じじぃの「イアン・ブレマー直撃・米中対立・2022年の世界を大胆予測!深層NEWS」

【世界のリスクと未来】注目!国際政治学者イアン・ブレマー氏が2022年の世界を予測!【深層NEWS】

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Hd0nnuk4vic

深層NEWS

2021年12月16日 BS日テレ

イアンブレマー直撃! 2022年の世界を大胆予測

【キャスター】右松健太 【コメンテーター】飯塚恵子 【ゲスト】イアン・ブレマー(国際政治学者、ユーラシア・グループ社長)、中山俊宏(慶應大学教授)
国際政治学者のイアン・ブレマー氏のインタビューが16日、BS日テレの「深層NEWS」で放映された。
毎年世界の10大リスクを発表し、高い注目を浴びるイアン・ブレマー氏。
いまの世界をどう分析しているのか、来年の世界をどう予測しているのか。
ブレマー氏は、世界の現状を「米国の政治的分断などで、強力なリーダーシップ不在の中にある」と指摘した。
その上で、今後の国際社会の重要な動きとして「巨大IT企業が、政府からも大きな独立性を持つようになる」と述べた。番組に出演した慶応大の中山俊宏教授は、同氏の指摘する状況について「我々が生きる環境も、IT企業によって作り出されるという現実がある」と指摘した。
    
私は10年前、「Gゼロ」の世界を提唱しました。
Gゼロ(G-Zero world)とは、欧米の影響力の低下と発展途上国政府の国内重視によって生じた国際政治における権力の空白のことである。経済的にも政治的にも、真に世界的な目標を推進する能力と意志を持つ単一の国が存在しないことです。

今世界は米国と中国の支配による新世界の時代だといわれ、2極化に進んでいます。
米国主導で、来年の北京冬季五輪の外交ボイコットがいわれています。日本は地政学的に中国に近く、米国は遠い。
いろいろな国の価値観があるので、日本は必ずしも外交ボイコットに加わる必要がありません。
バイデン大統領は高齢者でトランプと比べて決断力がありません。新型コロナでバイデンは失敗しました。コロナに亡くなった人はトランプの時よりバイデンになってからの方が多いのです。米国の死亡者は17万人に上っています。
来年の中間選挙でバイデンが負ける可能性が高い。
今年1月に、米連邦議会議事堂がトランプ支持者たちによって襲撃・占拠された事件が起きました。
もし、トランプが再選されるようになれば米国社会はさらに分裂するだろう。

中国は2030年頃には米国をGDPで抜くといわれています。
米国と中国は、台湾や南シナ海をめぐって争いが続いています。
しかし、米国と中国ではかっての冷戦時代と違って相互依存の関係があります。
先日、原油高騰の件で、米国と中国は石油備蓄を放出し協力しあいました。
その点、危険なのはロシアです。経済的には韓国レベルなのに、軍事力だけが突出している。中国は仲間がいるが、ロシアは孤立している。

先日、米国が呼びかけ民主主義サミットが開催されました。
しかし、米国は米連邦議会議事堂襲撃事件のように、もはや民主主義のリーダーではない。
習近平は2期目が終わる2023年以降、あと10年も続投するだろう。

中国と覇権を競うのは危険だが、競争は自然の行いだ。米国は中国とうまくやっていくほうが利益になるのです。

これからのIT企業

誰が、来年の米国の中間選挙結果により影響を与えることができるでしょうか。
米国大統領と、フェイスブック(メタ)のCEOのどちらでしょうか。
今後10年ほどは、世界で最も力強いIT企業(GAFAなど)が、我々の生活や将来に対する影響力を拡大していくことを受け入れなければなりません。
政府はこの傾向を変えることはできません。これらの企業に増税したり、報告義務を課したり、事業を縮小させたりすることはできます。しかし、巨大IT企業による技術革新と権力の及ぶ領域を広げていく速度は、政府が変化に対応する能力をしのぐでしょう。
中山俊宏、「我々が生きる環境も、IT企業によって作り出されるという現実がある」

2022年のキーワード

私はムースというイヌを飼っています。
このムースと一緒にいると、心の平安が得られます。
バイデンと習近平がムースのような顔をしたらいいのですが。
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