じじぃの「歴史・思想_101_世界の幽霊屋敷・宗教施設」

Mont Saint Michel - Ghosts, Legends, & the Supernatural

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ppeAZAeR9kI

Billets pour Catacombes de Paris

Le Mont Saint Michel

Sedlec Ossuary

『絶対に出る 世界の幽霊屋敷』

ロバート・グレンビル/著、片山美佳子/訳 日経ナショナル ジオグラフィック 2018年発行

宗教施設

神に近い場所では心霊現象の目撃情報が多い。教会や修道院などは霊の世界と共振しやすく、幽霊が集まりやすいのかもしれない。冷めた見方をする人は、宗教関係の建物には幽霊がいそうだという先入観を、人々が抱いているからだと言う。宗教施設は、周辺や敷地内に死者が埋葬されていることも少なくないため、訪れる人の脳裏に死や来世といった事柄が浮かぶのは確かだろう。

カタコンブの骸骨 (フランスのパリ)

カタコンブには無数の死者の骨がある。昔、墓地が不足した時にパリの通りの下の古い採石場に埋められた遺骨だ。現在、見学はツアーでのみ可能。多くの観光客が幽霊を見たり、不思議な音を聞いたりしている。石灰岩のトンネル内の温度が急に変ることもあるという。

モン・サン・ミシェル (フランス、ノルマンディ)

周辺一帯に影響力を及ぼしたベネディクト修道院モン・サン・ミシェルは、1434年にフランスの守備隊と英国軍の血なまぐさい戦いの舞台となった。今でも、フランスの司令官ルイ・デストゥートビルの幽霊が島を守っていると言われている。
モン・サン・ミシェルは長年にわたり、たびたび包囲攻撃を受け、戦場となってきた。フランス国王が監獄として使っていた時期もある。「海のバスティーユ」の異名を持ち、政治犯が劣悪な環境で監禁された。後にはフランス革命の反対派も投獄されている。

セドレツ納骨堂 (チェコ共和国

1278年、大修道院長がゴルゴダ(イエスキリストが磔にされた地)の土を礼拝堂の敷地にある墓地にまいた。それ以降、中央ヨーロッパ屈指の人気を誇る墓地となった。
古い骨は繰り返して礼拝堂に保管し、新しい遺体を埋葬した。1870年代に木彫り職人の手で、古い骨を使った装飾が施された。