【オズマンド・ウルトラ・マジック・フェス2018】開催目前に若き天才、高橋匠を直撃取材! 超絶テクニックを披露
カードマジック 驚異の神業を見抜けるか
カードシャッフルの問題
カードシャッフルの問題の解説をしていると、あぁ、入試直前期だなぁとしみじみ思います。
塾のテキストで、カードシャッフルに特化した単元学習はしませんし、出てきたとしても規則性とか論理論証の単元の一部でちょろっと1,2問やるぐらいだったりなので、大体の生徒は定着していません。ですから、入試直前期のテキストや、過去問でカードシャッフルの問題に出くわした時必ず???となり、みんな質問を持ってくるわけです。
https://ameblo.jp/sansu-sommelier/entry-12562727366.html
『とんでもなく役に立つ数学』
西成活裕/著 角川文庫 2014年発行
1章 いつも胸ポケットに、難問を より
数学で手品ができる?
さて、代数ではじめに勉強するのは「群論」という数学ですが、これから群論を使ったトランプ手品をしてみようと思います。
ここに、10、J、Q、K、Aの5枚のカードがある。ハート、スペード、ダイヤ、クローバーの4種類のカードを用意して、それぞれ順番に並べます。
これをいったん全部閉じて順番に重ね、裏返しにして、今から切っていきます。ただし、この場合の「切る」というのは、すきなところでふたつに分けて、一方を上に重ね合わせるということです。どこで切っても何度切ってもいい。
……今、何度も切ったので、これで順番はぐちゃぐちゃになったはずです。
じゃあ、切った後のカードがどうなっているか見てみましょう。1枚ずつめくって左から右へ横1列に順番に、置いていきます。
そして5枚出したら6枚目は1枚目の上に、7枚目は2枚目の上に、くり返して、すべてのカードを5つの山に分ける。すると……切ったはずなのに、5つのカードの山の中はそれぞれすべて同じですね。
――すごい。
どうしてなのかわかった? 誰でもできるよ。私は何もやっていないので、タネはありません。単なる数学の定理、群論の「循環置換(じゅんかんちかん)」を使っているだけ。これを考えると、群論のエッセンスの部分がわかっちゃう。
――……?
よく考えると当たり前で、なんの驚きもないことなんだけれど、当たり前だと思った人はいるかな?
――はい。説明はできないけれど、なんとなく当たり前のような気がする……。
きれいにそろうからパッと見たときに驚きますが、本当は当たり前。その仕組みを考えてみましょう。
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どうでもいい、じじぃの日記。
カードマジック
……今、何度も切ったので、これで順番はぐちゃぐちゃになったはずです。
どうしてなのかわかった?
――はい。説明はできないけれど、なんとなく当たり前のような気がする……。
でも、手先が器用でないとできないような気がします。