体外式膜型人工肺(ECMO、エクモ)
ECMO(体外式膜型人工肺)の模式図
体外式膜型人工肺
ウィキペディア(Wikipedia) より
体外式膜型人工肺(Extracorporeal membrane oxygenation, ECMO, エクモ)は、重症呼吸不全患者または重症心不全患者に対して(時に心肺停止状態の蘇生手段として)行われる生命維持法である。
心臓と肺が、生命を維持するのに十分な機能を失った際に、心臓と呼吸の補助をする治療法である。
ECMOは患者の体内から血液を抜き出し(脱血)、人工肺にて二酸化炭素を拡散により除去するとともに、赤血球に酸素を付加(酸素化)し、再び体内に戻す(送血)ことを行う。これにより、肺が本来行うべき酸素化と二酸化炭素除去を代替し、肺を全く使用しなくてもよい状況(Lung Rest)を作り出す
【新型コロナウイルス(COVID-19)患者での使用】
2020年2月初旬から、中国の医師はSARS-CoV-2感染(COVID-19)に伴う急性ウイルス性肺炎を呈する患者の補助的対処療法として、換気後でも、血中酸素化レベルが低すぎて患者を維持できない場合、ECMOを利用している。最初の報告は、患者の血中酸素飽和度を回復しECMOが利用された重症例の約3%の死亡率を低下させるのに役立つことを示している。 日本では、重症呼吸不全患者に対して行われる呼吸ECMOについて、2020年2月27日に続いて3月24日に第2版の基本的注意事項が出されている。
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ICU、43道府県で不足の恐れ コロナ重症者ピーク時
2020/4/15 日本経済新聞
新型コロナウイルスの重症者を救命する病院の集中治療室(ICU)が、患者の増加で機能不全に陥る恐れが高まっている。
国の推計に基づき分析すると、ピーク時には43道府県で重症患者数がICU病床数を上回る可能性があることが分かった。日本は海外より人口当たりのICUが少なく、人材も不足している。設備集約や広域連携といった対策が急務だ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58077770V10C20A4MM8000/
新興感染症に挑む、技術開発の系譜
2020.08.21 シリーズ・企業探訪⑱テルモ
新型インフルエンザと同様に、COVID-19においても重症呼吸不全をきたして死に至る症例が報告されていました。
そんななか、「JAMA(米国医師会雑誌:The Journal of the American Medical Association)」というメジャーな医学誌にECMOの有用性が投稿されたのです。今回のCOVID-19においては、国内でPCPS/ECMOが良好な治療成績を示し、多くの患者さんが助かればいいと思っていました。
https://nature-and-science.jp/terumo/#page-3
知られざるガリバー ~エクセレントカンパニーファイル~
2020年8月29日 テレビ東京
【ナレーター】渡辺真理 【リポーター】田崎さくら
●テルモメディカルプラネックス
医療の現場で社会を支えるテルモを取材した。佐藤代表取締役社長・CEOによると、製品を開発する上で、医療従事者や患者に安心と価値を届けるということを大切にしているという。
いまだに新型コロナウイルスの収束が見えない中で、神奈川県中井町の研究施設「テルモメディカルプラネックス」にはスタッフがECMO(体外式膜型人工肺)の前に集まっていた。
ECMO・・・肺や心臓の機能が低下した患者の静脈から血液を取り出して人口の肺によって血液に酸素を足して二酸化炭素を除去した血液を再び患者に戻す装置。
この施設を用いてECMOの使い方や対処法などを身に付けてもらうトレーニングプログラムの実施を検討していた。
https://www.tv-osaka.co.jp/onair/detail/oaid=1936296/