じじぃの「地球から水がなくなる日・自然は水を通して人に語りかける!デイ・ゼロ」

Day Zero | No Future Without Water: Episode 1

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5OVi8kl0-8M

Deforestation Effects on Climate

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QaBdLTbyhac

Deforestation Effects on Climate

Chiwetel Ejiofor To Narrate ‘Day Zero’, Water-Shortage Crisis Film From Emmy Winner Kevin Sim - Mipcom

October 14, 2020 Deadline
EXCLUSIVE: Oscar-nominated 12 Years a Slave actor Chiwetel Ejiofor is to narrate a film about the world’s water shortage crisis, which is funded by an executive from Chinese tech giant Tencent and co-directed by Emmy-winner Kevin Sim.
https://deadline.com/2020/10/chiwetel-ejiofor-narrate-day-zero-water-shortage-crisis-film-kevin-sim-1234595643/

世界のドキュメンタリー 「デイ・ゼロ 地球から水がなくなる日」

2021年5月27日 NHK BS1 Day Zero(2021年 イギリス)
都市から水資源が枯渇する日を意味する「デイ・ゼロ」。
かつて一部の地域の問題だったが、人口の急増や気候変動などが絡み合い、今や世界的な問題だ。人工衛星による宇宙からの観測で、地球の水資源が予想を超えるスピードで尽きてきたことも裏付けられた。番組ではアメリカやブラジルなど、水資源に大きな変化が起きている現場を3年間にわたり記録した。アメリカでは大規模農業や畜産業で水を大量に消費し、深刻な水不足に陥っている。ブラジルのアマゾン流域では水資源を保つ木々の不法伐採が広がり、将来の水不足が懸念される。
世界的な「デイ・ゼロ」が差し迫る危機を、エミー賞受賞者のケビン・シムがダイナミックな映像で描く。
   
現在、世界の10人に4人が、水不足に悩まされている。
ロサンゼルス、メキシコシティ南アフリカで水不足による暴動が起きている。
地球の表層土壌が砂漠化している。
地球の水で飲めるものは全体の2%で、ほとんどは、氷河で閉じ込められている。
水を求める争いは今後、世界規模の人類全体の危機である。
アメリカ・中西部(サウスダコタ州コロラド州)の穀倉地帯も水不足。
オガララ帯水層の地下水を使い過ぎて、砂漠化の危険性が指摘されている。
企業経営の農業が、水を使い過ぎて個人事業の農業主は危機感を感じている。
15億頭の牛が飲む水の量は、人間のそれの5倍。
ステーキ1枚食べるのに、3700リットルの水が必要。
アメリカ・フロリダの帯水層の異変。
帯水層から泉が湧き出しているが、水が無くなりはじめ、コケが生えている。
アマゾンの熱帯雨林の伐採、カリフォルニア、オーストラリアの大火災。

森林が減れば、雨が降らなくなる、というのは本当か?

ブラジル・都市部サンパウロリオデジャネイロでは、アマゾンの森林伐採の影響で、雨が降らなくなっていると言われている。

「木々のないところに水はない。水が森を生むのではない。森が雨を生む」

木は、重力に逆らって、水を地底から吸い上げます。
そして、より高いところにある葉っぱから水蒸気として空気中に放出します。大気を潤してくれて雨粒になります。
帯水層は鉱山と同じなのです。井戸水として汲み上げられやがて枯渇するのです。

「自然は水を通して人に語りかける」

https://www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7X45XZY/episode/te/MYZ63VVXX1/

『地図とデータで見る水の世界ハンドブック』

ダヴィド・ブランション/著、吉田春美/訳 原書房 2021年発行

はじめに より

水問題はいたってシンプルである。世界で6億人以上の人々が飲料水にアクセスできず、世界の農業生産の40パーセントが灌漑農業に依存している。
水辺の生態系は自然のプロセスに欠くことのできない役割を果たしているにもかかわらず、きわめて脆弱である、ということである。

脅かされる資源 より

地下水の乱開発

地下の水資源についてはまだほとんどわかっておらず、無尽蔵と思われていたため、過剰な開発が行われてきた。地下水のくみ上げが年間に再生される分を上回らなければ、持続可能な開発といえる。
だが、それはしばしば持続可能でない利用となり、とりわけ乾燥地帯の新しい灌漑区域では、資源が枯渇しようとしている。サウジアラビアのように、水資源が「鉱山」のように開発されている地域もある。また、地下水は清浄だという神話もある。水質の悪化はあまり人目につかないが、多くの地下水がこんにち汚染されている。ゆっくりと進行するこの現象については、まだよくわからない点も多いが、のちの世代にとって時間とコストのかかる、解決の困難な問題となるだろう。

乱開発される資源

地下水は河川のように干し上がってしまうことはないが、地下水が過剰に開発されている形跡を世界中いたるところで見ることができる。地下水の「天井」が下がり、しだいに深いところからくみ上げなければならないのである。それはときに惨憺たる結果をもたらす。メキシコでは、この50年間に地下水位が数メートル下がり、地盤沈下によって多くの建物が傾いた。

アメリカのオガララ帯水層では、水位の低下が場所によって30メートルに達している。

地下水が涸れると、そこから水の供給を受けていた泉が涸れ、海岸付近では「塩水くさび[海水が遡上して河川や帯水層の基底部に塩分濃度の高い層をつくる現象]」により、井戸を掘削しても飲用に適さなくなる。地下水に大きく依存している北アフリカ西アジアの国々が、まさにそのような状況にある。中国北部の平野のように、地下水が急激に涸れたため、あらゆる水の使用、とりわけ伝統農業の水の使用が見なおしをせまられているところもある。