じじぃの「ドジャース・大谷の社会学・第2章・大谷教の信者たち!OHTANIの雑学」

Every Shohei Ohtani home run of 2024 so far | 大谷翔平

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=WOn6NJhc7VA

ロサンゼルス 大谷翔平選手


同じ時代に生きて良かった!ロサンゼルスの大谷翔平選手ゆかりのスポットを聖地巡礼

2024年04月25日 たびチョク
旅行素材の創作には天下一品のロサンゼルスのドリームカムズツアーが、今回は「大谷翔平選手関連地ツアー」の企画を発表しました。
https://tabi-choku.com/localnews/detail/458/

「世界で活躍する日本人」の最高形態である…イチロー大谷翔平に対する「日本人の熱狂」に差がある理由

「出る杭」は打つが、「出すぎた杭」には憧れる
2024/05/15 PRESIDENT Online
内野宗治(フリーランスライター)

老若男女問わず、抜群の好感度
ただでさえ身長194cmという長身、スラリと長い脚、かつ小顔というパリコレモデル顔負けのプロポーションを持つ大谷だ。近年、オフシーズンにメディアの取材を受けた際などに目にするスーツ姿の大谷は、野球選手というよりハリウッドスターのようであり、たとえばHUGO BOSSやポルシェといったファッション性の高いグローバルブランドが大谷とアンバサダー契約を結んでいる理由もそこにあるのだろう。

SNSのように表層的でインスタントなコミュニケーションが量産される現代社会は、良くも悪くもルッキズムに支配された時代と言えるが、大谷はその外見だけでも人に何かを訴える力を持っている。今風に言うと「映える」のだ。

もちろん外見だけでなく、大谷の人柄やキャラクターも重要な要素だろう。メディアが映し出す大谷に対して僕らが抱くイメージは「優しく礼儀正しい好青年」「無邪気で人懐こい」、「でも勝負の時は真剣」「時々お茶目でユーモアもある」といったところだろうか。
https://president.jp/articles/-/81002?page=4

大谷翔平社会学

内野宗治/著 扶桑社新書 2024年発行

リベラル時代の新ヒーローはアメリカでどう受容されたのか?結婚フィーバーからグローバル資本主義まで、大谷翔平を知ることで“世界”が見えてくる。

第2章 日本の「文化的アイコン」そして「神」になった大谷 より

「大谷教」の信者たち

2018年に大谷がロサンゼルス・エンゼルスの選手としてプレーするようになってから、日本でエンゼルスの試合が毎日テレビ中継されるようになっただけでなく、本拠地のエンゼルス・スタジアムまで足を運ぶ日本人が続出した。米国在住者はもちろん、日本から飛行機ではるばる訪れる人も後を絶たなかった。大谷が日本人にとって「神」だとしたら、エンゼルス・スタジアムは「聖地」だった。まるでイスラム教徒がサウジアラビアのメッカに「聖地巡礼の旅」へ出かけるように、「大谷教」の信者である日本人はエンゼルス・スタジアムへと足を運んだ。大谷翔平という「神」を崇拝しに……。そして2024年からはもちろん、新天地のドジャー・スタジアムが新たな「聖地」になる。

連日のように日本のテレビに映る大谷は、今や日本一の有名人だ。しかしアメリカでプレーする大谷の姿を実際に、自分自身の目で見たことがある人はどれくらいいるのだろうか? 僕を含めて多くの人は、テレビの中継映像やインターネットのニュースで大谷を見ているだけだ。メディアに映る姿を見て、大谷翔平という人間がこの世に存在していると「信じている」にすぎない。だからこそ僕らは勝手に想像を膨らせて、大谷翔平という存在に「神話性」を付与しているとも言える。

ある物語が神話性を帯びるためには、多くの人々が「共同幻想」を抱くことが条件となる。たとえば「国家」や「宗教」はいずれも共同幻想の産物だ。国家や宗教は目に見えるものではないが、それゆえに「国の成り立ち」や「信仰のはじまり」といった物語を通じて人々にその存在を信じさせる。そして今日、物語を流布するのはメディアの仕事だ。たとえば「悪の帝国ロシアと戦うウクライナ」といったシンプルでわかりやすい物語を人々に信じ込ませることによって、メディアの商売は成り立っている。「日本の誇り、大谷翔平」もそんな物語のひとつで、現在、日本で最も人気のある物語と言えよう。あるいは最も信奉者の多い神話、と言って良いかもしれない。メディアが繰り返す物語を通じて大谷は「神」になったのだ。