じじぃの「脳科学・創造力・ひらめきはどこからやってくるのか?面白い雑学」

Mindfulness Story (Japanese vers.)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KQlLSPzfCFc

3つの「モード」で動く脳


【青砥瑞人】「記憶ドリブン」の脳がパフォーマンスを最大化する

●人の行動を司る脳内ネットワーク
青砥氏が話す、パフォーマンスの向上につながる重要なネットワークとは「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)」と「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」だ。この2つのネットワークの特徴を、青砥氏は以下のように説明する。

では、CENとDMNの2つのネットワークを意識的に切り替えることはできるのだろうか。
「その切り替えのためのハブとなるのが、3つ目のセイリエンス・ネットワーク(SN)と呼ばれるものです。ここには、感情や情動といった情報が司っています。
https://newspicks.com/news/4652798/body/

『面白くて眠れなくなる脳科学

毛内拡/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅠ もっと知りたい!脳のはなし――ひらめきはどこからやってくる? より

3つの「モード」で動く脳

誰も思いついたことがないようなアイディアが生まれる際、「雷に打たれる」という言葉や「降りるくる」などと表現するように、人智ならざるものの導きがあるような気がしますが、やはりそれも脳で起こっている現象です。
日本語では、女の勘とか刑事の勘というような、言葉では表現できないようなひらめきのことを「直感」と呼び、インスピレーションを受けたり、集められた証拠から論理立てて発想したりすることにより、点と点がつながって得られるひらめきを「直観」と呼んで区別しています。
心理学者のジョイ・ギルフォードは、前者の突拍子もない自由な発想をする脳の働きのことを「拡散的思考」と定義し、後者の論理的思考により最適解を導き出すような思考を「収束的思考」と定義しました。
私の経験上、クリエイティビティや創造力というものは、単に拡散的思考によって天から降ってくるものだけでなく、収束的思考によって体系的な知識や経験から極めて理論的に得られるものの両方があると思います。ではこの時、脳はどのように活動しているのでしょうか。
脳には、あるタスクを行なうために同時に活性化する大規模な回路があるといわれています。これらの回路は、脳の思考状態によって異なる領域を活性化することから、区別することが可能です。
集中してタスクを行なう際にそれを実行し制御しているのは、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークと呼ばれる一連の脳領域です。これは、前項で登場した、ワーキングメモリを使ってものごとを実行している状態です。
一方、脳は、非常にエネルギーを食う臓器ですので、省エネが第1原理です。したがって、特に集中力を必要としないでできることを行なっている際には、デフォルトモード・ネットワークが活性化するといいます。
このアイドリングともいうべき状態では、ものごとをカテゴリー化して判断する自動的な働きや、ああすればよかったなという内省状態や、こうきたらこうするという思考のパターン、すなわち「常識」に照らしてなるべく考えないモードになっているのです。
ここで、外部環境の変化に気づき、注意が必要な状況が生じた際には、サリエンス・ネットワークと呼ばれる一連の脳領域が活性化します。この回路は、デフォルトモード・ネットワークとセントラル・エグゼクティブ・ネットワークの切り替えをしているとされています。
以上のことから、収束的思考は、サリエンス・ネットワークの働きによって、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークが活性化した状態と考えられるのではないでしょうか?

真の創造力とは?

では、創造力の源、拡散的思考はどうでしょうか。
うつ病の患者では、セントラル・エグゼクティブ・ネットワークの活動が低く、逆にデフォルトモード・ネットワークが過剰に活動していることが知られています。おそらく、こうしなければならないという常識的な働きや、こうすればよかったなどという過去への後悔、未来への不安など、頭の中で身動きがとれないような状態です。
一方、瞑想等によってデフォルトモード・ネットワークの活動が抑制されることが報告されています。したがって、拡散的思考が高まる状態というのは、このデフォルトモード・ネットワークの働きが弱まっている状態と考えることができます。
デフォルトモード・ネットワークの働きが弱まっている状態の時に、なぜよいアイディアがひらめくのか、その詳しいメカニズムはまだわかっていません。
いずれにせよ、常識や過去への後悔や未来の不安にとらわれすぎないこと、そして、新しい情報に気づき、注意を向け、実行し、その結果を検証していくこと、その両方をバランスよく行うことが真の創造力といえるのではないでしょうか。

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どうでもいい、じじぃの日記。
この本によると、「うつ病」の人は雑念が過剰に働いている状態なのだという。
瞑想(マインドフルネス)によって雑念を取り払うことが可能になるらしい。

「デフォルトモード・ネットワークの働きが弱まっている状態の時に、なぜよいアイディアがひらめくのか、その詳しいメカニズムはまだわかっていません」

常に雑念を抱いて生きるのは、体のためにも良くないのだとか。
私は雑念ばっかしだ。
トホホのホ。