じじぃの「国民皆保険・米国大統領選・民主党ウォーレン候補の政策は?池上彰のニュース検定」

民主ウォーレン氏を警戒 大企業・富裕層に大増税―米金融街

2019年11月12日 時事ドットコム
2020年米大統領選に向けた野党民主党の候補者指名争いで、急速に支持を広げる左派のウォーレン上院議員に対し、米ウォール街の警戒が強まっている。
国民皆保険制度の導入を目指すウォーレン氏は、10年間で20兆5000億ドルの財源を確保する計画を公表。中間層の負担を増やさないために導入するのが富裕層への3兆ドルの増税で、5000万ドル以上の純資産には年2~6%の税率を適用する。また、トランプ政権が実現した法人税減税も撤廃し、35%への税率引き上げなどで大企業にも3兆ドルの増税を強いる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019110900372&g=int

池上彰のニュース検定

2020年1月13日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「左派ウォーレン」。

問題 「米国大統領選・民主党ウォーレンが打ち出している政策は?」

・富裕層への増税
・消増税
企業減税
正解 「富裕層への増税
 トランプ大統領は11月の米国の大統領選で再選を望んでいます。それを再選を阻止しようとしているのが民主党の候補者ブルームバーグ、バイデン、ウォーレン、サンダース、ブティジェッジの5人の民主党候補者です。その中でも今注目されている一人がウォーレンです。去年10月の民主党の討論会で支持を伸ばしました。経済格差に不満を持つ低所得層や若者たちから支持を受けているのです。目玉政策は「国民皆保険」の導入です。米国では日本のような保険制度がなく国民それぞれが民間の保険に入ります。契約していない人も多く成人人口の約1割が無保険です。ウォーレンはこうした状況を転換し国民皆保険の導入を主張しています。ネックとなるのは財源です。10年間で20兆5000億ドル、およそ2200兆円もの財源が必要になるのです。ウォーレンはそのお金を捻出するために富裕層や大企業への増税を検討しています。ただこうした考え方には民主党内にも警戒感が広がっています。そのためウォーレンが民主党の大統領候補になった場合にはトランプのほうが有利になるという見方もあります。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ネットで「アメリカの医療費」をキーに検索してみた。
 「一般の初診料は150ドルから300ドル、専門医を受診すると200ドルから500ドル、入院した場合は室料だけで1日約2千ドルから3千ドル程度の請求を受けます。例えば、急性虫垂炎で入院、手術(1日入院)を受けた場合は、1万ドル以上が請求されています」
アメリカで「盲腸」の手術をした場合、100万円以上かかるらしい。
「ウォーレンはこうした状況を転換し国民皆保険の導入を主張しています」
日本には、国民皆保険があります。
日本はなんだかんだ言っても、すばらしい国です。

じじぃの「科学・芸術_961_アイルランド・米国に移住した人びと」

JFK in Ireland

JFK in Ireland

Sixteen years earlier, during a three-week trip to Ireland, Kennedy had visited the town where his great grandfather had lived before he emigrated to Boston in 1847.
https://www.ireland.com/en-gb/what-is-available/genealogy-and-ancestry/articles/jfk-in-ireland/

