Developmental origins of health and disease (DOHaD)
動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=MDjBNlPyqvs
実験医学:DOHaD?われわれの健康と疾患リスクは胎生期・発達期の環境でどこまで決まるのか?
実験医学 2020年4月号
「胎生期・発達期」における環境要因が,「成人期・老年期」の健康あるいは生活習慣病などの慢性疾患の発症リスクに関連することが指摘され,DOHaD学説が提唱されている。
本学説の最大の特徴は,「胎生期・発達期」の環境要因を考慮し,時間軸に沿って「成人期・老年期」の健康と疾患リスク因子の形成を想定する点である。
妊娠動物モデルを用いた基礎研究とエピゲノム解析技術の進歩により,「胎生期・発達期」と「成人期・老年期」のように時空間的に離れた事象の因果関係が徐々に解明されるようになり,DOHaD学説は医療・医学領域にとどまらず生物学全体における新しい研究課題として注目されている。
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758125307/916.html
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『日本人の遺伝子からみた病気になりにくい体質のつくりかた』
奥田昌子/著 ブルーバックス 2022年発行
第4章 設計図の違いだけで「なる病気」は決まらない より
赤ちゃんは、自分で遺伝子スイッチを切り替える
DOHaD仮説を雄弁に裏付ける事例をご紹介しましょう。
1998年1月、カナダが記録的な暴風雪におそわれました。一部の地域では最大6週間にわたって停電が続き、妊婦さんを含め大勢の人が自宅で凍えながら復旧を待ったそうです。
その後、無事に生まれた約70人の赤ちゃんの成長の成長を追った研究によると、11歳半になった子どもたちは、母親が寒波を体験しなかった他の子どもより問題行動を起こしやすい傾向がありました。攻撃性、非行、落ち着きのなさ、かんしゃくが目立ち、周囲の人との関係はぎくしゃくしがちで、調べてみると、脳のなかで感情の調節に関与する偏桃体(へんとうたい)という構造が通常より大きくなっていました。
極寒にさらされたお母さんのお腹で過酷な状況に置かれた子どもたちの脳で、いったい何が起きたのでしょうか。
ここにも遺伝子のスイッチがかかわっていると考えられています。同じ1998年に、妊娠中の環境が子どもに及ぼす影響を調べるため、米国の研究者らが面白い実験を行ないました。アグーチという全身が黄色い血統のネズミに、ビタミンの一種である葉酸(ようさん)を加えた餌を与えたところ、黄色いアグーチから、こげ茶色の子ネズミが生まれたのです。
子ネズミのゲノムお調べてみると、「黄色い毛を作れ!」と指令を出す遺伝子のスイッチがオフになっていました。この研究が注目を集めたのは、妊娠中のちょっとした環境の変化で遺伝子スイッチが切り替わり、生まれてくる子どもの遺伝子の働きが変わってしまうことを明らかにしたからです。
これをふまえて、DOHaD仮説をあらためて整理するとこうなります。栄養不足であれ、ストレスであれ、突然の環境の変化にさらされた赤ちゃんは遺伝子スイッチを切り替えて状況に適応しようとします。しかし、逆境を無事に乗り越えても、一度切り替わったスイッチはなかなか元に戻らず、体もしくは心の問題が続いてしまいます。
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どうでもいい、じじぃの日記。
青虫がアゲハチョウになるまでには「遺伝子スイッチ」が次々に起こっているのだとか。
赤ちゃんが母親の体内にいるときも、遺伝子スイッチが変化しているらしい。
「その後、無事に生まれた約70人の赤ちゃんの成長の成長を追った研究によると、11歳半になった子どもたちは、母親が寒波を体験しなかった他の子どもより問題行動を起こしやすい傾向がありました。攻撃性、非行、落ち着きのなさ、かんしゃくが目立ち、周囲の人との関係はぎくしゃくしがちで、調べてみると、脳のなかで感情の調節に関与する偏桃体(へんとうたい)という構造が通常より大きくなっていました」
もしかして、私のアスペルガーもその時から始まったのかなあ。
トホホのホ。