じじぃの「警戒心と不安・人形・ピエロ・人間の化身?錯覚の雑学」

映画『IT/イット THE END』15秒CM(No.1ピエロ編) 大ヒット上映中!

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=73lK7iGNN8A

ピエロはなぜ怖いのか


なぜ人はピエロを怖がるのか?恐怖の根源を科学で紐解く

2023年03月27日 カラパイア
ピエロが怖くて仕方がないという人がいる。中にはピエロ恐怖症になってしまう人もいるほどだ。そこまでではないが、できれば避けたいという人も多い。

興味深いことに、ピエロに対して極端な恐怖を感じる割合は、動物(3.8%)、血液/注射/怪我(3.0%)、高所(2.8%)、水辺の淀みや気象現象(2.3%)、閉所(2.2%)、飛行(1.3%)などのほかの多くの恐怖症よりも、わずかに高くなっている。
また、女性は男性よりもよりピエロを恐れることもわかった。こうした性差の理由ははっきりしないが、ヘビやクモに対する恐怖症とその割合は一致している。

ピエロ恐怖症は、年齢が上がるほど減ることもわかった。これもほかの恐怖症と同じだ。
https://karapaia.com/archives/52321336.html

『恐怖の正体―トラウマ・恐怖症からホラーまで』

春日武彦/著 中公新書 2023年発行

第1章 恐怖の生々しさと定義について より

警戒心、不安

一般的に、不安はそれをもたらすものの正体が曖昧である。他方、恐怖は正体が明確化して棄権やダメージが予測されるけれども、逃げたり逆に立ち向かうのが困難な際に生じる感覚だろう。いずれにせよ、無力感やもどかしさが大きな要素を占める。

あらためて恐怖を定義する

①危機感、②不条理感、③精神的視野狭窄――これら3つが組み合わされることによって立ち上がる圧倒的な感情が、恐怖という体験を形づくる。
    ・
なお、興味深いことに、①の「危機感」が実在していなくても、人は恐怖に駆られることがある。いわゆる恐怖症、精神科領域に属するとされる症状である。たとえば高所恐怖、閉所恐怖、尖端恐怖、視線恐怖、対人恐怖、広場恐怖、自己臭恐怖、醜態恐怖、不潔恐怖、学校(職場)恐怖、巨像恐怖、人間恐怖、甲殻類恐怖など。

第2章 恐怖症の人たち より

恐怖症のこと

心の病のひとつとして、恐怖症phobia と呼ばれるものがある。『精神症候学』(濱田秀伯、広文堂)から、まさに必要十分といった趣の簡明な説明を引用してみたい。すなわち、「恐怖症は、恐れる理由がないと分かっていながら、特定の対象や予測できる状況を不釣り合いに強く怖れ、これを避けようとすること。日常生活を侵害しない程度のものは小恐怖という。恐怖症の対象にはあらゆるものが含まれ、学術用語になっているだけでも200を超えるという」。

別の結末

人形とはしばしば1対1でわたしたちは向き合う。無言で、孤独な状態で。いつしか人形の顔からわたしたちは視線を逸らせられなくなり、それがそのまま<精神的視野狭窄状態>を招来する。人形が人間と入れ替わりたがっているのではないかという馬鹿げた(だが妙にリアルな)疑念は、そのまま油断ならない気分、さらには<危機感>につながるだろう。

ピエロはどうだろうか。
首尾良く人間になりおおせた人形が、まだ自信を持てないので突飛な化粧をほどこし、悪意と躁(そう)的気分とで陽気に振る舞っているといった印象なのである。
すなわちピエロのコスチュームやカラフルな化粧は「見え透いた嘘」そのものであり、その下には異常な心が隠されている。だから怖い。そのあたりを物語へと巧妙に仕立て直すと、すなわち社会現象を巻き起こした映画『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督、2019)になりそうに思われる。

20年くらい前に、老母がなぜかリングリング・サーカスを観たいというので妻と一緒に連れていったことがあった。最前列に近い席で、始まったらたちまちピエロが出てくる。ハッピーを装いつつ、いかにも油断のならない空気をまとわりつかせているいるのである。うっかり目があったらステージに引っ張り出されてダンスでも強制され、笑い者にされかねない――そんなヤバさがあって、極力視線を外すように留意しなければならなかった。しかも観客をいろいろ扇動する。下心のカタマリみたいな奴である。おまけに、もしもこのピエロと誰もいないところで向き合ったら、たちまち私の不品行や秘密をあれこれ暴き立て嘲(あざけ)りそうな気がしてならなかった。

つまりピエロは人間になりたての人形であると同時に、わたしの心に潜む超自我と「つるんで」いる。とんでもない奴であり、でも、もしもこのピエロを殺したら自分も同時に破滅することになりそうな不穏さがある。人形にせよピエロにせよ、わたしたち人間と適度な距離感を上手く保てないところにおぞましさが宿っているような気がするのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

ピエロ なぜこんなに不気味なのか

エリカ・エンゲルハウプト著『科学で解き明かす 禁断の世界』にこんなことが書かれていた。

「茶目っ気のあるおかしな見た目でありながら、ピエロがどんな人間なのか、作り笑顔の裏側で本当は何を考えているのかが見えてこない。だから、ピエロが不気味に感じられるのは、人間そっくりのロボットのように人間ではないものの見た目に感じる不気味の谷現象のせいではないかという研究者もいる。これは、人はある程度人間に似た見た目のロボット(例えばスターウォーズのC・3PO)に好感と共感を持つが、あまりに人間に近付きすぎると嫌悪を感じるようになるという現象だ。派手な化粧、すごく大きな足、奇抜きな髪といった姿のピエロは、人間らしい見た目とは何なのかをわからなくさせる。だから、私たちはピエロに怖さを感じるのではないだろうか」

不気味の谷」とは、見た目が人間に似過ぎてくると、ある一定のラインから違和感や恐怖感、薄気味悪さのようなものを感じるようになること。

ネットで「不気味なもの」をキーに検索してみた。
・口裂き女
・ピエロ
・木に吊るされた人形
・ヘビ

それなら、どうしてピエロが不気味だと思われるのだろうか

ピエロへの恐怖は、得体のしれないものへの思い込み(錯覚)からくるのかもしれない。

2024年1月に、台湾で総統選挙が行われる。

不気味な中国の動向。
習近平さんの顔も不気味です。