【実験106】 炎の魔法使い/燃える泡/ 米村でんじろう[公式]
気化熱 炎マジック
第569回 「気化熱 炎マジック」:でんじろう先生のはぴエネ!
2020年2月29日放送 中京テレビ
●炎を使った不思議な科学マジック!
(1)手袋をした状態で、指に火をつけます!
(2)この通り!まったく熱くありません。なぜ、熱くないのか?種明かししましょう。
(3)これは気化熱を利用した科学マジックです。使うのは可燃性の液体。この液体を手袋に染み込ませます。
(4)そして、染み込ませた可燃性の液体に火を近づけると、引火します。
https://www.ctv.co.jp/hapiene/program/20200229/index.html
『化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ』
山崎昶/著 ブルーバックス 2008年発行
トリック15 掌の上の炎 より
エス嬢はエル氏のオフィスに勤める以前、別の会社のインターンシップに参加していた。ある年、その会社の忘年会に呼ばれたとき、「奇術マニア」を自称する課長が、いろいろと習い覚えたマジックを披露するのを見せられたことがあったという。
いまエス嬢はそのときに見たことを同僚に話している。
「おなじみの『チャイニーズ・リング』だとか『コイン隠し』とか『切れないロープ』なんかを見せてもらったんだけど、これはみんなマジックを習いたての人向けらしいのね」
「単純なトリックでも見せ方次第でいくらでも意外性をもたせることができるっていうけどね」
「でもその人は演出も素人っぽくて不器用だったから、正直なところあんまりおもしろくなかった」
「まさに落語の『寝床』みたいなものだね」
と笑ったのは、やや年配のスタッフである。
「でもね、1つだけびっくりさせられたのは、掌(てのひら)の上で炎を燃やしてみるというのがあったの。これだけはほんとうに不思議だったから、どんなタネがあるのかじっと見ていたんだけど、わからなかったわ。あんなことをして、どうして熱くないのかしら」
ごう見ても火傷をしそうな大きな炎だったのに課長は平然としていて、会がお開きになったあと握手をしてもらったときも、べつに痛がっている様子になかったという。
これだけは何か絶妙なトリックがあるとしか思えなかった。とエス嬢は言うのだが、さて、どんなからくりだったのだろうか?
【解決編】掌の上の炎を燃やした波長はなぜ平気?
われわれは、火は常に火傷するほど高温なものであるというイメージを抱いていますが、大きな炎の場合、その温度は場所によってずいぶん違います。燃焼が盛んに起きている炎の上部ほど高温なのです。掌の上の炎を人に見せるのはちょっと大変ではありますが、きちんとタネがあるのです。
このときには前もって手に水をつけて濡らしておきます。そのあとで、きわめて日を引きやすいことで有名なエーテルをスポイトで掌に少量取ります。これに火をつければ大きな炎があがりますが、すぐに全部が燃えてしまうと消えます。掌のほうは前もって水で濡らしておきさえすれば、水の気化熱はべらぼうに大きいですから、少量のエーテルが燃えたぐらいでは皮膚が火傷する温度までは上昇しませんし、気化した水蒸気は掌の表面に薄い膜状の層をつくって断熱効果を発揮してくれます。これはよくテレビなどにも出る山伏や行者の「火渡りの行」と同じで、皮膚の表面の水蒸気の層はけっこう優秀な断熱効果を発揮してくれるからです。
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どうでもいい、じじぃの日記。
『化学トリック=だまされまいぞ! 化学推理クイズ』という本に、「マジック 掌の上の炎」のことが書かれていた。
エーテルが蒸発するときにまわりから蒸発熱を奪っていくため、容器(掌)は熱くならないのだとか。
先日テレビで、世界で活躍する日本人マジシャンを見ました。
TamBAさんというマジシャンが、風船やカミソリを丸飲み込んでいました。
よい子のみなさんは、火を使ったものとか、カミソリを使ったものなど、マネしないでくださいね。
https://e2.happymackeyblog.com/tanbamagic/