アイルランドを知るための70章』

海老島均、山下理恵子/編著 赤石書店 2004年発行

海を越えたアイルランド人 移民 より

1840年代初頭に800万人を超えていたアイルランドの人口は、大飢饉による死亡や移民によって大幅に減少した。その後も、移民によって人口の減少がつづいた。その結果、アイルランドの人口は20世紀初頭に450万人まで減った。その後人口は増加し、現在は600万人(アイルランド共和国北アイルランドの合計人口数)を超えている。アイルランドはヨーロッパ諸国のなかで移民による人口減少がつづいた特異な国である。
その一方で、アイルランド以外に住む「アイルランド人」となると、本国の人数をはるかに超えている。米国籍の人びとのうち約4000万人はアイルランドアメリカ人といわれるし、オーストラリア人人の約3割はアイルランド人の血をひいているといわれる。さらに、英国にも多くのアイルランド人が住んでいる。
移民はアイルランドに残った者の生活に大きな影響を与えた。プラスの面をいえば、アイルランドに残った者の雇用が確保され、彼らの生活水準が上がった。また、移民からの送金をあてにする人々も多かった・マイナス面は、人口の減少は国内市場を狭隘(きょうあい)化させ、遅れた農業システムを温存させたことである。
独立運動への影響は複雑である。もし移民というシステムが存在しなければ、職もなく将来に希望をもてない若者があふれ、彼らは独立運動の支持者になり、運動がより一層推進されたかもしれない。そうであれば移民がなければアイルランドはもっと早く独立していたかもしれない。その一方で、独立運動にプラスになった側面がある。それは、移民したアイルランド人がとくに米国において本国の独立を支援する運動を展開したことである。
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アイルランド人移民の最大の受け入れ国は、いうまでもなく米国である、20世紀初頭には、アイルランド系のアメリカ人の数は一説には1500万人とも2000万人ともいわれ、本国の人口をはるかに超えていた。移民たちの約6割は北東部に住み、都市では低賃金労働者として働く者もいれば、熟練工あるいは専門的職業者として働く者もいた。19世紀半ばの米国の鉄道ブームのときには、多くのアイルランド人移民が鉄道建設に従事した。英語を話すことができる、あるいはその読み書きができるという点において、非英語圏からの移民に比べてはるかに有利な条件を与えられていた。また移民たちも米国社会に同化しようと、アメリカ訛りの英語を積極的に見につけようとした。だが、彼らの前にはWASPアングロ・サクソン系でプロテスタントの白人、通称ワスプ)の壁が立ちはだかった。事実、19世紀半ばにはボストンなどの都市では求人に隠して、「アイルランド人お断り」というポスターが貼られることがあったのである。
そこで移民たちはカトリック教会と民主党支持を中核とする強固なアイルランドアメリカ人のコミュニティを形成していく。カトリック教会は移民たちに精神的救済だけでなく、社会福祉が整備されていない当時にあっては、慈善活動によって物質的な救済を与えたのだった。
アイルランドの人たちは民主党内に自分たちの支持基盤を作り上げていった。アイルランドアメリカ人の代表のような人物J・F・ケネディ元大統領は民主党員である。地方レベルでは、党員の公務員への登用などの利益誘導を行っていた民主党のネットワークに参加するため、積極的に民主党員になるアイルランド系も多かった。国勢レベルでは、民主党の政治家は反英を唱えたり、アイルランド人のアイデンティティに訴えることによって、アイルランド人票を容易に固めることができたのである。
さらに、アイルランドが英国から独立することが、自分たちの地位向上につながると考える者や反英感情を抱きつづける者は、アイルランド独立運動に積極的にかかわっていった。晴らが支援した代表的な組織が「フィーニアン・ブラザーフッド」や「クラン・ナ・ゲール」である。

じじぃの「中国経済の潜在的リスク・2020年の韓国と東アジア情勢!プライムニュース」

韓国『外貨準備高増』の実態【鈴置高史】【真田幸光 】【中谷元自民党日韓議連常任幹事】【反町理】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kYxYK8uiNPU

中国企業のデフォルト率が過去最悪に!総額1.5兆円規模「2019年12月11日のニュース」

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KHMfF5roDRI

中国 民間企業デフォルト(債務不履行)率

プライムニュース 「韓国経済と中国リスク 米国の中国戦略次の手 中谷元X真田幸光X鈴置高史」

2020年1月13日 BSフジ
【キャスター】竹内友佳、反町理 【ゲスト】中谷元自由民主党衆議院議員 日韓議連)、鈴置高史(元日本経済新聞編集委員)、真田幸光(愛知淑徳大学教授)
アメリカとイランをめぐる軍事的緊張と緩和が相まって、年明けから世界のマーケットは波乱の様相を見せている。一方、13日からの中国・劉副首相の訪米で米中通商協議をめぐる「第1段階」合意文書の署名が予定されるものの、本質的な問題は解消されておらず、米中対立は2020年も世界経済にとって大きな不安定要因となり続けている。
こうした中、韓国の文大統領は新年演説で「経済が力強く走り跳躍する1年になる」としつつ、雇用環境の改善など経済政策の成果を国内にアピールした。
依存度の高い中国経済潜在的リスクも依然として指摘される中、不振が続く韓国経済の2020年はどうなるのか?
また、韓国では政府高官らの不正を取り締まる新たな機関「高位公職者犯罪捜査庁」を設置する法律の成立や、最高検人事の大幅刷新など、文政権の司法を掌握しようとする動きも見られる。
文政権の内政をめぐる動きと韓国を取り巻く外部環境を徹底分析し、2020年の韓国と東アジア情勢を読み解く。

