じじぃの「計算機・パーソナルコンピュータ・量子コンピュータ・富岳!はじめて大全」

富士通 Fujitsu】スーパーコンピュータ「富岳」の力が未来を引き寄せる ロングバージョン

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=e90OADXDigI

「富岳」が2020年6月、スパコン世界ランキングで1位を獲得


スーパーコンピュータ「富岳」がGraph500において世界第1位を獲得

2020年6月22日 富士通
理化学研究所理研)、九州大学、株式会社フィックスターズ、富士通株式会社による共同研究グループは、スーパーコンピュータ「富岳」(注1)による測定結果で、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングである「Graph500」において、世界第1位を獲得しました。
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/06/22-1.html

『なんでも「はじめて」大全』

スチュワート・ロス/著、西田美緒子/訳 東洋経済新報社 2020年発行

第5部 科学と工学――測定、装置、時計 より

数字

何かがいくつあるかをはじめて記録したもの――すなわち計数のはじまり――は、南アフリカで見つかった4万4000年前のヒヒの骨にある29個の刻み目か、チェコスロバキアチェコ共和国またはスロバキア共和国)で見つかった紀元前2万8000年頃のオオカミの骨にある55個のひっかき傷だろう。桁の概念(小さい数字を順に並べて大きい数字を作る方法、たとえば1の後に2を置いて12とする、など)はメソポタミア(紀元前3400年頃、イラク)で生まれ、十進法をはじめて用いたのは紀元前3100年頃のエジプト人だ。エジプトでは紀元前1800年までには分数が用いられており、紀元前1700年頃までにプレースホルダーとしてのゼロ(「美」を意味する記号で表現したもの)も使われた。
インドの数学者、ブラフマグプタが、628年にはじめて数値としてのゼロを用い、無限大は紀元前1100頃にインドで実証され、中国人は紀元前1世紀までに負の数を認識していた。バビロニア人(イラク)は紀元前1700年頃に平方根を考えついたが、百分率、素数、その他数々の数学的概念と定理を生み出したのは古代ギリシャ人だった。現在の数字の体系(1、2、3、など)は200年頃にインドで生まれたものだ。バビロニアイラク)とエジプトの人々がはじめて円周率(π)を記述し、ギリシャの天才アルキメデスがはじめて、円周率をかなり正確に計算している。π記号を初めて用いたのはウィリアム・ジョーンズだ(1706年、英国)。

計算機

はじめての計算機はそろばんで、紀元前2500年頃にメソポタミアイラク)で作られた。一方、1901年に海底で見つかったギリシャの「アンティキティラ島の機械」(紀元前100年頃)は、はじめてのアナログ計算機と呼ばれている。対数が発明された後(1614年、英国)、ウィリアム・オートレッド(1574-1660年、英国)は計算尺(および乗数記号のX)を考案した。ドイツ人のヴィルヘルム。シッカートは1621年にはじめての加算器を作ったが、四則演算をすべてできる計算機は1820年のアリスモメーターがはじめてになる(フランス)。チャースズ・バベッジ1834年に思いついた「解析機関」は、時代を1世紀を先取りしたはじめてのプログラム可能な計算機だった。押ボタン式計算機は1902年に、方程式を解ける計算機は1921年に登場している(いずれも米国)。
次に電子革命がやってくるが、多くの人はそれをアラン・チューリングが理論的計算機を思いついた1937年だとする(英国)。その後、はじめてのプログラム可能な計算機となったコンラッド・ツーゼのZ3(ドイツ、1941年)、はじめての集積回路(シリコンチップ)、米国、1958年)、コンピューターゲーム(「スペースウォー!」、米国、1962年)ワードプロセッサー(IBM、米国、1964年)、RAMとマイクロプロセッサーインテル、米国、1970年)、そして1975年にはじめてのパーソナルコンピューター(PC)(アルテア、米国)が続いた。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2020年6月、理化学研究所富士通が共同開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」がスーパーコンピューターの性能を競う世界ランキング「TOP500」で1位を獲得した。
日本が1位を取るのは2011年11月の「京(けい)」以来、8年半ぶり。
2位にランクされたスパコンは米オークリッジ国立研究所で、富岳は速度で約2.8倍の差をつけての断トツ1位にランクされた。

世界一となった富岳の正体は

富士通が開発したプロセッサー「A64FX」により高性能化を達成した。
・台湾の半導体企業TSMCが持つ最先端技術を用いて生産した。
 CPUの製造はTSMC社が担ったが、回路の配線の間隔は7nmと世界最高密度であった。

2022年11月15日、スパコンの世界ランキングは2位に転落したが、2部門(HPCG、Graph500)で6期連続世界1位を獲得している。

量子コンピューターの開発でも世界中で競争の火花を散らしているが、量子アニーリングの原理は1998年に東京工業大学の西森秀稔教授らが理論を提唱したことはよく知られている。
カナダのDウエーブ(D-Wave)のマシンには超電導量子ビットや信号増幅などに日本の技術が入っているらしい。