じじぃの「前立腺がん・無理して治療する必要のないがんもある!病院に行かない生き方」

前立腺がんのPSA監視療法 -治療をしないという選択肢- 杉元 幹史

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=F_CCwIGQLj4

がんの部位や進行度による10年生存率は?


がん10年生存率 58.9% がんの部位・ステージ別のデータ詳細まとめ

2021年11月10日 NHK
前立腺がん(全体99.2%) ・女性の乳がん(全体87.5%) ・甲状腺がん(全体86.8%)
・子宮体がん(全体82.3%) ・大腸がん(全体69.7%) ・子宮頸がん(全体68.2%)
胃がん(全体67.3%) ・咽頭がん(全体64.2%) ・腎臓がんなど(全体63.3%)
・ぼうこうがん(全体63.0%) ・卵巣がん(全体51.0%) ・食道がん(全体34.4%)
・肺がん(全体33.6%) ・胆のうがん、胆管がん(全体19.8%) ・肝臓がん(全体17.6%)
・すい臓がん(全体6.6%)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20211110c.html

『病院に行かない生き方』

池田清彦/著 PHP新書 2022年発行

第2章 健康法は自分で決める より

無理して治療する必要のないがんもある

韓国では、政府主導でがん検診(乳がん・子宮頸がん・結腸がん・肝臓がん検診)が推進され、そのオプションとして甲状腺がんの検診も受けられるようになって以来、甲状腺がんの患者の数がなんと15倍に増えたらしい。ただし、甲状腺がんの死亡率に変化はない。それもそのはずで甲状腺がんというのは、命にかかわることがほとんどないからだ。
とはいえ、甲状腺がんだと診断される人が増えたことで、甲状腺がんの治療を受ける人も激増した。「命に別状はありませんよ」と言われたところで、「がん」と呼ばれるものを体の中に留めておくことはやはり気持ちのいいものではないせいだろう。
そういう意味では「念のために治療した」ということなのだろうが、本来する必要のない治療によって甲状腺がん甲状腺ホルモンの分泌が減ったり、音声にトラブルを抱えたりという後遺症に悩む人もいるらしい。これこそが、必ずしも必要でない検査による「過剰診断」のデメリットなのである。
日本でも近年、前立腺がんの患者が増えているらしいが、これも検査数が増えたせいだと考えられる。そして前立腺がんも甲状腺がんと同様に、ほうっておいたところであまり命に影響はないはずなのに、なぜか死者数も増えているのだという。
これも前立腺がんだと診断されたために、ホルモン剤を飲むとか、放射線だとか、不要な治療を始める人が増え、そのせいで死期が早まっているのではないかと思えてならない。また、手術のあとに排尿障害を発症するケースもあるらしいが、こうなるとQOL(生活の質)への影響も甚大である。
昨今のがん検診は非常に精度が高いため、あえて発見する必要のないがんまで、めざとく発見する。「がん検診のおかげでがんの治療率が上がっている」ことは事実だろうが、その中には無理して治療する必要のないがん、つまり、近藤誠が言うところの「がんもどき」も相当数含まれているに違いない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
がんが発生するメカニズムに、がん抑制遺伝子の変異があるという。
人間の体にはいくつかのがん抑制遺伝子があって、がん化を防いでくれる。
そのがん抑制遺伝子が変異すると、がんになるのだとか。
それも複数のがん抑制遺伝子が同時に変異したときらしい。
たぶん、細胞分裂の激しい器官がそれだけがん抑制遺伝子の変異が起きやすいということなのだろう。
まあ、甲状腺はともかく前立腺などは、とっくにお役ごめんの器官だからなあ。

「がん検診のおかげでがんの治療率が上がっている」ことは事実だろうが、その中には無理して治療する必要のないがん、つまり、近藤誠が言うところの「がんもどき」も相当数含まれているに違いない。

そういえば先日、『患者よ、がんと闘うな』の著者 近藤誠(73歳)さんが亡くなった。
死因は、「虚血性心不全」だそうだ。