How Plants Communicate - Nature Documentary HD #Advexon 動画 Youtube
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trigger plants
世界を知る101冊――科学から何が見えるか』 海部宣男/著 岩波書店 2011年発行
植物のたどってきた道 西田治文著/NHKブックス '98 より
植物といえば、私たち動物は食生活の何もかも、結局は植物に依存している。そもそも動物は、植物を食べることで存在しはじめた。今も、太陽の光と水と空気と大地から植物がせっせと創り出す有機物と酸素に依存していることに、変わりはない。そのうえ私たちは、太古の植物が残した石炭でエネルギーを得、植物が残した材木で家を建て、植物の繊維で梳(す)いた紙に印刷した文字を読み、公園の緑に心やすらぐ。そんなに心身ともお世話になっている植物の歴史について、私たちはどれほど知っているだろう。本書は、日本ではこれまであまり書かれていない植物の進化に関する一般向けの解説書として、歓迎すべき一冊である。
著者は、北海道の白亜紀植物をはじめ世界中の化石に食指を伸ばす気鋭の古植物学者。遺伝子分析など新しい研究手法を含む幅広い視野で、はるかなオルドビス起(5億〜4.4億年前)に始まる植物の上陸と進化を語る。学名がたくさん出てくるのは、まあやむを得ないだろう。語り口は軽妙だし、何よりも著者の楽しそうな研究姿勢は、読者にも楽しい。
シャジクモ(多細胞藻類)の先祖はなぜ、海から陸に陸に上がったんだろう? 陸上の生活というのは、大変だ。海の中ならゆらゆら浮いていればいいのに、海では重力に対抗して身体を支えなければならない。水中なら皮膚から呼吸できるのに、乾燥した空気中ではそうはいかない。上陸は、大冒険なんである。植物は身体を支えかつ地面から水分を運び上げる維管束(いかんそく)を発明し、固い皮膚で水分の蒸発を防ぎ、呼吸のためには気孔を作って、水辺から内陸へ、山や乾燥地域へと冒険を続けた。できるだけたくさん子孫を残すには、どうするか。胞子を空中にばら撒(ま)いて、風で遠くへ運んでもらう。それも、大きな身体を作って大量に胞子を生産し大量に撒く。上陸から1億年後にはもう、巨大なシダ類の森林が世界中にそびえた。背が高い森林は生物の活動領域を立体化し、空を飛ぶ昆虫などを育んだ。こうして上陸した植物は多様性を獲得し、動物にも大きな多様性を与えてきたというわけである。
中世代に栄えた杉や松などの裸子植物は、花を咲かせる被子植物に圧迫されて、種の数が激減した。今では、「生きている化石」だ。だが白亜紀の裸子植物の中には、立派に花も付ければリンゴ大の果実まで作っていたものがあるそうだ。今の被子植物の花のように、昆虫による受粉等の共生まで進めていたというから驚く。裸子植物とは違うやり方で、花の時代に突入しようとしていたグループもあったんだなあ。結局それは、新興勢力の被子植物に負けたわけだけれど。
北海道の化石などから推論されるそんな話や、正体不明で巨大な菌類かとも言われるデボン紀(4.1〜3.6億年前)の不思議な大型化石など、今後の解明を待つ話題も満載。動物でも植物でも、進化の道筋は決して一筋道ではなかった。冒険と試行錯誤、失敗や危うい成功の積み重ねなのである。
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どうでもいい、じじぃの日記。
デカルトは心身二元論を唱え、脳の「松果体」を物質と精神が相互作用する場所とした。
この論理でいえば、植物は脳を持たないので動物が持つ神経細胞はないことになる。
オーストラリア原産の「トリガープラント」という花は、オチンチンのような柱を持っていて虫が来るとシャキンと立ってその先端でハチの頭にたたきつける。
シャキンと立たない。
トホホのホ。