じじぃの「電話と電卓・数字の配列が真逆なのはどうして?表示の雑学」

1962年に英国の Bell Punch社が発売した世界で最初の電卓


電卓 表示技術

●Anita MK8 (Bell Punch)
1962年に英国の Bell Punch社が発売した世界で最初の電卓。
同社は1956年から電卓の開発に取組み、1961年ロンドンで開催されたビジネスショーにおいて、Anita MK Ⅶ、MK 8を発表し、1962年に入ってから受注を開始した。
(MK Ⅶ、MK 8は、販売先ごとに分けられたもので、ドイツ、オランダ、ベルギーなど大陸向けがMk Ⅶ、その他の地域がMk 8として販売された)。

この電卓は機械式計算機の歯車を真空管に置き換えたもので、キーボードは各桁について1から9のボタンの付いたフルキーボード方式を採用していた(フルキーボード方式は次のMK9まで用いられた)。
http://www.dentaku-museum.com/calc/calc/92-bunrui2/2-hyoji/hyoji.html

『暮らしの中の表示 知らないと困る最新知識』

博学こだわり倶楽部 /編 KAWADE夢文庫 2017年発行

5章 日用品のソコ・ココに秘められた驚きの表示 より

「電話は上から」で「電卓は下から」。数字の配列が真逆なのは?

電話も電卓も0~9までの数字が配列された機器だが、よく見てみるとそれぞれ違う数字の配列がされている。電話が1番上の段から1、2、3、4……と下の段に下っていくのに対し、電卓は1番下の段から1、2、3、4……と上の段に上っている。

なぜ、同じ数字を使用しているのに、配列する方向は真逆になっているのだろうか?

電話の数字の配列は、ITU(International Telecommunication Union)によって定められており、国内外のメーカーを問わず世界中で統一されている。上から順番に数字が並べられている理由は、それが自然な数字の配置であるというシンプルなものだ。

一方、計算の効率化を求める電卓では使用頻度の高い数字を上の段に配置した結果、現在のような順番となったようだ。

実は、電卓の数字配列は初めからこのような順番だったわけではない。
イギリスの会社が作った世界初の電卓ではフルキー方式といって、桁ごとに0~9を示す10個のボタンが縦にズラリと並んだ形式をとっていた。

しばらくの間はこのフルキー方式の電卓が作られていたが、「使いづらい」ということでしだいに姿を消していった。
現在では、iSO(国際標準化機構)により、電卓の数字の配列は下から順に配列することが定められている。

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どうでもいい、じじぃの日記。

「イギリスの会社が作った世界初の電卓ではフルキー方式といって、桁ごとに0~9を示す10個のボタンが縦にズラリと並んだ形式をとっていた」

世界初のコンピュータは、1940年代にフォン・ノイマンがプログラム内蔵方式、いわゆるノイマン型コンピュータの仕組みを提唱し、真空管を使って制作された。

まあ最初は、コンピュータも電卓も計算用に開発されたもので、同じようなものでしょうか。

それにしても、最初のコンピュータも、電卓も、信じられないくらいの大きさです。

日本では、1964年に各社がいっせいに電卓を発表した。

CS-10Aは、フルキーボードを使用し、重量が重く、価格が高かったことから、シャープは翌年テンキー方式を採用したCS-20Aを発売する。CS-20Aは、重量が16kg、価格が379,000円であった。

まあ、電卓といえばほとんどが日本製で、シャープやキャノンやカシオといったメーカーを思い浮かべます。

その後で、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』とかいう本が出ました。

こんな時代もあったのです。