じじぃの「科学・芸術_418_内臓の進化・ホルモン」

書籍版 NHKスペシャル 人体〜神秘の巨大ネットワーク〜 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=KORmPMMPb7g
人体の主な内分泌腺

NHKスペシャル「人体」 命を支える“神秘の巨大ネットワーク” 2017年9月30日【MC】タモリ山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長)
●“メッセージ物質”が 健康常識や医療を変える!
このインクレチンのように何らかの“メッセージ”を伝える物質が、人体のあらゆる臓器や細胞から放出されていることが、いま次々と発見されています。
医学の世界では、そうした物質を「ホルモン」や「サイトカイン」、「マイクロRNA」などさまざまな名前で呼んでいますが、今回の「人体」シリーズでは、よりわかりやすく“メッセージ物質”と呼ぶことにしました。その数は、数百種類にものぼると言われています。これまで、脳などごく限られた臓器がそうした“メッセージ物質”を出していることは知られていましたが、実は脳からの指令を待たずして、全身の臓器たちは直接メッセージをやりとりし、情報交換しながら、私たちの命や健康を支えていたのです。
https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_2.html
「ホルモンをつくる内分泌器官はどのように進化してきたのだろうか 2016/10/20 Yahoo!知恵袋
回答
ホルモンは単細胞生物から多細胞生物へと進化する過程で必要になったと考えられています。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12165820037
『図解・内臓の進化』 岩堀修明/著 ブルーバックス 2014年発行
内分泌系の進化 より
さまざまに変化する環境に、いかに反応するか。動物が生き残れるか否かは、この点にかかっている。どれほど優れた感覚器をもち、餌のありかや敵の存在を察知できても、体の状況をすばやく、的確にそれに対応させることができなければ、チャンスをものにすることも、ピンチを回避することもできない。
そこで動物は、さまざまな器官の活動をコントロールする「ホルモン」という物質を進化させた。状況に応じて送られるさまざまなホルモンの「指令」にしたがって、各器官の統制のとれたはたらきをしている。
体の各所でホルモンを産出・分泌する器官は「内分泌系」と称される。ホルモンは少量でも大きなはたらきをするので、内分泌系を構成する器官は概して小さい。また、これらの器官は体内にばらばらに存在していて(図.画像参照)、呼吸器系や消化器系のような構造的なまとまりをもたないので、内臓として意識されにくい。だが、各器官は血液を介してつながっていて、機能的には緊密に連携しているのである。
ホルモンを産出し、分泌する内分泌系は、下垂体、甲状腺上皮小体膵臓の内分泌部、副腎、卵巣と精巣、松果体などから構成されている。さらに、視床下部、消化管、腎臓などにも、ホルモンを産出・分泌する細胞がある。これらの各器官を「内分泌腺」と呼ぶ。