じじぃの「脳科学・感情・心の働きも脳が決める?面白い雑学」

Shohei Ohtani and the Angels arrive at LLWS in Williamsport for night game with Indians

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=FUqNiXgH3WM

Shohei Ohtani


Now he’s just cleaning up litter as he leaves the field? We’re all in on the Shohei Ohtani does it all movement

https://twitter.com/jomboymedia/status/1418260862863880197

『面白くて眠れなくなる脳科学

毛内拡/著 PHP研究所 2022年発行

PartⅠ もっと知りたい!脳のはなし――【脳の機能④感情】心の働きも脳が決める? より

感情は何のためにある?

人間と動物は何が違うのでしょうか。ヒトの脳が持つ特徴的なものを挙げてくださいというと、言語を挙げる人も多いと思いますが、喜怒哀楽などの感情も挙げられるのではないでしょうか。人間ほど感情豊かなものはいないでしょう。
動物には感情はないのでしょうか。まだはっきりとはわかっていませんが、動物でも人間と共通してもっている感情の起源のようなものはあるとされています。これらは区別して「情動」と呼ばれています。
情動とは、快・不快のような原始的な感覚で、恐怖や忌避(きひ)などは生存に必須な情報となるため、生物に共通して見られる重要な要素です。
昆虫ですら情動のような情報を脳で表現しているのではないかという報告もあるくらいですから、これがいかに重要かおわかりいただけるかと思います。
感情とはかくも複雑なものですが、元をただせば快・不快から派生してきたものと考えることができます。生まれたての赤ちゃんが最初に認識するのが、快・不快であるともいわれています。
脳内で情動を伝えるのは脳内物質と呼ばれる化学物質です。たとえば、危険を知らせて注意力を高める物質はノルアドレナリンと呼ばれています。
脳では、ニューロンの電気信号などぼ結果生じる100種類を超える物質がやりとりされていて、多種多様な情報伝達をしています。喜怒哀楽は、人生を豊かにするものですが、大元をたどれば、生存に必須であり、生存に有利に働いているために生まれたものと考えることができます。
喜びや快楽などは何のために存在するのか、本当に生存に必須なのかと疑問に思うかもしれません。じつは、この快楽が私たちのモチベーション(やる気)や将来の計画、芸術などの創造性のような、”人間らしさ”の根源となっているのです。
おいしい食べ物を見つけたりするなど、本能的な欲求が満たされる時に活性化する脳のしくみを「報酬系」といいます。報酬というのはご褒美のことです。この報酬系は、快楽と結びついているので、またそれがほしい、もっとそれがしたいという欲求につながります。

多くても少なくてもいけない化学物質

一方、これが行き過ぎると、依存症になってしまいますアルコールやニコチン、ドラッグなどは、この報酬系を強く活性化するために、簡単に依存を形成しやすくなります。また、ご褒美を期待するという意味では、たとえば買い物依存やギャンブル依存のどの行動嗜癖(しへき)にもつながっていきます。これについては「ドーパミンとその異常」で詳しくご説明しましょう。
この報酬系で重要な役割を担っているのはドーパミンという脳内物質です。生き物は常に報酬を予測しながら行動をしています。次にこの行動をとったらどれくらい報酬が得られるかということが行動の第一原理となっているのです。この報酬を期待している状態が、もっともドーパミンによる活性化が高まるとされています。いわれてみれば、本屋さんや服屋さんで、なにを買おうかとワクワクしている状態が一番楽しくて、実際買い物が済んでしまえば、あっさりとしたものだったり、旅行に行く計画を立てている時が一番楽しかった、という経験があるのではないでしょうか。
こうしたらもっとよくなるかもしれないという気持ちが、やる気や将来の計画、創意工夫につながっていくのです。
他にも、脳内で働く化学物質はどれも重要なもので、過剰になっても不足してしまっても正常な心の働きができなくなってしまうものです。心の病気については、あとで詳しく取り上げたいと思います。

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、養老孟司著『真っ赤なウソ』という本にこんなことが書かれていた。

「いいことは人に分からないように、見えないようにやれ」

ボランティア(ごみ拾いなど)をやっている、ということを自分からしゃべるな、ということでしょうか。

これについては「ドーパミンとその異常」で詳しくご説明しましょう。

では、まーたね。