じじぃの「科学・芸術_999_オランダの企業・ASML(半導体)」

At Least Eight Killed In Missile Attacks On Ukraine's Odesa I AJ #shorts

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EUVだけで強すぎるし、EUVだけではないASML

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ウクライナ戦争長期化で危惧される、半導体製造がストップする日

2022年4月6日 ITニュース
ロシア軍の攻撃によって発生した、ウクライナオデッサの燃料貯蔵施設などでの火災。オデッサには半導体製造に必要な希ガスの工場がある(2022年4月3日、写真:AP/アフロ)
●戦争の影響をどう受けるのか?
KrF露光装置は、その光源にKr(クリプトン)を使う。また、ArFドライやArF液浸露光装置の光源には、Ar(アルゴン)を使う。そして、ASMLに光源を供給しているのは、米Cymerと日本のギガフォトンの2社である。したがって、これら光源メーカーが、KrやArを入手できなくなったら、光源を生産することができなくなる。
また、KrFとArFエキシマレーザーには、バッファガスとしてNe(ネオン)を用いている。そのため、光源メーカーがNeを入手できなくなっても、やはり、光源を生産できなくなる。
https://article.auone.jp/detail/1/3/6/85_6_r_20220406_1649194352862534

エコノミスト』2022年3.15号

【緊急特集:ロシア暴走が招く世界大動乱】

ウクライナ産の製造用ガス 停滞なら需給逼迫のまま 【執筆者】大山聡 より

ロシアが2月24日、ウクライナへ軍事侵攻したことにより、半導体産業への影響が懸念される。なぜならウクライナは、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンなど半導体製造に必要なガス(希ガス)の産出国であるからだ。特にネオンガスについては世界の約70%を供給している。ネオンは半導体の露光工程に必要なガスで、現在不足している半導体製品のほとんどが製造工程でネオンガスを必要としている。
萩生田光一経済産業相は、「ウクライナから調達する物資は複数の国から調達可能で、現時点で特段影響があるとは聞いていない」(2月22日の記者会見)と答弁している。
だが、ネオンガスを供給するウクライナ企業のIceblick社の工場は、今回ロシア軍の攻撃を受けたと報道されているウクライナ南部のオデッサにある。もし、軍事行動の影響で工場の生産に支障が生じて供給不足に至り、これらのガスが取り合いになれば、単価が高騰する可能性が高い。ただでさえ半導体不足の問題が長期化する状況で、需給がさらに逼迫(ひっぱく)するのではないか、という新たな問題になりかねない。

ロイター通信によると、半導体製造用露光装置で世界最大手のオランダASMLは、ウクライナとロシアの紛争によってネオンガスの供給に支障が生じた場合に備え 代替調達先の検討を始めた。

すべての分野で不足

半導体業界では今、メモリーメーカーとファウンドリ―(半導体受託製造)の各社が積極的に設備投資を行っているが、半導体不足はファウンドリ―が受注するメモリー以外で発生している。ロジック(論理回路)、自動車や家電、産業機器などを制御するマイコン、幅広い製品に搭載されるアナログ、ディスクリート(単一目的に使われる単一機能の半導体)など、すべての分野で不足状態が続いている状況だ。
ファウンドリ―最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、2021年に3兆円超の設備投資を行い、22年は5兆円を計画している。それでも同社工場はフル稼働状態で、年末になってもこの状況は変わらない見通しだという。
ただ、顧客側は需要逼迫時は多めの注文を出す傾向がある。ファウンドリ―各社が抱える受注残には一定比率の水増しされた仮需要が含まれていることは確実だ。
このほか、通関での物流停滞やロックダウン(都市封鎖)といった、半導体不足をもたらしている要因はコロナ禍が今後、収束に向かえば解消されるだろう。
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しかし上記のシナリオは、ウクライナ情勢が半導体市場に与える影響は大きくないことが前提である。ネオンをはじめとするガスの供給が滞らないことを祈るばかりである。