じじぃの「科学・芸術_705_報道1930・リベラルはなぜ届かないのか」

米政権幹部が「自分は抵抗の一員」と米紙に トランプ氏「匿名など根性なし」 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=HmACU05VZao

民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道 スティーブン・レビツキー (著) 2018/9 amazon
【解説・池上彰
2016年11月、アメリカで、はっきりと独裁的傾向をもつ男が大統領に選ばれた。
ハンガリーやトルコ、ポーランドポピュリズム政権が民主主義を攻撃し、ヨーロッパの各地で過激派勢力が議席を伸ばした。今、世界中で民主主義がゆっくりと静かに殺されている。 20世紀にヨーロッパや南米で起きた民主主義の崩壊を20年以上にわたって研究してきた二人の著者が、世界の民主主義の現状を分析し、将来に向けて打つべき手を提言する。日本の未来をも暗示する警世の書。
フランシス・フクヤマ(『歴史の終わり』著者)
 「民主主義の崩壊を専門とする二人の第一級の政治学者が、その知見を用いて今日のアメリカの民主主義が直面する危機について教えてくれる」
ティモシー・スナイダー(『暴政』著者)
 「著者たちがその膨大な知識と日々の混乱のあいだにつながりを見いだすとき、私たちは知的な興奮とともに政治への警告を受け取る」
ダロン・アセモグル(『国家はなぜ衰退するのか』共著者)
 「アメリカの民主主義の未来に関心があるなら、この傑作を読むべきだ。もし関心がないなら……絶対に読むべきだ」

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民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道 読書メーター
ハーバード大の教授の書いた全米ベストセラーの翻訳本。
世界の独裁者の成り立ちを考察してアメリカ政治を見ていく。2016年にトランプが大統領になり、民主主義は危機に陥った。民主主義の危機は1979年の共和党のギングリッチ議員の当選から始まっていた。建国の父も大衆扇動家が大統領になることを防止するために選挙人団による間接選挙としたが、その他に憲法に成文化されていない規範が民主主義の柔らかいガードレールとして機能していた。
①相互的寛容(互いに正当なライバルとして受容する)
②自制心(特権行使の節度をわきまえる)
https://bookmeter.com/books/13100990
コラム:トランプ「抵抗」論説、民主主義に灯された希望か 2018年9月11日 ロイター
世界の民主主義は今、勇気を必要としている。この匿名の論説は、私の理解が正しければ、その役割を果たしている。
この数ヵ月、民主主義の衰退、あるいは終えんとさえ嘆く本が書店にあふれている。これらの本は雄弁で説得力があり、悲観的だ。その中には、スティーブン・レビツキー氏とダニエル・ジブラット氏の共著「How Democracies Die(民主主義はいかに死ぬか)」や、ジョナ・ゴールドバーグ氏の「Suicide of the West(西側の自殺)」、エドワード・ルース氏の「西側リベラリズムの撤退」などが含まれる。
https://jp.reuters.com/article/column-anti-trump-commentary-idJPKCN1LR0JP
報道1930 「リベラルはなぜ届かないのか 姜尚中と考える」 2018年12月24日 BS TBS
【キャスター】松原耕二、高畑百合子 【コメンテーター】堤伸輔 【ゲスト】姜尚中政治学者・東京大学名誉教授)、高橋純子(朝日新聞編集・論説委員
政治家の言葉は軽くなっていないか? メディアに劣化や権力への忖度はないのか? ネットに飛び交うフェイクニュースの言葉は。言葉にこだわり2018年を振り返る。
キャスターの松原耕二が泉谷しげる氏に聞いた。
泉谷しげる、「大統領は本音で言っているというが、本音を過剰に作り上げている。大統領は、手がなくなってツイッターでほざいてるだけだが、あえてそうしてるようにも見える。ヘンな影響は与えられるが、肝心なことはできないからワタシに期待しないでくれ、ということなのか。イギリスのEU離脱で世界は大動乱時代に! 本音を言った後でびっくりしている」
高橋純子、「リベラルはガードレールとして機能してきた。相互的寛容、自制心というものが危機に瀕している。『民主主義の死に方』という本を読めばリベラルが分かる」
姜尚中、「例えば平和。虚構(フィクション)が、本音を包みこんでくれる」
https://www.bs-tbs.co.jp/houdou1930/