米中対立の焦点と「引き金」

●中国 民間企業デフォルト(債務不履行)率
真田幸光、「中国では実際に大型倒産が起きている」
反町理、「中国の民間企業デフォルトした割合の表だが、2019年4.9%に増えています。この表は民間企業だが、国有企業もこの表とリンクしているのか」
真田幸光、「国有企業は政府が介入して事実上倒産しない形にしている。しかし天津物産集団がドル建て債市場で事実上の債務不履行(デフォルト)に陥り去年倒産した。今後国有企業も倒産するケースも出てくるだろう」
反町理、「1997年に韓国で起きたことが中国でもっとスケールの大きいので起こるということか」
真田幸光、「米国は中国を自分の手のひらに乗せるために起こすのです」

【提言】 「東アジア情勢に日本はどう対応すべきか」

中谷元 「日米安保経済の強化」
 日本と米国は同盟国なので安全保障だけでなく経済も一緒に考えていく。特に日本は核兵器もないし相手に飛び込むミサイルも持っていない。東アジアで主導権を持つには日米安保と経済の強化が必要。
真田幸光 「沈着」
 混沌の国際情勢の中で、沈着冷静に考える。
鈴置高史 「嵐に備えよ」
 
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/index.html

文藝春秋』2020年2月号(新春特別号)

世界の知性が日本人に教える 2020年の「羅針盤」 人口減少社会を恐れるな 【執筆者】ジャレド・ダイアモンド より

核兵器、気候変動、資源枯渇、格差の拡大――。世界は今、さまざまな問題に直面しています。世界的な危機と言っていいでしょう。しかも、この危機はこれまで世界が体験したことのない、史上初めての世界的規模なのです。これまでもローカルな国や文明の崩壊はありました。西暦800年~のマヤ文明の崩壊や、1200年代から1300年代の東南アジアで最もパワフルだったクメール王国の崩壊などです。
今、われわれの目の前に迫っているのは地球的な規模、グローバルな崩壊です。しかし、私は悲観主義者の声には耳を傾けず、希望も捨てていません。歴史から学ぶことで、この危機を乗り越える手立てを得られると信じているのです。
     ・
わたしは今、日本が直面するさまざまな問題を乗り越えられると思うのは、それ以上の危機を見事に乗り切った経験が日本にはあるからです。明治時代の日本は開国という一大事に対し、近現代史で他に例を見ない素晴らしい選択的変化を行いました。あるところでは外国のやりかたを柔軟に受け入れ、あるところでは自国の文化や体制を堅持する。その剣かが現代日本なのです。
日本の目の前にある危機は1854年の開国や1945年の敗戦に比べたら大したことはない。以前やったように、時代にあわない価値観を捨て、新たに価値観を取り入れればいいのです。

わたしは21世紀は北米とヨーロッパとオーストラリア、そして日本の時代になると思っています。

21世紀は中国の時代だという声も聞きますが、ありえません。中国は壊滅的なディスアドバンテージを抱えています。中国は民主主義国家になったことがありません。
民主主義国家にももちろん弱みはあります。みんなで議論をするので何かをするときのスピードが遅いのもそうです。中国は政府が何かをすると決断すればすぐに実行できる。市民の議論を待つ必要がないからです。わたしが住んでいるロサンゼルスでは地下鉄の建設を15年前から計画していますが、中国ならあっという間に開通するでしょう。中国はたった1年でガソリンから鉛を除去しましたが、アメリカは同じことに10年以上かかっています。
ただ、歴史上、いいことだけをした独裁者というのは存在しません。中国も例外ではないのです。
たとえば文化革命。このとき中国は、教育システムを破壊しました。教授や教師を田畑に送って農作業をさせるという”名案”を思い付いたのです。日本の首相はどれだけ愚かでも教育システムをいきなりゼロにすることはできません。それは日本が民主主義国家だからです。

じじぃの「科学・芸術_960_アイルランド・ジャガイモ飢饉」

The Irish Potato Famine (1845-1852)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=M8Rbj7H0eX4

