じじぃの「ドジャース・大谷の社会学・おわりに・もとブロガーなのです!OHTANIの雑学」

大谷翔平の延長10回サヨナラ打で劇的勝利!】レッズ vs ドジャース 試合ハイライト MLB2024シーズン 5.20

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=EZEO_n7w4zA

ロサンゼルス 大谷翔平選手


大谷翔平社会学

内野宗治/著 扶桑社新書 2024年発行

リベラル時代の新ヒーローはアメリカでどう受容されたのか?結婚フィーバーからグローバル資本主義まで、大谷翔平を知ることで“世界”が見えてくる。

おわりに 「大谷翔平社会学」ができるまで――自己紹介に代えて より

ダルビッシュから浮気したの?」

休職中、僕は「自分はダメ人間ではない」と自分自身に言い聞かせるかのごとく、当時住んでいた家の近くにあった多摩川の河川敷でランニングを習慣にしながら、自分の興味が赴くままにさまざまな本を読み漁った。SFから安っぽい自己啓発本まで幅広いジャンルの本を読んだが、社会学関連の本を多く読むようになったのはこのころからだ。
大学時代も社会学を少々かじっていたが、「社会について知りたい」という欲求は大学時代よるはるかに高まっていた。「このクソみたいな社会は一体どうなってるんだ?」「社会を生き抜くにはどうしたらいい?」社会生活を全く上手に送れていなかった僕にとって、それは単なる学問的なテーマではなく、自分の身に差し迫る切実でリアリティある問いだった。かくして僕は、かつてなく真剣に社会と対峙するようになり、そのころはとても野球なんて見る気分にはなれなかった。
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多くの日本人、多くの野球ファンと同様に、僕は大谷のぶっ飛んだ活躍に魅了された。
毎日、大谷の成績やニュースをチェックするのが日課になった。僕がかつてダルビッシュの「追っかけ」だったことを知る妻、は大谷について熱く語る僕を見て「ダルビッシュから(大谷に)浮気したの?」と冗談を言った。僕としては「違う、どっちも愛しているんだ!」と言いたいところだったが、正直なところ気持ちは大谷に傾いていた。当時1歳の長女も「ダルビッシュ」はうまく発音できなかったが、テレビに大谷が映ると「オータニ!」と明瞭な声で叫んだ。幼児が歩き始めるよりも先にその名前を覚える男、それが大谷だった。

大谷がアメリカンリーグMVPを満票で受賞したのが2021年11月。その翌月、僕は求職期間を含めて約3年働いた会社を辞めて、2022年1月から現職のニールセン・スポーツ・ジャパンで働き始めた。

ニールセン・スポーツは、世界各国でスポーツビジネスに関する調査やコンサルティングを手がける会社だ。対象となるスポーツは野球に限らないが、僕は再びスポーツに関わる仕事をするようになった。これも何かの縁というか、宿命なのかもしれないな、などと思いながら働き始めて半年が経ったころ、同僚とのメールのやり取りをきっかけにふと「大谷翔平社会学」というイデアが降ってきた。

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じじぃの日記。

著者は、この本を書くために取材をほとんどしていないのだとか。

この本は、一人の天才アスリート(大谷翔平)を通して、アメリカの社会、人種差別らを交えて書かれている。

著者は元ブロガーらしい。

まあ、才能のあるお方なんだろうなあ。