マスクCEO 半導体 テスラよりXを優先か【モーサテ】
イーロン・マスク 独自のチャットボットxAIを立ち上げた
イーロン・マスクが「世界一の大富豪」に返り咲き、xAIの評価額上昇で
2024.05.30 Forbes JAPAN
マスクは昨年7月、ChatGPTの開発元のOpenAIを競合に見据え、独自のチャットボットであるGrok(グロック)などを開発するxAIを立ち上げた。
彼は、サム・アルトマンらとともに2015年にOpenAIを共同創業したが、その後は、同社を離れて敵対心を燃やすようになり、ChatGPTがWoke(ウォーク)と呼ばれる社会的正義を重視するエリート主義に傾いていると非難した。さらに、今年3月にはOpenAIを提訴し、同社の利益追求の姿勢が、「人類のためになるオープンソースのAIを開発する」という本来の使命を忘れていると主張した。
https://forbesjapan.com/articles/detail/71322
『AI vs.人間の近未来』
宮崎正弘/著 宝島社 2024年発行
第2章 AIは量子コンピュータ、スパコン並みとなるが、血も涙もなく任侠は通じない より
生成AIの新会社をイーロン・マスクが立ち上げた
世界一の大富豪といわれるイーロン・マスク、あちこちで無造作な発言をつづけ物議を醸し出すことでも有名だが、「これから20年以内に、文明の安定が続く限りにおいて、テスラ・ボット(ヒューマノイド・ロボット)の『オプティミス』は100万台になる。価格は2万ドル近辺になるだろう」と強気な予測を語った(FOXニュース、2024年1月22日)。
上海で開催されたAI国際会議で、テスラは、このオプティミスの試作品を展示し実演して見せた。なるほど人間のかたちをして、運搬や物品の配置換え、植木に水撒(ま)きなど単純な作業ができる。これは日本の産業ロボットのレベル以下だが、愛称「テスラ・ボット」は忽ち世界のブランドとなった。マスクは上海の展示ショーで、「3~5年以内に市場に投入する」と語った。用意周到な言葉選びがなされていて、注意が必要である。
原文にあたると「provided」が挿入されている。これは「以下の条件のもとに」という付帯条件を示し、「文明の安定が続く限りにおいて」、マスクの予測は成立するという意味である。
テスラは先にSF映画の装甲車のような「サイバートラック」という新モデルを発売したが、価格が6万ドル(900万円。ちなみにトヨタ・レクサスの価格は2023年モデルが460万円から570万円。最高級豪華版は、上海自動車ショーで披露された新モデルで3200万円)。サイバートラックは当初4万ドルと宣伝されたので、予約は100万台に達した。ところがイザ蓋をあけると高価なので、当面の年間販売台数25~50万台を達成できるかどうか、専門家は疑問視している。
その前にはテスラ車のリコールが200万台。またその前はマスクの失言で「反ユダヤ主義」と間違えられ、イスラエルへの釈明に飛び、2024年1月22日はポーランドのアウシュビッツ見学に行かされるなど失言後遺症も続いた。
ポーランドの古都クラクフ(琥珀とマンガ館で有名)で開催された「全欧ユダヤ人協会の会合に出席したイーロン・マスクは「多様性、公平性、包括性」が重要だと述べた。
米国専門誌『コンシューマー・レポート』は33万台以上の自動車データの分析結果を発表し、「EVはまだ主力車種としては発展途上にあり、EVはガソリン車よりも問題が79%多い」と報じた。
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すでに全米自動車労組はEVに反対し、トランプ前大統領は労組票を取り組む目的もあってEVに冷淡。自動車の環境規制に反対、EV購入時の免税控除は廃止、充電インフレ建設の補助金廃止、パリ協定離脱をとなえている。2月27日のミシガン州における大統領選挙予備選でトランプは圧勝している。(トランプ69% vs ニッキー26%と43ポイントの大差)。ミシガン州こそ自動車労組の本拠である。
狼狽したバイデンはパリ協定離脱の考えはないが、自動車環境規制については緩和を検討すると言い出した。
労組票の取り込みが狙いだが、補助金がなくなればEVの売れ行きは急減することになり、2037年までにEV比率を全体の自動車販売の3分の2にまで高める等という目標はすでに絵空事、日本経済新聞(2024年2月23日)報道によれば全米3900のデーラーでEV在庫が積みあがっている。
他方、ハイブリッド車は26%少なく、トヨタや現代は「信頼性の高いメーカーだ」と評価した。
マスクはAIに挑んでおり、多数のエンジニアをスカウトして、「xAI」社を設立し「オープンAI社」のチャットGPTに対抗意欲を燃やす。
ロボットはそのAIとの連携から編み出された分野なのか基礎的には宇宙衛生通信網の「スペースX」の超ハイテク技術を持っている。
ともかくその飽くなき冒険精神は委縮気味の日本の若者たちを鼓舞していることだけは確かである。
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じじぃの日記。
宮崎正弘著『AI vs.人間の近未来』という本に「生成AIの新会社をイーロン・マスクが立ち上げた」があった。
2017年3月、スペースX社は打ち上げた再利用ロケットを海上に浮かべたロケット着陸地に着陸させることに無事成功させた。
日本でも、宇宙ステーション補給機「こうのとり」を帰還用に改造させれは再利用可能になるといわれている。
ロケットが、打ち上げの時と同じ姿勢で地上に着陸する姿というのは見た目がいい。
イーロン・マスクは、不可能と思われることをやり遂げる男というイメージだ。