Irish Potato Famine

アイルランドを知るための70章』

海老島均、山下理恵子/編著 赤石書店 2004年発行

人口激減の引き金 ジャガイモ飢饉 より

1845年後半にアイルランドではジャガイモの「胴枯れ病」が発生し、アイルランド各地でジャガイモの凶作をもたらした。その結果、大飢饉が起こり、アイルランドの人口を大幅に減少させるなど、アイルランドの社会・経済に大きな影響を与えたのである。
ジャガイモは新大陸からスペインを経由して1590年頃アイルランドにもたらされたといわれ、オート麦などの穀類の代替物として重要となった。穀物栽培に適さない土壌でも栽培が可能であったので、とくにアイルランド西部の土壌の悪い地域では貴重な栽培物となった。大飢饉の影響がもっとも深刻であったのは、この西部地域である。アイルランドで最初に農業統計がとられたのは1847年だったため、大飢饉食前の農業の状態は推定するしかないが、耕地の約3分の2がジャガイモであったといわれている。
ジャガイモの胴枯れ病がアイルランドではじめて新聞に報じられたのは、1845年9月のことであった。米国ではすでに1843年夏に胴枯れ病が報道されていたが、この胴枯れ病がヨーロッパ大陸や英国を経由してアイルランドに到達したのである。英国では1845年8月までに胴枯れ病が北部を覗く全域にみられるようになった。
だが、英国ではジャガイモの凶作が飢饉に発展しなかった。というのは、英国ではジャガイモが主食でなかったからである。同様にアイルランド中産階級以上の家庭では、ジャガイモだけでなく、穀類や肉も食べられていたので、ジャガイモの凶作は中産階級以上では深刻な問題とはならなかった。
一方、アイルランドの下層階級の食事はジャガイモが中心であり、彼らはジャガイモの不作の影響をもっと被った。農村の下層階級はジャガイモを自給自足しており、市場で購買する必要がなかったのだが、大凶作の結果、購買しなければならなくなった。1846年にはジャガイモの価格が前年度の約4倍になり、彼らの窮状に拍車をかけた。
大飢饉に関する人口学的側面の研究は比較的すすんでいる。アイルランドの人口は、1841年の調査では約820万人。1951年のものでは約680万人とされる。この数値と、大飢饉が存在しなかったときのカウンター・ファクチュアル・モデル(反事実仮定法モデル)に基づく推定によると、約100万人が死亡したとされ、移民による人口の減少は約120万人と推定されている。もっとも死亡率が高かったのはコナクト地方で、とくにスライゴー、ゴールウェイ、メイヨーの各カウンティである。反対に死亡率が低かったのは、レンスター地方東部とアルスター地方東北部の豊かな地域であった。
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大飢饉の救済にあたったのはロバート・ピールの保守党政府(1841~46年)と、それにつづくジョン。ラッセルの自由党政府(1846~52年)である。ピールはジャガイモ不足の報告を受けると、代替食糧としてトウモロコシ粉の緊急輸入を決定した。輸入されたトウモロコシ粉は、アイルランド各地に設けられた食糧貯蔵所において原価で販売された。無料で配給されなかったのは、当時の英国で支配的だった、国家が市場に介入することを否定する自由放任主義に基づいていたからである。
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英国政府が大飢饉に救済に費やした費用は、おもに貸付金というかたちで約1000万ポンドに及んだ。この額は当時の連合王国の国民総生産のわずか0.3パーセントにすぎず、クリミア戦争(1853~56年)の費用の2割であった。この額が多いのか、少ないのかは議論の分かれるところであろう。アイルランド自身も救貧税の徴収により700万ポンド投入しており、各国政府の立場はあくまでも大飢饉はアイルランド人によって解決されなければならないというものであった。

じじぃの「フィボナッチ数列・ヒマワリは太陽に向かって回転するのか?話のネタ」

ヒマワリの小さな花の並び方

ひまわりに隠されたフィボナッチ数列黄金比 - ひまわりは黄金の花?

