ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 観測地点に到達(2022年1月25日)
ハッブル宇宙望遠鏡とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を比較した図
NASAの次世代宇宙望遠鏡、「宇宙の夜明け」の観測に期待
2021年12月25日 AFPBB News
深遠な宇宙を見通し、何十億年もの時間をさかのぼる──ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope、JWST)は、最初期の銀河が形成され始めた「宇宙の夜明け」を、かつてないほど鮮明に見せてくれると期待されている。
NASAのゴダード宇宙飛行センター(Goddard Space Flight Center)の機器システムエンジニア、ベゴニア・ビラ(Begonia Vila)氏は記者会見で「非常に高い科学的目標を念頭に置いている」とし、ウェッブは、宇宙で最初の銀河が誕生した時代まで135億年をさかのぼって観測すると語った。
ウェッブが目指すのは、宇宙最初期の銀河がどのように変化・進化して、現在人間が生きているような銀河に至るのかを観測すること、宇宙の進化の中で生まれた第1世代の星「ファーストスター(初代星)」を調査すること、水・二酸化炭素(CO2)・メタンといった現在、生命の兆候と見なされている成分の検出を試みることだと、ビラ氏は説明した。より遠くの宇宙を見ることは、より時間をさかのぼって見ることを意味する。例えば、地球上にいる私たちが見ている太陽は、8分前の太陽の姿だ。
ハッブルは能力を限界まで発揮し、観測史上最古の134億年前の銀河「GN-z11」を発見した。
ハッブルは主に可視光で観測を行っているが、後継機となるウェッブは赤外線に焦点を合わせている。
NASAによると、宇宙最初期の天体から発せられた光は、宇宙の継続的な膨張による「赤方偏移(波長が長い、赤い方へずれる現象)」を受け、地球には赤外線として届いている。https://www.afpbb.com/articles/-/3381099
『思わず人に話したくなる 地球まるごとふしぎ雑学』
荒舩良孝/著 永岡書店 2014年発行
宇宙に端っこはあるの? より
宇宙に端っこがあるかどうかは、子どもの頃に誰もが一度は考えたことがあるのではないだろうか。だが、宇宙に隅っこがあるかどうかは、まだよくわかっていない。なぜなら、宇宙がどんな形をしているのかもよくわかっていないからだ。
もし、「地球に端っこはあるの?」と聞かれたら、皆さんはどう答えるのだろうか。地球は球の形をしているので、同じ方向にずっと進み続けたら、私たちが生活している表面上では隅っこというものがなく、同じ場所に戻ってしまう。
宇宙も同じような形をしていたら、隅っこというものはないことになる。私たちがそういうことをいえるのは、ロケットによって、地球の外に出ることができるからだ。地球の形を外側から客観的に見ることができるので、端っこがあるか どうかわかるのだが、宇宙の場合はそうはいかない。
この宇宙は138億年前に生まれて、だんだんと大きくなっている。私たちが宇宙のことを観測する手段は今のところ光などの電磁波しかない。電磁波で観測する限りは、この宇宙は平坦になっているので、隅っこがあってもよさそうだ。
だが、もし、宇宙がとても巨大な球の形をしていたら、私たちの観測できる範囲が狭すぎて平らに見えるだけかもしれない。現在の私たちの技術では、宇宙を外側から見ることはできない。宇宙の形がどうなっているかわからない以上、端っこがあるかどうかもわからないのだ。
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どうでもいい、じじぃの日記。
12月25日、NASAは南米フランス領ギアナから、「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」を打ち上げた。
ハッブルは可視光で観測を行っていたが、後継機となるウェッブは赤外線に焦点を合わせている。
12月9日には、NASAとイタリアの観測衛星「X線偏光観測衛星IXPE」が打ち上げられている。
これらは、宇宙誕生の謎やブラックホールの謎の解明を目的にしている。