じじぃの「科学夜話・首なし鶏マイク・首がなくなったら?とんでもない死に方」

mike the headless chicken

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=LqDjRCHyjTY

奇跡のマイク (ニワトリ)

頭なしで18カ月間もニワトリは生きた

2015年09月28日 BBCニュース
1945年9月10日、ロイド・オルセンさんとその妻クララさんは、コロラド州フルータの農場で飼育されていたニワトリの屠殺作業にかかっていた。オルセンさんがニワトリの首をはね、クララさんがその後始末をした。
ところが、その日オルセンさんの斧にかかった40~50羽のニワトリのうち1羽だけ、他のニワトリとは違った動きを見せたのだ。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34377005

『とんでもない死に方の科学: もし●●したら、あなたはこう死ぬ』

コーディー・キャシディー、ポール・ドハティー/著、梶山あゆみ/訳 河出書房新社 2018年発行

首がなくなったら より

脳が頭からひったくられたら、あなたは生きてはいられない。医者は脳からの電気信号を測定して生死を判断するのであり、脳がなくちゃ信号も出ないわけだから、当然ながらそこでおしまい。少しも意外じゃない。
意外なのは、どれくらいなら脳を失っても人間として機能できるかだ。あなたはたぶんこう思っているんじゃないだろうか、「脳はものすごく大事だ」って。でも忘れないでほしいのだが、そんなふうに思っているのはあなたの脳だ。公正無私な情報だっていいきれる?
それはさておき、人間じゃなくてニワトリだったら脳なんて取るに足らないものだし、頭がそっくりなくなったって生きていられる。なぜそういえるのかって? だって「首なし鶏マイク」がいたじゃないか。
ニワトリのマイクは1945年にコロラド州フルータで生まれた。その年の9月10日、マイクは夕食の皿にのるべく首を刎(は)ねられた。所有者であるロイド・オルセンという農夫が、裏庭に連れていって斧で切りおとしたのである。ところが、驚いたことにマイクは怪我をものともせず、それまでとまったく変わりなく暮らしつづけた。地面からせっせと餌をついばみながら(少なくともそういう仕草を見せながら)。マイクは見世物として1年半のあいだアメリカ国内を巡業し、最後は餌をのどに詰まらせて息途絶えた(むき出しの食堂にじかに餌を与える給餌用のスポイトをオルセンが忘れたのが原因)。どうして斧の一撃で絶命しなかったんだろう。
ユタ大学の研究者が調べたところ、首は間違いなく完全に断ちきられていた。ただし、マイクの脳幹はほぼそのまま残っていた。脳幹は、生命維持に欠かせない機能をコントロールしている。たとえば心臓の拍動や呼吸、睡眠や摂食・嚥下(えんげ)などだ。それって、要はニワトリがやっていることのすべてじゃないだろうか。だから、ひとたび頸動脈が血液の塊でふさがれて失血死をまぬかれたら、マイクは誰憚(はばか)ることなく自分の日常に戻っていけたのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
昔、テレビで『世にも不思議な物語』という超常現象を扱ったミステリードラマがあった。
「所有者であるロイド・オルセンという農夫が、裏庭に連れていって斧で切りおとしたのである。ところが、驚いたことにマイクは怪我をものともせず、それまでとまったく変わりなく暮らしつづけた」
毎日、何万羽というニワトリが首を切断されているのだろうが、このニワトリのマイクのような話は聞いたことがない。
1977年に観測された宇宙からの謎の電波信号「Wow!シグナル」。
これも、一度切りの話だ。
中国で、頭と頭のすげ替え実験が行われている。