2018年2月12日 数学の面白いこと・役に立つことをまとめたサイト
ひまわりも生存競争の中で数学を利用している植物の一つであり、フィボナッチ数列という数列と密接に関係しています。
ひまわりはどのようにフィボナッチ数列を利用しているのか?数学とひまわりの密接な関係を見ていきましょう。
https://analytics-notty.tech/fibonacci-and-goldenratio-in-sunflower/

『話のネタ―会話がはずむ教養読本』

毎日新聞社/著 PHP文庫 1998年発行

ヒマワリは太陽に向かって回転するのか より

ヒマワリは「向日葵」とも書くように、太陽に向かって花が回転するといわれている。回転することはするのだが、それは若い茎の先端か、あるいはつぼみのときだけで、花そのものがいっせいに太陽に向かって回転することはない。
英語でいえば、サンフラワー。真夏のカッと照りつける太陽によく似合う大輪のヒマワリが、まるでお日さまに向かって咲き誇っているかのようなイメージを与えることから、花が回転していると錯覚されたのかもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
この世界は数学でできているという説があります。
たとえば、大輪のヒマワリは、数千個の小さな花が集まって1つの花ができています。
ヒマワリの小さな花の並び方もまた、数学からできているのだそうです。
並び方には左回りと右回りがあり、らせん模様を描いています。
植物の花、実、葉のつき方は、フィボナッチ数列という数列と密接に関係しているのだそうです。
フィボナッチ数列・・・「前の2つの数を加えると次の数になる」という数列です。ただし,1番目と2番目の数は両方とも1です
確かに、ヒマワリも松ぼっくりも、らせん模様を描いています。
道端に見かける草花、じっと観察するとそこには数の秘密が隠されているのです。
とか。

じじぃの「科学・芸術_959_アイルランド・英国による植民地化」

The Great Famine" Part One: Ireland Before the Famine

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=UXfel4n8dX8

Ireland (1801~1923)

アイルランドを知るための70章』

海老島均、山下理恵子/編著 赤石書店 2004年発行

連合王国の成立 英国植民地のモデル より

1775年にはじまったアメリカ独立戦争は、アイルランドの状況を激変させた。アメリカ側に参戦したフランスとスペインは、アイルランドを英国への攻撃の重要な戦略上の拠点とみなしたのだ。当時、アイルランドに駐留する英軍はアメリカへ移動させられていたために、軍事的空白が生じていた。そこで、英国はアイルランドが自ら武装することを認めざるをえず、プロテスタントを中心とした義勇軍が創設されることとなった。この義勇軍は英国に新たな難題をつきつけた。すなわち、アイルランドプロテスタント支配層はこの義勇軍の軍事的圧力を背景にして、英国への従属状態からの脱却、つまり自治を獲得したのである。英国はこれに応じざるをえず、1782年、アイルランド自治を獲得する。
1789年のフランス革命の勃発はアイルランドを再び動揺させた。フランス革命の共和主義思想が、プロテスタント(この場合、英国国教会)の支配体制から排除されていたカトリックと長老派を覚醒させたのである。1780年代までにカトリックと長老派の地位は徐々に改善されてはいたが、アイルランドの支配権は、プロテスタントの支配層つまり英国国教会に属する少数の地主の手に握られていた。このような状況のなかで、1791年、ベルファストで、共和主義思想の影響を強く受けた長老派の商人やジャーナリストを中心とした「ユナイテッド・アイリッシュメン」という協会が設立された。この協会の当初の目的は議会改革であり、革命的なものではまったくなかった。だが、対仏戦争中の英国政府は、フランスがアイルランドに侵入することを危惧し、それと結びつく可能性のある結社を弾圧した。ユナイテッド・アイリッシュメンは、弾圧を契機として革命的な組織に変質していく。非合法化された組織は、フランスの援助のもとに蜂起を計画した。蜂起にはカトリックの農民組織「ディフェンダーズ」も参加し1798年に決行されたが、完全な敗北のうちに終わり治安当局に殺害された人数は3万人ともいわれている。この蜂起鎮圧後、英国政府はアイルランドに与えた自治を取りあげ、1801年にアイルランドを併合したのであった。
アイルランド連合王国の一部になったとはいえ、その統治システムからみると植民地であった。アイルランド総督を頂点とする「アイルランド総督府」という官僚組織がアイルランドを統治したが、このようなシステムはスコットランドウェールズではみられないものであり、英国植民地の特徴だった。だが、連合王国の一部となったアイルランドには「英国型の制度」も導入されている。
こうした事実をまず警察制度を例に説明してみよう。アイルランドの治安維持を担当していたのは「ダブリン首都警察」と「アイルランド警察」だった。ダブリン首都警察は英国最初の「近代的な警察」といわれる「ロンドン首都警察」をモデルにしており、これだけをみるとアイルランドの警察は「英国型」のようにみえる。ところが、アイルランド警察は、ひとりひとりの警官が兵士のように銃で武装するという軍隊のような強力な警察であり、後にセイロンやインド、西インド諸島パレスチナの警察に影響を与え、「植民地警察のモデル」となった。さらにダブリン首都警察とアイルランド警察に共通していることだが、上層部はプロテスタントで、一般の警官はカトリックという構造をしており、このことは少数の支配者が現地の多数の授民を支配するという英国植民地支配のモデルを示している。
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英国の「新救貧法」は、それまで救貧法が存在しなかったアイルランド1838年に導入されたが、この制度にも英国国内との違いをみることができる。この救貧法は、貧民を救貧院に収容することによっての救済するという「院内救済の原則」を確立することでよく知られている。ところが、英国では地方の裁量によって、貧民を救貧院で収容するという手段以外でも貧民が救済されていた。一方、アイルランドでは「院内救済の原則」が厳格に適用され、さらに中央による均一性が重視された制度となった。このようにアイルランドの制度は、「英国型」でもあり、「植民地型」でもあり、両者の中間に位置したといえるだろう。

