じじぃの「がんの余命宣言・どうやって決めているの?病気の雑学」

ストーマ人工肛門人工膀胱)とは?

ストーマとは
ストーマは、便や尿を排泄するために腹部に造設した排泄口のこと。「人工肛門」、「人工膀胱」などが含まれます。

ストーマは、腸や尿管といった器官の一部を外部に露出させることで機能し、特別な機械を必要とせず、自然な体の機能を利用して排泄を管理。ストーマが赤いのは、それが生きた粘膜であるためです。口内の粘膜と同じように、常に赤く保たれています。
https://www.homemate-s.com/useful/grounding/stoma/

『人が病気で死ぬワケを考えてみた』

森皆ねじ子/著 三笠書房 2023年発行

3章 がん 「自分自身」に殺されて死ぬということ…「DNAのコピペミス」がすべての始まり より

「余命」って、どうやって決めるの?

「がんの余命宣言」ってよく聞きますよね。この「余命」って、いったいどうやって決め手いるのか。うーん。

勘です。

いろいろあるけど、このくらいかなーみたいな。いや、ちゃんと科学的根拠はあるんです、なんとなく。

「がん細胞が生まれてしまった」あと、どのくらい生きていられるかは、次の要素で決まります。

(1)もともとのがんの種類
(2)爆発力(転移しやすいタイプか否かとか、ふくらんでいくスピードの早さとか)
(3)手術したとき、どれくらい取りきれたか
(4)抗がん剤放射線治療がどのくらい効くか
(5)ご本人の基礎体力
(6)過去の統計データ
(7)医者の経験値や勘

これらから、だいたい判断します。実は明確な根拠はありません。

「直接の死因」が何になるかもわかりません。でも、これらの要素を総合的にみると「なんとなく、このくらいの余命だろうなー」って思うのよね。

たとえば、55歳で働き盛りの男性Aさんの場合を考えてみます。
Aさんは、1年前から便に血がつきはじめました。検査の結果、Aさんは大腸がん。肝臓にも転移していて、もうどう頑張っても取り切れません。
ということは、Aさんは遅かれ早かれ大腸がんのせいで死にます。死因は決定しました。

そこで、余命を決める要素を見てみると、(1)もともとのがんの種類は「大腸がん」、(2)爆発力は「転移しているのでありそう」です。取ったがんの組織の形を顕微鏡で見たり、DNAの型からも判断します。(3)オペでは「取りきれず」、(4)抗がん剤は「まぁ2年くらいは効くでしょう。未来永劫は無理」です。(5)体力は「若いのですごくある」状態(これが逆につらい)で、(6)過去の統計データを見てみると、原発巣(げんぱつそう)の大きさや点にの有無などから5年生存率を割り出した統計データがありますので、それを参考にします(日本では、それぞれのがんごとに「癌取扱い規約」という本にまとめられています)。

以上を合わせて、(7)医者の巻と経験で、「まぁ3年くらいはもつでしょう……」ということになります。

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じじぃの日記。

ある女優(69歳)が2022年に、大腸ガンによる多臓器不全のために亡くなった。

彼女が出演した主な映画は『砂の器』、『球形の荒野』、『犬神家の一族』、『黄金の犬』である。

彼女は、医師から人工肛門をつけるよう勧められたが拒否したそうである。

人工肛門ストーマ)は、手術によっておなかに新しく作られた、便や尿の排泄の出口のことを言う。

膀胱の例で言うと、
膀胱の形状は風船に似ている。
医学が進んだ今日、体の外に袋を取り付けるのではなく、膀胱を風船のようなものに置き換えることができないのだろうか?

私が、医師から人工肛門をつけるように言われたら、どうしようか。

トホホのホ。