じじぃの「コロナと闘う・エレベーター・やりすぎのエチケット!地下鉄の素」

デリバリーを置き配 ボタンはつまようじ 北京の新型コロナ対策

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=e6lHDlho5Dw

ボタンを押す、押さない?

『地下鉄の素』

泉麻人/著 講談社文庫 2000年発行

やりすぎのエチケット より

高層ビルのオフィスなどでエレベーターに乗ったとき、エレベーター係になってしまう、という人がいる。ガムのCMでも使われているが、「何階ですか?」ってアレだ。
ま、それは僕もよくやることだ。奥に入り込んでしまった人に、わざわざ階数ボタンを押させるのはエチケットに反するような気もするし、また、のそのそと背後や脇から手を伸ばされるのもまどろっこしい。それから、なんとなく、あの退屈なやりようのない空間のなかで、何らかの仕事を見つけたい、という心理も働いて、ボタン前の位置に付くということもある。
さらに、いつごろから根付きはじめた風習なのか、降りる時に「閉」ボタンを押して、出ていく者がいる。つまり、エレベーターの箱から外へ出る出際に、腕をさっと伸ばして、置きミヤゲみたいな感じで「閉」を押していくのだ。
アレはいかがなもんだろうか。や、そうまでおたくさまにしていただかなくても…と思う。「閉」を押さなくても。せいぜい5秒も待てば勝手にドアは閉まる。
押し慣れた人というのは、おそらく乗った段階から「閉」のマークが脳裡にインプットされているのだろう。腕をさっと伸ばして閉オシ、のアクションが、もうパソコンのベーシック・ソフトみたいな感じで予(あらかじ)めセットされている。以前の切符買いの話と同じで、いかに敏速に「閉」ボタンを押してその場を去るか、ということばかり考えているのではないだろうか。
都市にはそういった「やりすぎのエチケット」が溢れている。他人を気にするがあまり、というよりむしろヘタなイザコザを起こして面倒臭いことにならないように…といった心理がエスカレートして発生した歪んだエチケット――僕にはそう思える。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「いつごろから根付きはじめた風習なのか、降りる時に「閉」ボタンを押して、出ていく者がいる。つまり、エレベーターの箱から外へ出る出際に、腕をさっと伸ばして、置きミヤゲみたいな感じで「閉」を押していくのだ」
確かにいましたよねえ。
新型コロナウイルス感染防止のため、エレベーター内の感染症対策として「手すり、ボタン」などはなるべく指に触れないようにしたほうがよいとか。
今度から、外に出かけるときは、いつも綿棒を持っていこうかな。
つまようじじゃ見た目がよくないからな。