じじぃの「科学・芸術_944_世界の陰謀論・秘密結社」

ジェイド・ヘルム 人口削減計画 ~新世界秩序の総仕上げ~

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=z_ASrGObo1s

Are the Illuminati related to the Freemasons?

9 questions about the Illuminati you were too afraid to ask

The cryptic pyramid on the dollar ... but it’s not about the Illuminati.
https://www.vox.com/2015/5/19/8624675/what-is-illuminati-meaning-conspiracy-beyonce

『ビジュアルストーリー 世界の陰謀論

マイケル・ロビンソン/著、安納令奈/訳 ナショナル・ジオグラフィック 2019年発行

秘密結社

陰謀説を語るときに欠かせないキーワード。それは、秘密主義だ。いわゆる秘密組織、たとえばフリーメイソンなどの名を見聞きする機会は多い。しかし、その活動内容は秘密にされている。さらにイルミナティにいたっては、何もかもベールに包まれている。だから、イルミナティは社会に有害な活動をしていると考える人は多く、そもそもイルミナティが実在するのかを疑う人もいる。フリーメイソンイルミナティが使う、重要なシンボルがある。それは、「プロビデンスの目」、または「万物を見通す目」だ。この図像が最初に使われたのはルネサンスのころだが、深読みしたくなる事実がある。米国の1ドル紙幣にはこの図像が描かれ、ラテン語で、「時代の新秩序」という文字が添えてあるのだ。「NOVUS ORDO SECLORUM」。また「1776年」(ピラミッド底辺の「MDCCLXXVI」)は、米国がイギリスの支配からの独立を宣言した年に当たる。実はこれ、イルミナティ創立の年でもある。ただの偶然だろうか?

フリーメイソンイルミナティ

ドイツの哲学者ヨハン・アダム・ヴァイスハウプト(1748~1830年)は1776年に秘密結社イルミナティを設立した。イルミナティは、社会を縛る当時の宗教観や道徳に反発し、人々が国家権力に弾圧されない世界を夢見ていた。彼の思想は別の秘密結社フリーメイソンを基にしている。しかし彼は、フリーメイソンは自分の反宗教的な思想とは相容れないと気づいた。ヴァイスハウプトが指揮するイルミナティは設立後間もなく、ローマカトリック教会の圧力に屈したバイエルン政府によって、事実上つぶされた。しかしイルミナティはその後、フランス革命に関与し、現在も活動していると考える人は多い。なかでもイルミナティが金融システムを牛耳り、操作しているという話題がよく噂になる。たとえば1802年、米国建国の父の一人で第3代大統領トマス・ジェファーソン(1742~1826年)は国民にこう警告した。「金融機関は私たちの自由をおびやかす危険な存在だ。常備軍よりはるかに」。
現代のイルミナティおよびフリーメイソンに対し、多くの陰謀説支持者が不安視している有名な説がある。この説によると、その中枢にいる特権階級の人たちは世界中の一般市民を統制して操るために、金融や教育、メディアなどあらゆる資源を手中に収めているという。どちらの秘密結社も「世界新秩序」という思想に結びつく、さまざまな陰謀に関与している、と考えられている。

古代レプティリアン爬虫類人)・エリート説

有名な陰謀論者デイビィッド・アイクが主張し続け、実際に証拠と称するものを挙げている説がある。地球にいる人間の意識は操られ、何世紀も前から人間は家畜並みに扱われているというのだ。アイクによれば、生きるために欠かせない食料や水、空気に何らかの物質を混ぜるという横暴な方法で、人々はコントロールされ続けている。そのたくらみは一部の特権階級のよるもので、それによって、普通の人々を徹底的に服従させたのだという。権力者を排出しているのはいわゆる「支配階級」に属する、慎重に縁組を重ねて血統を保ってきた一族であり、たとえば、王室一家や大統領、首相や資産家などだ。アイクの発想は、聖書の文言や民間伝承からヒントを得ている。いわく、何千、何万年も前に、別の星から地球に来たエイリアンであるレプティリアン爬虫類人)が、ヒトのDNAを操作し、人類を支配しているのだと。

新世界秩序説

陰謀を信じる人々によると、イルミナティは「新世界秩序」を目指しているという。新世界秩序では、イルミナティが地球全体を統治し、コントロールする。すべての権力は中央に集められ、個々の国民国家は一つもなく、宗教はそのような全体主義を新世界秩序に慎重に組み入れられ、管理されるようになるだろう。1990年代になるまで、この陰謀説は米国の二つの派閥だけに限られた話だった。その二つとは、反政府的な民間武装集団(ミシリア)、そして”この世の終わり”と反キリスト教の出現を恐れるグループだ。
1991年、ソビエト連邦の解体によって共産主義が崩壊した。こうした世相を受け、キリスト教関連の作家でテレビ伝道師のパット・ロバートソン(1930年~)が『新世界秩序』(原題:The New World Order)を発表し、”闇の世界”の権力者を取り上げた。そこにはフリーメイソンイルミナティニューエイジ運動、銀行をはじめとする金融機関、ロックフェラーを中心とする三極会議といった団体の名前が挙げられていた。彼らのもくろみは、単一世界政府の樹立だ。また、一部の陰謀ファンは以前から次のように指摘する。すなわち、共産主義の崩壊以降、歴代米国大統領はたびたび「新世界秩序」という表現を実際に使っていると。そのほかにも、デンバー国際空港の地下には、新世界秩序の政府が設置される予定の巨大な地下組織がある、と信じる者もいる。