恐るべし、アメリカの底力

米国ペンシルベニア州フィラデルフィア/英国ロンドン 2008年3月12日 (一部抜粋しています)
2006-2007年“Hottest Researchers”を発表 審良静男大阪大学教授が4度目のランク入り 今回も米国がトップ研究者の過半数を占める
トムソン社(Thomson Corporation 、 NYSE: TOCTSX: TOC)の一事業部門で世界各国の研究機関や企業に情報ソリューションを提供しているトムソンサイエンティフィック( Thomson Scientific )は本日、最もホットな研究者および研究論文に関する年間調査結果を発表しました。
Science Watchの3・4月号にて、2006年から2007年の2年間で、最も多くのホットペーパーを発表した著者(Hottest Researchers)のトップ10を発表しています。同号ではまた、2007年末までに最も多く引用された、2007年発表の科学論文も掲載しています。
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今年は、共著者多数の2大共同研究に参加した、高エネルギー物理学者のMikhail Kopytine氏(Kent State University)、Basanta K. Nandi氏(Indian Institute of Technology)、そしてThomas Peitzmann氏(Utrecht University)の三名がそれぞれ12本のホットペーパーを輩出し、二年連続でトップだった大阪大学審良静男氏を抑えて、トップに躍り出ました。
しかし、審良静男氏の勢いは衰えていません。免疫学、特に病原体の認識に焦点を当てたホットペーパー11本で、トップの三氏に続いています。審良氏は“Hottest Researcher”として4年連続ランクインしています。
昨年、米国は“Hottest Researcher”リストの6割を占めました。
今年はトップ10研究者のうち、アメリカの研究機関から7人、インド、オランダ、日本から1人ずつ選ばれました。
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/pr_200803/index.shtml
2008年12月26日 読売新聞
山中教授「日本は1勝10敗」国内外のiPS細胞研究比較
論文掲載わずか1
様々な細胞に変化できる「新型万能細胞(iPS細胞)」を作製した京都大の山中伸弥教授は25日に開かれた文部科学省の会合で、2008年の国内と海外のiPS細胞研究の進み具合を振り返り、「1勝10敗くらいで負けた」と語った。
科学技術振興機構によると、主な科学誌に08年に掲載された国別のiPS細胞関連の論文数は日本の1本に対し、米国が8本、ドイツが1本だった。
科学誌サイエンスは、今年の科学研究成果の1位にiPS細胞関係を選んだが、山中教授は「評価されたのは、米国のハーバード大が病気の患者の皮膚などからiPS細胞を作製した成果。政府の素早い研究費の支援を受けたのに、日本の研究者はふがいない」と述べた。
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/research/20081226-OYO8T00210.htm
2008年8月5日 国立天文台・広報室  (一部抜粋しています)
最先端のシミュレーションが示す初期宇宙での星形成
宇宙で最初の天体はどのようなもので、いつどのように形成されたのか、観測的にはまだわかっていません。実際に宇宙で最初に形成された天体が観測できるようになるのは、まだまだ先のことで、今のところ数値実験がこれを探ることができる唯一の方法と言ってもよいでしょう。そして、計算機の中では、初期宇宙でどのように、どんな天体が形成されたのか、明らかにされつつあるのです。
名古屋大学国立天文台、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの3人の研究者は、並列コンピュータを用い、初期宇宙での天体形成について調べました。標準宇宙論に基づいて仮想的な初期宇宙を計算機の中に作り、その時間発展をシミュレーションしたのです。
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この研究チームの数値実験では、ビッグバンから約3億年後に、質量が太陽の100分の1ほどの原始星が誕生しました。続いて行われた別の数値実験から、この原始星は、周りのガスを集めて、太陽の10倍から100倍の質量を持つ大質量星に進化すると推定されました。
研究チームは物質の物理・科学過程を逐一計算することによって、宇宙初期に存在したわずかな物質密度の揺らぎがあれば、自然に、膨張宇宙の中で天体が形成されることを世界で初めて示したのです。そして、一連の数値実験から、宇宙で最初の天体は、質量の大きな個々の星だったことが予想されています。
この研究成果は、8月1日発行の米国の科学雑誌「サイエンス」に掲載されました。
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000403.html
どうでもいい、じじぃの日記。
2008年、金融危機よりアメリカの時代が終わろうとしています。
しかし、iPS細胞を世界で最初に作った山中教授は日本対アメリカは論文数で1勝10敗と言っています。
恐るべし、アメリカの底力です。
今年は日本人が4人もノーベル賞を受賞しました。
ノーベル賞大阪大学審良静男教授が毎年有力候補に上がっています。
来年も期待したいと思います。
名古屋大学等で開発した初期宇宙のシミュレーションで原始星が誕生したとのことです。
その内、太陽、地球が誕生するのでしょうか。