じじぃの「腹巻・カイロで内蔵型冷え症を改善する・肝臓の3つの働き!人体の超能力」

カイロを貼る場所

主治医が見つかる診療所

2020年1月9日 テレビ東京
【MC】草野仁東野幸治 【医師】石原新菜(イシハラクリニック 副院長)、その他
医師50名ホンネ調査!お茶でうがい正しい?鼻血の正しい止め方とは?ドクターXの真実暴く。
●平熱上げて美肌&免疫力UP! 腹巻きOK!重ね着NG
お腹には臓器が集まっているので、腹巻で温めると内蔵の動きがよくなり体温アップにつながります。
免疫の8割は小腸でつくられるので、お腹が冷えると免疫力が落ちてしまいます。

腹巻の他に、右上腹部にカイロを貼ると肝臓部分が温められて体温が上がります。

https://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/backnumber/index.html?trgt=20200109

『人体の超能力に驚かされる本』

ライフ・エキスパート/編集 KAWADE夢文庫 2012年発行

人間の肝臓は3/4を切除されても自然に再生する! より

人間の体内でもっとも重い臓器といえば、重さ約1キロ強といわれる脳だ。じつは、脳とほぼ同じ重量をほこる重要な器官がある。それが肝臓である。
日常の中で、私たちがその働きを感じる機会はほぼないが、肝臓は心臓と並ぶほど大切な臓器だ。「肝心かなめ」という語源も、ここからきている。
ではその働きはというと、大きく代謝・解毒・胆汁の生成という3つの役目があるが、細かく見ていくと、およそ500種にもなる。人体にとって肝臓がいかに大事であるかがわかるだろう。
代謝・・・小腸が吸収した栄養素を分解・合成し体内で利用されやすい形に変える
解毒・・・有害物質を分解し、無害なものにする
胆汁の生成・・・腸での消化・吸収に必要な胆汁をつくる
そして、肝臓のいちばんスゴイところは、なんといってもその恐るべき再生能力にあるといっていい。たとえば手術で4分の3を切除しても、切除した部分の幹細胞が増殖・分化して、4ヵ月ほどでもとどおりになるのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「人間の体内でもっとも重い臓器といえば、重さ約1キロ強といわれる脳だ。じつは、脳とほぼ同じ重量をほこる重要な器官がある。それが肝臓である」
考えてみれば、脳が肝臓とほぼ同じ重さがあるというのもすごいです。
ついでに、クラゲには脳も心臓も血管も無いらしい。
みなさんは、カイロをどこに貼っていますか。
私は胸上首下の所に貼っています。
腹巻はなんとなく、じじくさいなあ。 (^^;;
肌着と腹巻が一緒になったのがあればいいなあ。(面倒くさいので)