じじぃの「吸い取りパッド・ハウスキーパーは見た・あるお金持ちの空しい日常!イギリス人は​おかしい」

Bowel movement: the push to change the way you poo

Fri 30 Nov 2018 The Guardian
https://www.theguardian.com/news/2018/nov/30/bowel-movement-change-the-way-you-poo-squatty-potty-toilet

『イギリス人はおかしい』

高尾慶子/著 文春文庫 2001年発行

私はハウスキーパー より

あるお金持ちの空しい日常

スコット氏はいい飼い主だが、ドアの水道の蛇口を磨く液のために莫大な費用を費やすことを惜しまない。「俺の金だ、俺の家だ。どう使おうと勝手だ」とお金持ちはみな思っているのだろう。
だが、この国は、もうそんな贅沢はしてはいけないと思う。限られた人々がとんでもない王侯趣味の生活をしている一方、90パーセントの人々が生活苦にあえいでいるのが実際なのだ。
ここに来る前のベルグレイヴィア(ロンドンの超々高級住宅地)のお屋敷もそうだった。3人の家族のために9人の使用人がいた。9人のうち7人の使用人はみな住み込みで、それぞれ寝室、居間、キチン、風呂トイレが与えられていて、通いは運転手とドッグウォーカー(犬の散歩係)だけだった。
奥さまは25歳も年上のご主人がずっと病気で臥(ふ)せていたので、することもなく暇をもてあまし、日課というのは毎日毎日住まいの近くのナイツブリッジ(高級マンション街)でのショッピングであった。
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このご主人は、昔、ちょっとしたアイデアで成功し、巨万の富を得て、古女房を捨て、若いカタログ・モデルと結婚した。それが現在の奥さまなのだが、まえの夫人との子どもの子ども、つまり孫の妻がアンドリュー王子と別れたクー・スタークだった。その孫というのもクー・スタークと別れて、次にオーストラリアのスーパーモデル、エル・マックファースンと長い間婚約していたが、後にその婚約も解消した。
私がそのお屋敷を出たのは、ご主人がついに亡くなって人員整理があったからだった。私はそのお屋敷にいたとき、一度も幸せを感じなかった。私の仕事はハウスキーパーではなく、9人の使用人中の1人にすぎず、することといえば当時19歳だった娘が、私たちの仕事を作るために部屋を散らかし、私たちは彼女のあとにくっついて片づけて歩くことだった。
娘も1日中することもなく、昼の3時に眼を覚ますと執事にベッドまで食事を運ばせ、食べるとむっくり起き上がり、シャワーを浴び、それから夕方まで衣装戸棚をかき回して、3つの大きな部屋にありったけの下着や洋服を足の踏み場もないほどばらまくのだ。それも毎日毎日である。
下着は全部フランス製で、洋服はセーターならすべてカシミア、1枚が5百ポンド(当時約8万5千円)もしようという代物ばかり。ドレスやコートは、全部イタリア製の有名ブランドのものばかりだった。
次には何千本とあるビデオテープをかきまわし、テレビの前に座って夕方までぼんやりとビデオを観る。それが終わると豪華な広い鏡台のまえでお化粧。そこも思いきり散らかし放題。
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彼女はこんな生活を、私が過ごした8ヵ月間、毎日毎日ずっと繰り返していた。もう1人の使用人、エジプト人女性モナと私は、この19歳の娘の散らかしたあとを片づけて歩くのが仕事だったというわけである。
私はつくづくその仕事が嫌いだった。丘陵やその他の待遇は、エイジェンシーも驚くほどいいものだったけれど、この生産性のない、こんな浪費の化け物のような小娘の下女みたいな仕事は、仕事ではないと思いつづけていた。
部屋中に、ここの主であるご主人と、2番目の夫人の幸福の絶頂であった時代の1960年代後半の写真が、大きな金のフレームに入れて飾ってあったけれど、私はそれを見るたびに、何か罪人を見るような気になったものである。もちろん妬みなんか感じるわけがない。乗りもしないロールスロイスが2台、娘のためにジャガーが1台、だれのためかBMWが1台、執事の買い物のためにフォードが1台置いてあった。
ご主人は76歳でガンにかかり、病院には入院したくないという本人の意志で自宅治療をしていたが、亡くなる寸前はキングサイズのベッドの中は、毎日糞尿にまみれ、その部屋の匂いときたら昔の日本の公衆便所を彷彿とさせた。
本人がおむつをいやがっていたので、亡くなるぎりぎりまでトイレを使っていたのだけれど、部屋のトイレにたどり着くまでにきまって洩らしてしまうし、ベッドの中でも洩らすので、シーツは1時間おきに取り替えられた。むろん、使用人が替えるのだ。写真で見ると、若いときのご主人は日本のアンコ型の相撲取りのように巨大に太っていたが、亡くなる寸前はその巨体も骨と皮だけの枯れ木のような姿に変貌していた。

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、高尾慶子著『イギリス人はおかしい』という本に「あるお金持ちの空しい日常」というのがあった。

「本人がおむつをいやがっていたので、亡くなるぎりぎりまでトイレを使っていたのだけれど、部屋のトイレにたどり着くまでにきまって洩らしてしまうし、ベッドの中でも洩らすので、シーツは1時間おきに取り替えられた」

実は、私も腸が弱く、ときどきお漏らししてしまうのだ。 (^^;;
テレビのCMでやっている尿の吸い取りパッドを毎日、パンツに付けるようになった。
老人力」という言葉がある。
老人力で出てこなくなればいいのだが。
トホホのホ。