平蔵元金融担当大臣と金子勝(慶応大学教授)が対決した。
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水野和夫三菱UFJ証券チーフエコノミスト 小泉内閣の時代は、短期と長期の債務を両方見ても、長期債務が5年間で116億円、短期債務はもっと増えている。
結果的には失敗だったと思います。
竹中 失敗ではなく、まだ途上じゃないですか。そもそも数字がトリッキーなものだと思います。短期債務はあくまで資金繰りの途中の数字ですから。それに、財政再建というのは、ものすごく時間がかかる。イギリスは20年かかった。

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2006年08月10日 掲載 ゲンダイネット
年収150万円時代に突入
「年収300万円時代を生き抜く経済学」なる本がベストセラーになったが、そんなレベルじゃない。このほど発表された「労働経済白書」は、年収150万円未満の労働者が急増していることを浮き彫りにした。20代では21.5%と5人に1人以上、200万円未満だと全世帯の約1割もいる。「300万円時代」の著者の森永卓郎氏も「300万円なら工夫すればなんとか暮らせるが、150万円となると命を保てるかどうかの瀬戸際」とタメ息をつく。
http://gendai.net/?m=view&c=010&no=18162
どうでもいい、じじぃの日記。
テレビ朝日 「サンデー・プロジェクト」ガチンコ討論! 小泉改革は間違いか?を見た。
週刊新潮 1月29号に”ああ言えば上祐(じょうゆう)”で知られる、かの上祐史浩・元オウム真理教幹部を髣髴とさせる巧みなトークで、金子氏を圧倒。と書いている。
元首相の小泉氏が唱える「郵政民営化」で小泉チルドレンが圧勝し、アメリカ式の「規制緩和」が正しいと思ったものだった。
現実はどうだろう。
年収150万円のフリーターが増え、派遣労働者がすぐ首を切られ、老後も安心して過ごせない世の中になっている。
冷静に考えると竹中氏の言うことはすべて自分を正当化しているだけだ。
アメリカの破たんはサブプライムローンが原因だったとしても、アメリカ流の市場万能主義が最良なものではないことを証明した。
規制緩和」は必要だったろう。
このテレビ、および週刊新潮を見て思ったのはもう少し、日本の事情を考慮して「規制緩和」を行うべきだったのではないか。
後の祭りである。