じじぃの「スーパーヒトゲノム・生命にきまりはありますか?又吉直樹のヘウレーカ」

2045: A New Era for Humanity 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=01hbkh4hXEk
create a superior being.

又吉直樹のヘウレーカ! スペシャル「“生命”にきまりはありますか?」 2018年12月26日 NHK Eテレ
【出演】又吉直樹 【ゲスト】吉村崇 【解説】井田茂(東京工業大学地球生命研究所教授)、塚谷裕一(東京大学大学院教授)、玉城絵美(早稲田大学准教授)
南国特有の植物が生い茂る、遥かなる年月がはぐくんだ鍾乳洞。ここを舞台に5人の生命観がぶつかり合う!
これまで生命とは“動くもの”と考えていた吉村崇は大混乱!?地球外生命とはどんなカタチをしているの?もし僕たちの意識をすべて移し替えることができたら、それは生命と呼べるのか?そして今、ヒトよりも優れた生命が作られ始めているという衝撃の研究報告。議論の果てに又吉直樹が考えた、理想的な生命とは?
塚谷裕一、「やっぱり、生命は難しいじゃないですか。地球外の生命にはちょっと手が付けられないのでとりあえず、地球の生命が何なのかっていうのを知らなくちゃいけない。そのためには今まで生きている生命をばらしてどんな仕組みでできているのかなっていうばらしてというやり方をみんなやってたんです。新しく生命を作ってみればどういうパーツがどう動いているから生命が動いている。逆に言うとある部品から生命にジャンプするのはどこからなのかというのも分かるだろうというのが始まってるんです」
ヒトゲノムの解読者として有名なクレイグ・ベンター博士。人類で初めての人工生命の作成に成功しました。マイコプラズマという細菌の細胞の中にコンピューターで設計したDNAを入れ自己増殖させることに成功したのです。
2016年、博士らはさらに衝撃的な人工生命を作成します。僅か、473個の遺伝子から出来た生命。自然界に存在する生命の最も少ない遺伝子の数を下回るものでした。
塚谷裕一、「今はDNA側も作れるようになった。設計図は作れるようになっているわけです。入れ物をちゃんと作れば命が作れる。今は細胞の結構複雑な構造をあらかじめ作っておくというのがまだ難しいので、今生きている微生物のDNAを除いてその代わりに設計したDNAを入れたらちゃんと動きましたという段階なんです」
又吉直樹、「じゃあ、フランケンシュタインみたいな」
塚谷裕一、「あるグループの人たちが考えているのは、私たちが持っている人の遺伝子は無駄が多いんですね。しかもいろんなところにミスがあります。設計ミスがあるので設計ミスを取り除いたスーパーヒトゲノムというのを作って、人を作り直した方がいいんじゃないかという計画が始まっています」
又吉直樹、「人を作り直したらどうなるんですか。僕らの子孫とは別の」
塚谷裕一、「全く別。新しく作り直す」
吉村崇、 「スーパー人間」
又吉直樹、「スーパーヒューマンといいますね。そっちのほうが能力高い可能性がある」
塚谷裕一、「私たちの体は老化します。老化するのは必然ではなくて、止められないだけなので止めるシステムを組んであげればいい。というような形でいろんな改良の余地はいっぱいあるわけです」
吉村崇、 「ということは、人類悲願の永遠の命みたいなことも」
塚谷裕一、「理想がもし永遠ならばそうですよね。永遠が理想なのかどうかはわからないですが」
又吉直樹、「永遠に続くものほど退屈なものはないですね」
(爆笑)
吉村崇、 「単純な人間だから、やっぱり永遠の命とか憧れます」
又吉直樹、「入れ替わるときが怖いですね。俺ら旧型だよね。そのスーパーヒューマン出てきて仕事も取られるわけでしょ。絶対クーデターにあうと思うんですよ。むちゃくちゃ優秀な。すごく不思議な感覚になる」
塚谷裕一、「もしかしたら、絶滅させられるかもしれない」
吉村崇、 「旧型の俺がいれて、アップデートじゃないですけど。できれば一番いいですよ」
塚谷裕一、「でもそうなると、本人なのかどうかっていうところは」
吉村崇、 「もう、いいです」
http://www4.nhk.or.jp/heureka/x/2018-12-26/31/27374/1426028/

『シフト――2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来』 マシュー・バロウズ/著、藤原朝子/訳 ダイヤモンド社 2015年発行
合成生物学は新しい「人間」をつくるのか より
プラス面とマイナス面が混在する新しいテクノロジーの最大の例は、合成生物学だろう。他の新しいテクノロジーと同じように、合成生物学革命もさまざまな技術の飛躍的進歩が重なった結果だ。このテクノロジーを利用すれば、遺伝子をソフトウェアのように編集できる。ヒトゲノム解読プロジェクトで中心的役割を果たし、初の合成生物を作成した分子生物学者のクレイグ・ベンターは、これを「デジタル生物」と名づけた。「遺伝子組換えによって得られたデジタル生物は、既存の生物のDNAや、そのDNAを改変した生物のDNA表現型である可能性がある。あるいは、バイオブリックのようなDNA構成要素でつくられた、まったく新しい生物かもしれない。バイオブリックは、さまざまな機能を持つDNA構成物質で、それを組み合わせれば、特定の機能を持つ新しい生物形態をつくることができる」。ベンターは、このように遺伝子工学的につくられた生物から、バイオ燃料や浄水、繊維、食料資源もつくれると言う。
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合成生物学は、インターネットや3Dプリンティングと同じように世界を激変させる可能性がある。「これらの技術が組み合わせると、何を、どこで、どんな材料を使って、どのようにつくるかが変わるだろう」。その潜在的な持続可能性は巨大だ。スタンフォード大学のドリュー・エンディ教授(生物工学)の試算では、遺伝子工学と合成生物学はすでにアメリカのGDPに約2%寄与しており、短期的には、合成生物学はかつてのインターネット並みの技術革新や経済成長を引き起こす可能性がある。