じじぃの「半導体の微細化・TSMCとASMLは共進化している!共生の雑学」

ASML: TSMC's Critical Supplier, Explained

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=CFsn1CUyXWs

ASML is Strong Because TSMC is Hot!


台湾TSMC、24年にASMLの最先端露光装置を調達=幹部

2022年6月17日 ロイター
半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の幹部は16日、オランダの半導体製造装置大手ASMLの最先端露光装置の次世代版を2024年に確保する見通しだと明らかにした。

EUVは半導体の小型化と処理高速化を可能にする技術で、Mii氏が言及したのは第2世代のEUV露光装置。半導体の量産に同装置を用いる時期には触れなかった。競合する米インテルは25年までに同装置を生産で用いると明らかにしており、同装置の納入を受けるのは同社が最初になるとしている。
https://jp.reuters.com/article/tsmc-asml-holding-idJPKBN2NX1ZC

韓国、「対中ビジネス」全盛期終焉、中国の自給体制確立と経済安保が「障壁」

2023年1月29日 勝又壽良のワールドビュー
韓国輸出の4分の1は中国向けである。これが、韓国外交を「二股」にさせた大きな理由だ。だが、肝心の対中ビジネスの全盛期は終わった。中国が、自給体制を整えており韓国品の輸入に依存しなくなってきたこと。また、米中対立の激化とともに、経済安保の重要性が主張されるにおよんで、半導体輸出に規制が掛かりそうな状況になってきたことである。
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中国の半導体産業は、米国からの規制措置によって大きな制約を受けている。中国はこれまで、韓国へ米国主導の「チップ4」(米国・日本・台湾・韓国)へ参加しないように圧力を掛けてきたが、無駄なことになりそうだ。韓国は、安全保障で米国の傘に入りながら、米国と対立する中国へ便宜を図ることなど、常識的にもあり得ないことに気づいてきたのであろう。これまで、韓国「二股外交」が成立したのは、米中関係が対立していなかったという特殊状況があった結果であろう。そういう良き時代は去ったのだ。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/31441925.html

半導体有事』

湯之上隆/著 文春新書 2023年発行

第3章 半導体の微細化を独走するTSMC より

第2章で、半導体とはトランジスタを集積して電子回路を形成したものであり、トランジスタを微細化すると高速になり、高集積化され、コストも下がるため、半導体産業が誕生して以降、ひたすら微細化の道を突き進んできたことを論じた。

そして、中国が半導体の微細化技術で米国に追いつき、追い越そうとしており、その微細化技術を使って軍事兵器用の半導体をつくる危険性があるため、米国がこれを阻止しようとして「10・7」規制を課すことになった。

さらに、世界の最先端競争は、TSMCサムスンの2社に絞られたが、最先端露光装置EUVを100台以上導入し、力ずくで使いこなしているTSMCが7nm以降の先端ロジック半導体の90%を占め、微細化の最先端を独走し続けている。

TSMCとASMLは共進化している

ASMLのEUV出荷台数を調べるために、同社の決算報告書を過去に遡って調べてみると、売上高が急拡大していることに気づいた。ASMLは、露光装置で世界シェアの約95%を独占している。その露光装置の中で、最も高額なEUVがつくる端から飛ぶように売れているわけだから、売上高が急増するのもうなずける。

そこで、TSMCとASMLの売上を1つのグラフに描いてみた。すると、筆者の思った通り、両者の売上高は見事にシンクロしていることが分かった。

生物学では、密接な関係をもつ複数の種が互いに影響を及ぼし合いながら進化することを、「共進化」と呼んでいる。例えば、チョウと被子植物が「共進化」の関係にあるといえる。

同じように、ASMLがTSMCにEUVを供給し、TSMCがASMLのEUVを使いこなして先端半導体を量産している。そして、TSMCもASMLも、EUVに関係したビジネスが開花するのを契機に、売上高が急増している。つまり、TSMCとASMLは「共進化」しているといえるだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

2019年、前の韓国大統領 文在寅が「我々は二度と日本に負けない」と言った。
その時から韓国に興味をもって、主に韓国経済に関心を持つようになった。

サムスングループは韓国を代表する財閥で韓国GDPで約2割を占めている。
そのサムスングループを支えるサムスン電子は、昨年10-12月は69%減益だった。

2023年6月、米政府が中国への半導体輸出規制を巡り、中国に大規模工場を持つ韓国のサムスン電子や台湾のTSMCなどに、今年10月までの1年間の猶予を受けた。

半導体製造に欠かすことができないものはEUV(極端紫外線リソグラフィ)とDUV(深紫外線リソグラフィ)である。リソグラフィは「露光装置」とも呼ばれる。
線幅7nm(ナノメートル)以下の最先端半導体チップの製造に欠かすことが出来ないのがEUVで,世界で唯一EUVを製造できるのがオランダのASMLだ。

オランダ政府は6月、先端半導体製造装置に対して追加の輸出管理規制を9月1日から施行すると発表した。
つまり、最先端半導体の製造に欠かせないASMLのEUVは中国では使えなくなった。

日本の韓国ウォッチャー、

「常識的にもあり得ないことに気づいてきたのであろう。これまで、韓国「二股外交」が成立したのは、米中関係が対立していなかったという特殊状況があった結果であろう。そういう良き時代は去ったのだ」

果たして、中国に巨大半導体工場を建設したサムスン電子やSKハイニックスの命運がどうなるのか、ちょっと気になる。