じじぃの「コロナ後世界・米中対立激化の果てに追い詰められる中間層!ニュース・ウオッチ9」

ETV特集 「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~」

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イアン・ブレマー

新型コロナウイルスは、私の生涯で最大の危機」= 国際政治学者イアン・ブレマー氏 | ロイタービデオ

2020年3月30日
地政学的リスク分析を専門とする米コンサルティング会社、ユーラシアグループは、毎年1月に世界の10大リスクを発表している。
新型コロナウイルス感染拡大がパンデミック(世界的大流行)となる中で、19日、ユーラシアグループは、2020年10大リスクの改訂版を発表した。改訂版を出すのは初めて。ユーラシアグループ社長で国際政治学者のイアン・ブレマー氏は、改訂版を出したのは理由を、「新型コロナウイルスは、私の生涯で最大の危機だからだ」と話した。
https://jp.reuters.com/video/watch/idOWjpvCAU4LDCUSZM8K85XSPX79JBZTT

ニュース・ウオッチ9

2020年5月5日 NHK
【司会】有馬嘉男、桑子真帆一橋忠之
●“コロナ後”世界は? 米中対立激化の果てに追い詰められる中間層
キャスター有馬嘉男が国際政治学者イアン・ブレマー(Ian Bremmer)氏に聞く。
イアン・ブレイマー氏が運営するコンサルティング会社「ユーラシアグループ」は、毎年1月に「世界の10大リスク」を発表している。
新型コロナウイルスの感染拡大は、米国の国力低下と中国の台頭、さらには世界各地で分断が広がる中で起きている。
パンデミックを経て、国際社会はどのように変化をするのか。
有馬嘉男、「新型コロナウイルスが世界中に感染拡大していますが、これまでと何がちがうのでしょうか」
ブレマー、「過去の出来事とは桁ちがいです。世界の経済全体が次々と閉じられた。まず中国そしてヨーロッパそれにアメリカと発展途上国です。あらゆる業界の需要と供給が途絶え大量の失業者が生まれている。人生の中で経験したどんなことよりはるかに影響は大きいのです」
有馬嘉男、「このパンデミックが収まれば世界は以前の姿に戻るでしょうか」
ブレマー、「世界は一変するでしょう。具体的にはパンデミックが世界を変えるというよりもその変化を加速させるのです。10年で起きる変化が18ヵ月で起きようとしている。グローバル化の流れからそれる動きが加速している。私たちはあらゆる国際的な移動を中止しています。サプライチェーンの非常に多くの部分が分断されている。食料や消費財においてです。企業が従来の物資の調達や生産の方式は危険だと叫び始めたのです。パンデミックのような事態によってとても簡単に分断されてしまうのです。企業はグローバルについての考え方を変えるでしょう。ナショナリズム保護主義が強まるのです。この5年間私たちの進歩のほとんどはグローバル化の拡大によってもたらされてきました。寿命は延び教育・医療・食生活が改善した。そして世界中に中産階級が生まれたのです」
グローバル化した世界で先進各国の企業は安い労働力を求め海外に進出。世界各国で雇用が生まれ、中国、インド、東南アジアなどで中産階級の出現につながった。それがグローバル化がもたらした恩恵だったとブレマー氏は指摘します。
有馬嘉男、「確かに中産階級はその恩恵を受けてきました。しかしこれからは脱グローバル化によって厳しい立場に置かれるのでしょうか」
ブレマー、「もちろんそうなるでしょう。オートメーション化、AIの進化、ビッグデータの活用、ロボット工学によって労働力は必要なくなります」
パンデミックの世界が露呈した世界では企業は自国に回帰する動きを強めます。その際ネックになるのが高い人件費。企業はそれを抑制しようと技術革新を一掃加速させる。
ブレマー氏はそう予言します。
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=200&date=2020-05-05&ch=21&eid=28579&f=229