じじぃの「同期発火・脳の中で波の回折現象が起きている?理系の話」

細胞が音を聴く?

 (kyoto-u.ac.jp HPより)

細胞が音を聴く? ―音により細胞に遺伝子応答が起こる可能性を示す―

粂田昌宏 京都大学生命科学研究科助教、吉村成弘 准教授らの研究グループは、可聴域の音に対して細胞レベルで遺伝子応答が起こることを示しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/documents/180201_1/01.pdf

『世の中の裏が面白いほど見える理系の話』

話題の達人倶楽部/編 青春出版社 2011年発行

波の回折現象の裏 ヒソヒソ話が案外遠くまで聞こえるのは? より

人のヒソヒソ話は、意外に耳に入ってくるもの。それは、聞き耳を立てるからでもあるだろうが、そこには物理的な理由もある。「波の回折現象」が起きるためだ。
波には、直進する性質があるとともに、回折するという性質もある。回折とは、波が障害物に当ったとき、障害物の先に波が回り込む性質。海の波でも、音の波である音声でも、同じように回折現象が起きる。
海の波を例にとると、海の波は湾の入り口の防波堤にぶつかって、多くは跳ね返されていく。けれども、一部は防波堤の内側に回り込み、新しい波をつくる。
そのような波の回折現象が起きるかどうかは、波の波長によって決まる。波長が障害物より大きいと、回折現象やすい。逆に小さい場合は、直進性が強まる。直進性の強い波は、障害物に跳ね返されて戻ってくる。
音声の場合、回折現象が起きやすいのは低い声のほうだ。高音域の代表であるソプラノの波長が34センチ程度なのに対して低音域の代表であるバリトンの波長は3.4メートルもある。そこまで波長が長くなくとも、ヒソヒソ話の低音は波長が長めなので、波の回折現象が起きやすい。長い波長の音は低い壁や衝立も越えていき、意外に遠くまでヒソヒソ話が伝わってしまうというわけだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
物理学の本を読むと、必ず光の干渉性を示す「二重スリット」実験が載っている。
池に石を投げ込むと、ポチャッと音がして、丸い輪になって波紋が広がる。
人の遺伝子に、音に反応する遺伝子があるのだろうか。