じじぃの「ベートーベン交響曲第9番・歓喜の歌の作詞者は?池上彰のニュース検定」

歓喜の歌 ウィキペディアWikipedia) より

歓喜の歌』(喜びの歌、歓びの歌とも。独: An die Freude / アン・ディー・フロイデ、英: Ode to Joy)は、ベートーヴェン交響曲第9番の第4楽章で歌われ、演奏される第一主題のこと。
【歌詞】
歌詞は、シラーの詩作品「自由賛歌」(独: Ode An die Freiheit)がフランス革命の直後ラ・マルセイエーズのメロディーでドイツの学生に歌われていた。
そこで詩を書き直した「歓喜に寄せて」(An die Freude 1785年初稿、1803年一部改稿)にしたところ、これをベートーヴェンが歌詞として1822年 - 1824年に引用書き直したもの。ベートーヴェンは1792年にこの詩の初稿に出会い、感動して曲を付けようとしているが、実際に第9交響曲として1824年に完成した時には、1803年改稿版の詩を用いている。
【歌詞(日本語訳)】
歓喜に寄せて」
おお友よ、このような旋律ではない!
もっと心地よいものを歌おうではないか
もっと喜びに満ち溢れるものを
(以上3行はベートーヴェン作詞)
歓喜よ、神々の麗しき霊感よ
天上楽園の乙女よ
我々は火のように酔いしれて
崇高なる者(歓喜)よ、汝の聖所に入る
    ・
抱き合おう、諸人(もろびと)よ!
この口づけを全世界に!
兄弟よ、この星空の上に
聖なる父が住みたもうはず
ひざまずくか、諸人よ?
創造主を感じるか、世界中の者どもよ
星空の上に神を求めよ
星の彼方に必ず神は住みたもう

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池上彰のニュース検定

2020年12月23日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「歓喜の歌」。

問題 「第9“歓喜の歌”ベースとなる詩の作者は?」

ゲーテ
ニーチェ
・シラー
正解 シラー

池上彰さん解説】

 ベートーベンは1770年12月生まれ。今年は生誕250年です。ベートーベンの代表作「交響曲第9番」の第4楽章・歓喜の歌は市民合唱団などでもよく歌われます。この第9番の歌詞の作者はシラーという詩人です。ベートーベンがシラーの詩「歓喜に寄せて」に感動し、死の3年前に第9を作曲しました。歓喜とは自由のこと。当時、自由といえば王侯貴族の支配からの解放を意味する危険思想でした。シラーは“自由”ではなく“歓喜”という言葉を使いました。歓喜の歌はベルリンの壁が崩壊した後の式典でも演奏され、EU欧州連合)の歌にも採用されています。

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池上彰のニュース検定

2020年12月24日 テレビ朝日 【グッド!モーニング】
きょうのキーワード 「武士の情け」。

問題 「日本で最初に『第9』が演奏されたのは?」

鹿鳴館
・帝国劇場
・捕虜収容所
正解 捕虜収容所

池上彰さん解説】

 昨日はベートーベン「交響曲第9番」の作詞 作者についてお伝えしました。交響曲第9番の日本での初演奏は1918年(大正7年)、徳島県の坂東捕虜収容所。今から100年ほど前でした。当時は第一次世界大戦下で日本各地の捕虜収容所に敵国だった数多くのドイツ兵が収容されていました。松江豊寿所長は捕虜たちに“自由な活動”を許していました。捕虜たちはスポーツや音楽活動をしていました。ドイツ人捕虜は間に合わせの楽器を使って演奏会を行いました。この収容所では捕虜と地元住民の交流もあったことから、友愛の精神にあふれた”奇跡の収容所”として高く評価されました。松江の父は明治維新で政府の敵となった会津藩士でした。敗者となったドイツ人への思いやりの心も忘れなかったのです。いわば「武士の情け」を貫いた人物だったのです。