じじぃの「中国版GPS・火星探査機・5月着陸を目指す!池上彰のニュース検定」

中国の火星探査機「天問1号」火星の周回軌道入り (2021年2月11日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=iVHqpopwdWo

Chinese, Austrian scientist make major breakthrough in Quantum Teleportation

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=D47jy9FWywo

QUESS teleportation demonstration between Beijing and Vienna

QUESS

eoPortal Directory - Satellite Missions
●Mission status
・January 6, 2021: Chinese scientists have established the world's first integrated quantum communication network, combining over 700 optical fibers on the ground with two ground-to-satellite links to achieve quantum key distribution over a total distance of 4,600 kilometers for users across the country.
The team, led by Jianwei Pan, Yuao Chen, Chengzhi Peng from the University of Science and Technology of China in Hefei, reported in Nature their latest advances towards the global, practical application of such a network for future communications.
https://directory.eoportal.org/web/eoportal/satellite-missions/q/quess

池上彰のニュース検定

2021年3月23日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「GPS超え」。

問題 中国いつまでに「宇宙強国」になる?

・2025年
・2030年
・2050年
正解 2030年

池上彰さん解説】

 「先月、NASAは火星に探査車を着陸させることに成功。火星の音も公開しました。中国は先月、火星周回軌道に探査機を入れることに成功。2ヵ月後の着陸を目指しています。成功すれば米国、旧ソ連以来の快挙です。中国は2030年までに宇宙強国になる目標を掲げ、火星探査でも米国を猛烈に追い上げています。去年、中国版GPSが完成。中国版GPS「北斗」は2000年、最初の打ち上げに成功。去年6月、55基体制で位置情報を取得。30基の米国を上回りました。GPSはミサイル誘導でも使用されます。GPSが遮断されればミサイル誘導もできなくなります。中国は独自のシステムを完成させ、米国に対抗しようとしています」
   

『「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか』

遠藤誉/著 PHP研究所 2019年発行

第4章 習近平の「宇宙支配」戦略 より

世界初の量子暗号通信に成功――量子暗号を制する者が世界を制する

2018年1月20日、中国政府の「新華網」は、中国科技大学が1月19日に物理学界における世界的権威のある学術雑誌「Physical Reviewフィジカル・レビュー)」の速報紙である「Physical Review Letters(フィジカル・レビュー・レターズ)」に実験結果の速報を載せ、しかもそれがトップニュースとして表紙を飾ったと伝えた。載せさせてくれと頼んできたのは、むしろ「Physical Review Letters」のエディター側であったという。
中国とオーストリアの間で、墨子号を介して量子暗号による通信に成功したという内容だ。中国科学院の院長、白春礼と、オーストリア科学アカデミーのツァイリンガーは、2017年9月29日に量子暗号を用いた世界初の大陸横断ビデオ会議を行ったとのこと。
中国科技大学の潘建偉と同僚の彭承志らでつくる研究チームは、中国科学院上海技術物理研究所の王建宇が率いる研究チームやマイクロサット・イノベーション研究院、国家宇宙科学センターといった機構と共同で、オーストリア科学アカデミーのツァイリンガーが率いる研究チームと協力し、量子通信衛星墨子号」を使い、中国とオーストリアの間で距離7600kmの「大陸間量子鍵配送」を実現し、鉤の共有による暗号化データ伝送と動画通信を実現したのである。
この「鍵」というのは、こういうことだ。
宇宙空間を周っている墨子号から、ある「量子暗号」を発信したとする。この暗号を用いて、地上にあるA地点とB地点が通信したとする。万一にも通信がハッキングされた場合は、量子のもつれが破たんするので、互いにハッキングされたことに気づく。そこで次の光子のペアを用いて通信できるように墨子号が新しく通信できる「量子暗号」を発信して、A地点の人とB地点の人との交信を可能にさせる。この合致した光子のペアを「鍵」というのだと、概念的に理解してほしい。
「鍵」の共有による暗号化されたデータ伝送と画像による通信を実現したということだ。この成果は、墨子号がすでに「大陸間量子機密通信」の能力を備えていることを示している。