じじぃの「オキシトシン・人に心地よい感情を呼び起こすには?世界一素朴な質問」

bird love

『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』

ジェンマ・エルウィン・ハリス/編者、西田美緒子/訳 2019年発行

どんなふうに恋に落ちるの? 【回答者】ロビン・ダンバー教授(進化心理学者) より

恋に落ちるとどうなるかは、この宇宙でいちばんむずかしいことのひとつでしょう。ときには、考えなしに恋に落ちます。じっさいには、あまり考えすぎるとうまくいかず、めちゃくちゃになるのがふつうです。
それは、恋に落ちるとき、あなたの右側の脳がとても活発に動くからです。右脳は、とりわけ感情にたいせつな役目をはたしていると思われている場所です。それに対して言葉は、ほとんどすべて左側の脳がとりしきっています。気もちや感情を言葉であらわすのがとてもむずかしい理由のひとつはそこにあります。左側にある言語の領域は、右側にある感情の領域に、あまりうまくメッセージを送ることができないのです。だから言葉につまって、気もちをうまく説明できません。
でも科学の力によって、恋に落ちるとどうなるかがほんの少しだけわかります。まずなによりも、恋はわたしたちがどう感じるかを大きく変えることがわかっています。めまいがして、胸がドキドキします。幸せになり、同時にうれしくて涙が出ます。それまで気になっていたことは急にどうでもよくなり、気にかかるのは恋に落ちた相手のそばにいたいということばかりになります。
最近では、人の脳の働きがわかる装置ができています。脳がなにをしているかによって、脳のいろいろな部分が画面上に輝いて見えるのです。恋をしている人の脳のなかでは、感情を受けもっている場所がとても活発に働き、輝きます。でももっと判断力のいる考えをとりしきる、脳のほかの場所は、ふつうよりずっと活動がにぶります。だから、いつもながら「そんなことはばかばかしいから、するのはやめなさい!」と命令するはずの脳のスイッチが切れて、「ああ、それはとてもすてきだ!」と言う脳のスイッチがはいります。
なぜそんなことが起きるのでしょうか? 理由のひとつは、恋をすることによって脳のなかで生まれる化学物質です。

たとえばドーパミンという物質は、わたしたちをワクワクさせます。またオキシトシンという物質は、愛する人といっしょにいるときの、頭がクラクラしるような心地よい感情を呼びおこしているようです。こうした物質が脳にたくさん出てくると、それに対してとくによく反応する部分に届きます。

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わたしたちが恋をしていると、相手が完璧な人だと自分に思いこませることができます。もちろん、ほんとうに完璧な人などひとりもいません。でも、おたがいに相手が完璧に近いと思っているほど、恋は長つづきします。

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どうでもいい、じじぃの日記。
一人の女優(40歳)の急死に、日本中が衝撃を受けている。
2児の母親でもあり、自殺につながる予兆はなかったといわれている。
ある新聞には、彼女と共演したことがある俳優(30歳)の自殺が誘因刺激になったのではないかとか書かれていた。
愛情は脳内でドーパミンとかオキシトシンとかの物質が関係しているらしい。
どこかでつながっていた愛情が断たれたことが影響しているのではないかとか書かれていた。