じじぃの「ソユーズ宇宙船・打ち上げで起きたふたつのトラブル!宇宙飛行士に聞いてみた」

前澤さん乗せた宇宙船打ち上げ成功(2021年12月8日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=8mUohU4H7Tk

前澤友作氏搭乗のソユーズ宇宙船打ち上げ成功 船内で笑顔 福澤朗ら生中継に興奮

2021/12/8 Yahoo!ニュース
日本の民間人で初めて国際宇宙ステーションISS)滞在に挑戦する、ファッション通販サイト「ZOZO」創業者で実業家の前澤友作氏(46)が搭乗したソユーズ宇宙船の打ち上げの模様が8日、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地からの中継を交えてYouTube「前澤宇宙旅行」で放送された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8254f424f72f56dc011e01cc6498cc9dd5f2d0a4

宇宙飛行士に聞いてみた! 世界一リアルな宇宙の暮らし Q&A - 日本文芸社

ティム・ピーク(著)
●ティム・ピークってどんな人?
イギリス陸軍航空隊を経て、欧州宇宙機関ESA)所属の宇宙飛行士へ。
2015年、国際宇宙ステーションISS)第46/47次長期滞在クルーとしてミッションを遂行し、船外活動でも活躍。
国際宇宙ステーションからロンドンマラソンに参加したり、SNSISSや宇宙の様子をリアルタイム配信したりと、
宇宙を身近に伝えて大人気となっている宇宙飛行士です。

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『宇宙飛行士に聞いてみた!』

ティム・ピーク/著、柳川孝二/訳 日本文芸社 2018年発行

第1章 さあ、旅立とう より

Q ソユーズ宇宙船の居心地はどうですか?

ソユーズ宇宙船は窮屈だ。身長773cm、体重70kgの私でもね。ひざを90度以上曲げ、胎児のような態勢で長時間過ごすため、時には耐えがたいが、たいしたことじゃない! 人生最高のフライトなんだから。しかも、軌道にさえ乗れば、シートベルトをゆるめて座席から少し腰を浮かすこともできる。こんなちょっとしたことでも気分はうんと楽になる。
ソユーズの帰還モジュールは、アポロ宇宙船の司令船よりもわずかに小さい。ちなみに、スペースシャトルや新型の火星探査宇宙船オリオンよりもはるかに小さい。
シミュレーターでの訓練に長時間を費やしたので、かなり窮屈なのにソユーズは私たちにとって我が家のようになっていた。それどころかくつろぎに似た感覚さえ覚え、狭さはまったく気にならなかった。
もっとも、打ち上げからほんの数時間でISSへ到着したので、この短い旅を贅沢なものに感じられたのかもしれない。ISSにドッキングするまでに、この狭い空間で2日間も過ごさなければいけないケースもあるのだから。

かつて打ち上げで起きたふたつのトラブル

打ち上げ脱出システムは、1983年9月26日ロシアのふたりの宇宙飛行士、ウラジミル・チトフとゲンナジー・ストレカロフの命を救った。
打ち上げ直前、燃料注入の最終段階で問題が発生し、ロケット下部から炎が噴き出した。制御ケーブルが焼き切れたので、「中断(アボート)」コマンドは無線回線で行われた。脱出システムの作動に多少の遅れが出たものの、ロケット爆発のわずか数秒前に作動し、クルーは空に向けて打ち上げられ、14~17gの加速度が5秒間かかったが、約4km離れた場所に着地した。
数年後、チトフは「事故が起きた時、最初にコックビットのボイスレコーダーをとめなければならない」と語った。船内では激しいののしりあいが起きていたという。
1975年4月5日、ふたりのソビエト連邦の宇宙飛行士、ワシリー・ラザレフとオレグ・マカロフを乗せたソユーズ18A号がサリュート4号に向けて打ち上げられた時には、別の緊急事態が発生している。
高度145kmの地点で分離する2段と3段が、両断を連結していた6つの「留め具」のうち3つがはずれなかったことで、分離しなかったのだ。おまけに2段を連結したまま3段が点火した。3段エンジンからの推力が、はずれなかった「留め具」を破壊し、分離できたが、宇宙船は軌道からはずれ、自動中止プログラムが軌道した。高い高度での中断によって急角度での地球再突入をまねき、クルーは最大21.3gという極めて高い減速度を経験した。
マカロフは負傷するも完治し、その後2回の宇宙飛行ミッションに参加したが、ラザレフは内臓損傷をこうむり、2度と宇宙に飛び立てなかった。

Q 宇宙に着いた時、1番驚いたことは?

最初に地球周回軌道に乗っている間、私はソユーズ宇宙船の右側座席の窓から外を眺めた。驚いたことに、昼間なのに真っ黒な空間が広がっていた。
予想を超えた黒さ、漆黒の闇にはたまげた。拡散した太陽光や地上の光源を反射した雲の覆いを通して見る。地上からの夜空や星を見慣れているせいだろう。
地上では、闇夜でも地球の大気がかすかに大気光という光を放射する。この光学現象により、夜空は真っ黒にはならない。
なお、宇宙では状況がまったく違う。昼間、太陽はほかのどんな明るい星や惑星よりも、明るく光っている。そして人間の目は感度を調節し、この明るさに順応する。
宇宙を眺めた時、漆黒の美しさを見ているだけで幸せだったが、EVA(船外活動)の時はおそろしさを感じた。ISSの端っこで、この暗黒の淵が右肩越しに私を待ち構えていた。そして「逃してなるものか!」とねらわれている気がした。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2021年12月、NHK Eテレ 地球ドラマチック 「地球“冷却化”作戦!」を観た。
1970年に月への飛行を開始して2日後、酸素タンクが爆発したアポロ13号。
呼吸で出る二酸化炭素を取り除く必要がありました。
呼吸のたびに、船内の二酸化炭素の量は増え、空気の毒性が強まります。
宇宙飛行士たちが生き延びられたのは、空気ろ過装置に工夫を加えたことで増えた二酸化炭素を除去できたからでした。
ろ過装置の中ではマイナス電気を帯びたフィルターが二酸化炭素を分離・吸着し、空気から取り除きます。
宇宙飛行士たちを地球に無事帰還させた裏方チームとのやりとり。
みんなが宇宙に行ける時代になりました。
しかし、持病もちの後期高齢者はお断りです。
トホホのホ。