じじぃの「インドのロープ奇術!数学を使えばうまくいく」

Indian rope trick.mpg 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ImSjQZDoixU
Magician Muthukad - The Great India Rope Trick 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QfDX-a7MQPM
インドのロープ奇術

えぇ!こんな風になってたの!?インド空中浮遊マジックの種明かし!  2014年10月2日 世界の動画ニュース
まずは一本目の動画をご覧ください。インド風の格好をした金髪男性が空中浮遊しています。
http://www.douman.org/10994/
ヒンズーロープ (ロープマジック) ウィキペディアWikipedia) より
インディアンロープと呼ばれることもある。旅行家イブン=バットゥータの『諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物』において、14世紀の中国でインドの奇術師が実演していたされる奇術。
夕暮れどきに奇術師が弟子を連れて登場し、ロープに魔法をかけるとロープが空高くに登ってゆく。ロープの端がもう見えないところまで上がってゆくとロープの上昇は止まる。
奇術師は弟子の少年にロープを登るように指示し、少年はロープを登ってゆく。少年がやはり見えなくなるまで高く登ってゆくが、時間がたっても戻ってこない。そこで奇術師もロープを登ってゆく。奇術師の姿も見えなくなると、やがて少年の悲鳴とともに少年のバラバラになった体が空から降ってくる。
奇術師は血まみれになってロープから降りてきて、少年のバラバラの体に魔法をかけると少年は元通りになって復活する。
以上がヒンズーロープの現象であるが、これが実際に演じられた奇術なのか、単なる創作なのか、あるいは当初はもっと単純な奇術だったのに話が継承される過程で誇張されていったのか、真相は定かではない。ハワード・サーストンはそのトリックを知るためにインドまで行って懸賞金をかけたがわからなかった。また、ヴィクトリア女王ジョン・ネヴィル・マスケリンなどもこの奇術をできるものに懸賞金をかけたがだれもそれを手にしていない。ジョン・キールは、自著『ジャドウ』の中で、合理的なトリックの説明を行っている。他にも集団催眠術説もある。
ハワード・サーストンは、屋外ではなくステージ上であるが20世紀に入ってからヒンズーロープを実際に演じている。日本ではMr.マリックがテレビ番組において現象の一部を再現している。またインドの奇術師イシャム・ディーンも少年がロープに登るところまでを再現しており、2007年9月19日に日本テレビの『史上最強のマジックTV奇跡の宴』でその演技が放送された。

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数学を使えばうまくいくーアート、デザインから投資まで 数学でわかる100のこと』 ジョン・D・バロウ/著、松浦俊輔、小野木明恵/訳 青土社 2016年発行
インドのロープ奇術 (一部抜粋しています)
インドのロープ奇術は、難しく奇想天外な奇術の仕掛け、あるいは騙しのテクニックの代名詞になっている。しかし、19世紀のプロの奇術師たちは、この技がインドで行われたという話はでっちあげにすぎないと見ていた。ぐるぐると巻いたロープを奇術師が上空へと伸ばし、少年にそのロープを登らせ、ついにはその姿が視界から消えた、と言われている(おそらくは、上方の突き出た技を隠す低く垂れ込めた霧の中へと)。1930年代、英国奇術協会は、この手品を検証可能な形で実演した者に相当額の賞金を与えることにしたが、この賞金が出されることはなかった。この手品のいくつかの変種の分析と、これを実行したというおそらくは不正な申し立ての記録が、つい最近の1996年、超常現象の研究に多大の労力を費やしてきた2人の著者の手でまとめられ、『ネイチャー』誌に掲載された。
この手品には、数字でも対応しておもしろいところがある興味深い面がある。伝えられている「技」における驚くべき点は、上端に支えがなくても、ロープが安定して直立できるということだ。ぐにゃぐにゃしない棒を、時計の振り子を逆さまにしたように、下部の支持部で自由に回転させた場合、支持部を下にして棒を垂直に立てると、棒はすぐに倒れて、支持部から真下にぶらさがって止まることがわかる。最初の直立した位置が不安定なのだ。しかし、棒の支持部に非常に速い上下振動を加えると、基部が十分に高い振動数で上下に振動する限り、棒は、安定した姿勢で垂直に立ったままになる(棒を押して垂直の状態からわずかにずらしても、棒は戻ってくる!)。実際には、棒の支持部を電動鋸に取り付け、棒を垂直にして上下動させると設定できる。
なぜ、こんなことが起こるのか。棒の質量中心からまっすぐ下方に棒の重さmg(mは棒の質量で、g = 9.8m/s2は地球の引力による加速度)の重力がかかり、さらには棒の縦方向につねに変化する上下方向の力がかかる。この2つの力の合力が、棒の中心を曲線をたどるように動かし、質量中心が、円運動のごく一部を行っているかのように、この曲線経路のわずかな部分を前後に振動する。
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つまり、棒を直立させ、側方に押されてもその位置を保つことができるような状況が存在する。これが、インドのロープ奇術という趣向を実現するのに最も近い。棒がはしごだったら、それを登っていくこともできたかもしれない! 上下逆さまにした振り子の棒をランダムに上下動させたときの驚きべき性質は、1951年にノーベル賞を受賞した物理学者ピョートル・カピッツァによって最初に発見され、その後1987年にブライアン・ピッパードが詳しく調べた。これはまさに世にも不思議な物語だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
昔、テレビで「インドのロープマジック」を観たことがある。
ターバンを巻いたインド人が、魔法をロープにかけるとロープが上空に登ってゆく。
重力に逆らって、ロープが伸びていくのだ。
時計の振り子を逆さまにすると、棒の上が振れても土台が固定されているので一応安定している。そんな原理を応用したのだろうか。