じじぃの「ミヤマオウム・鳥の遊び・なんでも壊したがる不良!鳥・驚異の知能」

Kea Parrot - A Meat Eating Alpine Parrot in New Zealand

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WgDLWwffRlY

Kea Antics

地球ドラマチック 「科学で解明!動物たちの遊び」

2021年7月10日 NHK Eテレ (カナダ2019年)
最新の調査から、さまざまな動物たちが仲間たちと独自の遊びを行うことが分かってきた。
群れの仲間と強い絆で結ばれているチンパンジー。そこで、協力して難しい課題に挑めるか実験することに。また、チャクマヒヒのオスとメスには、それぞれ好むおもちゃに差があるか検証。それぞれの結果は? ほかにも、イヌには独自の遊びのルールがあることも判明。そのルールとは? 動物たちの遊びを科学で解明する!
ミヤマオウムはとても頭のいい鳥だ。車のワイパーなどなんでも壊したがる不良だ。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2021114810SA000/

『鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する』

ジェニファー・アッカーマン/著、鍛原多惠子/訳 ブルーバックス 2018年発行

3章 イノベーターたち より

鳥は遊ぶか?

鳥は遊ぶのだろうか? ただ楽しいから遊ぶのだろうか?
ロンドン大学クイーン・メアリー校で動物の知能について教える上級講師ネイサン・エメリーとケンブリッジ大学の二コラ・クレイトンは、鳥類のうち脳の大きい晩成種は(哺乳類の多くも)遊ぶと主張する。だが、それは「鳥類では比較的めずらしい」と2人は書く。「1万種のうちわずか1%にしか見られず、カラスやオウム・インコ類など発達機関の長い種にほぼかぎられている」
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専門家によれば、遊びに長けた鳥と言えばミヤマオウムだという。
このカラスほどの大きさのインコはニュージーランド南アルプス山脈に暮らす。彼らに「山猿(mountain monkeys)」のあだ名があるのは、その生意気な態度と霊長類並みの知能のゆえだ。この鳥の学名Nestor notabilisについて、ある本は次のような説明を加えている。「ネスター(Nestor)は長寿と博識で知られたギリシャの伝説のヒーローで、この名前は明哲な相談役やリーダーを指して使われることが多い」。興ざめなのは、リンネがこの鳥に名称を与えたとき、おそらく「なにも特別な理由はなかった」と言われることだ。
そうかもしれない。でも、そうではないかもしれない。

悪ふざけの王者

ミヤマオウムを長い間研究してきた2人の科学者ジュディ・ダイアモンドとアラン・ポンドは、この鳥はことによると世界でもっとも賢くていたずら好きかもしれないと考えている。
ミヤマオウム」の遊びは儀式化された行動というより、外界に対する態度だ」と彼らは書く。なにかで遊ぶとき、ミヤマオウムはカラス科の鳥たちと大きくちがう。ミヤマオウムは「大胆で、好奇心にあふれ、途方もなく壊し上手だ」とダイアモンドは述べる。(尋ねる相手によって)遊びが大好きな戯(たわ)け者――「山のピエロ」――だと言う人も、なんでも壊したがる不良(車のワイパーやビニールの内装をはがし、キャンプする人のテント、バックパック、雨樋(あまどい)、キャンプ道具をバラバラに解体するなど、手当たりしだいに者を壊す)だと言う人もいる。ミヤマオウムは物で遊ぶのが好きなので、新たな状況や予測できなかった餌不足などに対処する「ツールキット」を発達させるのかもしれない。
ミヤマオウムは悪ふざけするのが大好きだ。遊びたいときには、相手になってくれそうな仲間に向かって頭をもたげてにぎり寄っていく。2羽は互いにクチバシでつついたり受け流したりする。頭を引っこめ、相手をつつき、また頭を引っこめる。取っ組み合いになり、クチバシを絡ませ、咬み、脚で蹴り、キーキーわめいて脚をばたつかせながらひっくり返り、相手の腹に乗る。勝者も敗者もない(どちらも凱歌をあげる)。
ミヤマオウムは、ときには腕白な子どもか冗談好きのようにふるまう。ダイアモンドとボンドによれば、この鳥は家々からテレビのアンテナを盗み去り、自動車のタイヤの空気を抜く。あるミヤマオウムは玄関マットを丸め、階段の下まで落とすところを目撃されている。数年前、ニュージーランドの『サンデー・モーニング・ヘラルド』紙が、ミヤマオウムスコットランドからの観光客の1100ドルを盗んだが、この観光客は盗まれたとにはなにも気づかなかぅた、と書いていた。南アルプス山脈でいちばん高い山道にある休憩所で、ピーター・リーチはキャンピングカーの窓を開け、眼下の景色と近くの地面にいる不思議な緑の鳥の写真を撮ろうとしていた。すると彼が気づく間もなく、その鳥が車の中に飛んで入った。ダッシュボードにあった小さな布製のバッグをくわえると、そのまま飛び去った。「有り金をみんな持っていかれた」とリーチは笑いながら言った。「いまごろ鳥たちは50ドル札で巣をつくっていることだろうね」

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どうでもいい、じじぃの日記。
鳥のなかで、一番賢いのはカラスか?

「専門家によれば、遊びに長けた鳥と言えばミヤマオウムだという」

ニュージーランドに生息するミヤマオウムはとても好奇心の強い鳥で、何でも分解してしまうのだそうだ。
車のワイパーなども、クチバシにつつかれてバラバラになってしまうのだそうだ。
人間の場合は、子どものときの好奇心が将来の発明につながるのだが。
まあ、利口なんでしょうねえ。