じじぃの「来年1月の台湾総統選・中国のサイバー攻撃・野党候補の一本化工作?夕刊フジ」

台湾民進党の新トップに頼清徳副総統、安倍元総理の葬儀にも参列|TBS NEWS DIG

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民進党支持者集会に出席した頼清徳氏


2024年の「10大リスク」は?


夕刊フジ』 2023年12月2日発行

台湾総統選、水面下で〝中国介入〟か 野党候補の一本化工作、スキャンダルからサイバー攻撃による得票操作と…何でもあり より

【執筆者】長谷川幸洋(ジャーナリスト)

台湾国防部(国防省)は11月30日、台湾周辺で中国軍の戦闘機や軍艦が同日午前から活動を活発化させていると発表した。台湾海峡の暗黙のラインである「中間線」の延長線上を越え、台湾の南西の防空識別圏にも進入した。来年1月の台湾総統選を見据えた圧力とみられる。中国国務院(政府)台湾事務弁公室の報道官も同29日の記者会見で、台湾与党・民主進歩党民進党)の候補を牽制(けんせい)した。共産党一党独裁の中国は、民主主義の根幹である選挙に介入するのか。

来年1月23日投開票の台湾総統選がスタートした。野党の中国国民党と台湾民衆党が擁立候補の一本化に失敗し、事前の世論調査では、中国に距離を置く与党、民主進歩党の頼清徳(らい・せいとく)副総統が優位に立っている。それでも私は、土壇場で野党が一本化する可能性を含めて、「何が起きるか分からない」とみている。

立候補を届け出たのは、頼氏のほか、「親中国」の立場に立つ国民党の侯友宜(こう・ゆうぎ)新北市長と、民衆党主席の柯文哲(か・ぶんてつ)前台北市長の3人だ。

侯氏と柯氏は一本化を目指して、届け出直前まで協議を続けたが、どちらも立候補を断念せず、決裂した。複数の世論調査では、頼氏が30%強の支持を集め、一貫して首位に立っている。侯、柯両氏も、それぞれ20%から30%台の支持を集め、頼氏に迫っていた。

注目されるのは、頼氏が副総統候補に指名した駐米台北経済文化代表処の代表、蕭美琴(しょう・びきん)氏である。
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米国では、正式な外交関係がないにもかかわらず、事実上の「米国大使」として、ワシントンで「もっとも影響力のある『大使』の1人」と目されている。昨年夏に中国を怒らせたナンシー・ペロシ米下院議長(当時)の訪台を実現させたのも、彼女の働きが大きかった。

中国は、そんな蕭氏を「外国の反中国勢力の使い走り」、彼女と頼氏のコンビを「独立志向の分離主義連合」とみなして、強く反発している。

野党候補一本化、サイバー得票操作…中国なら何でもありだろう

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習氏の任期(5年)は、今回選ばれる台湾総統の任期(4年)と同じ2028年までだ。残された手が「平和的統一」しかないのであれば、習氏とすれば、頼・蕭ペアが台湾の実権を握る事態は絶対に阻止しなければならないはずだ。

そんな習氏の中国が「総統選に介入しない」と見る方がおかしい。野党候補の一本化工作、頼氏や蕭氏のスキャンダル発覚、サイバー攻撃による得票操作など、何でもありではないか。

台湾総統選の結果は、日本の平和と安全にも直結する。来年1月に投票箱の蓋が開くまで、予断を許さない。

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じじぃの日記。

12月2日発行『夕刊フジ』に「来年1月の台湾総統選 中国のサイバー攻撃 野党候補の一本化工作?」が載っていた。

今年(2023年)のノーベル生理学・医学賞の受賞者に新型コロナウイルスのmRNAワクチンの開発によりハンガリー出身で、アメリカの大学の研究者カタリン・カリコ氏ら2人が選ばれた。

カリコ氏らは人工的に合成した遺伝物質のメッセンジャーRNA=mRNAをワクチンとして使うための基礎となる方法を開発した。mRNAにはたんぱく質を作るための設計図にあたる情報が含まれている。

mRNAにより、新型コロナウイルスだけではなく、他の感染症や難病とも闘える。

しかし、新型コロナウイルスを科学的方法に寄らず社会的方法(ゼロコロナ政策)で撲滅しようとした国があった。

中国政府は国の威信をかけて都市封鎖などの取り組みを進めるが、上海ではかえって新規感染者が拡大したり多くの犠牲者を出した。

「ゼロコロナ政策」で国内に不穏な気配が漂うなか、習近平国家主席は台湾への武力行使も辞さない強硬姿勢を打ち出している。

中国の台湾侵攻「Xデー」が迫っているのか。

中国問題に詳しい女性ジャーナリストの本には、こんなことが書かれていた。

江沢民胡錦濤のように外交に比較的明るい指導者なら通じたとしても、習近平の視野にあるのは国際社会ではなく、中国国内における自分の立場だけなのだ」

イアン・ブレマー氏による2024年の「10大リスク」に「台湾侵攻」が挙げられないことを願うばかりだ。