じじぃの「性選択・見た目の美しさが知能を発達させる?フューチャー・マインド」

Sexual Selection 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=yRVv3y_bIzU
美しさは正義か?

男のみならず子どもまで!!子どもは美人の言うことを信用するとの米調査結果
被験者の子どもにはまず、初めて見るものばかり6枚の写真を見せそれぞれの名称をあててもらった。予想が正しくても間違っていても「これから2人のお姉さんに訊いてみよう」と提案する。次に美人の写真と不美人の写真を見せ、「どっちのお姉さんに訊きたい?」と尋ね、子どもが下した決定を記録。実験は続き、美人と不美人両方の答えを聞いた上で、子どもには再度「どっちのお姉さんが言うことが正しいと思う?」と質問した。
その結果、多くの子どもたち(特に女児)が最初に答えを尋ねたい人に美人を指名し、どちらの答えが正しいと思うかについては、男女問わず多くの子どもが「美人の方が正しい」と答えた。今回の実験で特に女の子は他に判断材料がない場合、美人であるという理由だけで信用する傾向があると判明。
https://irorio.jp/sousuke/20131028/84276/
『フューチャー・オブ・マインド 心の未来を科学する』 ミチオ・カク/著、 斉藤隆央/訳 NHK出版 2015年発行
知能の起源 より
人間がなぜ知能を発達させたのかについては多くの理論が提案されており、古くはチャールズ・ダーウインのものまでさかのぼる。
ひとつの理論によれば、人間の脳の進化は段階的に起きたにちがいないtいう。最初の段階は、アフリカの気候変化がもたらした。気候が涼しくなると、森林が後退しだして、われわれの祖先は開けた平原やサバンナで暮らさざるをえなくなり、捕食者の脅威や自然の脅威にさらされるようになった。この新たな厳しい環境を生きのびるために、彼らは直立歩行をして狩りをする必要に迫られ、それによって手が自由になり、親指がほかの指と向かい合わせになって、道具を使えるようになった。すると今度は、道具作りのために大きな脳が求められるようになった。この理論によると、太古の人が道具を作ったのではない。「道具が人を作ったのである」
われわれの祖先は、いきなり道具を手にして知能を持つようになったのではない。その反対だった。道具を手にした人間は草原で生き残れたが、そうでない人間は次第に死に絶えていった。すると、草原で生き残って繁栄する人間は、変異によってどんどん道具作りがうまくなり、それにはどんどん脳が大きくなる必要があったのだ。
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もうひとつの理論は「性選択」だ。女性が知能の高い男性を相手に選びたがるという考えである。
オオカミの群れなど、動物界では、アルファ雄が力ずくで群れをひとつにまとめる。アルファ雄に挑む者は、牙と鈎爪(かぎずめ)で手荒に撃退される。しかし数百年前、人類が次第に知能を高めるにつれ、力だけでは部族をまとめていけなくなった。ずるさと知能を備えた者が、待ち伏せしたり、騙したり、部族のなかで徒党を組んだりして、アルファ雄をやっつけることができたのだ。そのため新世代のアルファ雄は、必ずしも1番力の強い者ではなくなった。やがて、このリーダーは1番知能が高くてずるい者となった。これがおそらく、女性が賢い男性(オタク型の賢さとは限らず、むしろ「クォーターバック型の賢さ」[クォーターバックはアメフトの攻撃の司令塔]かもしれない)を選ぶ理由なのだろう。こうして性選択は、われわれの知能を高める進化を加速した。すると、この場合、われわれの脳の大型化を進めた原動力は、作戦を練り、部族のリーダーになって、ほかの男たちを出し抜ける――どれも大きな脳を必要とする――男性を選んだ女性だったことになる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
性選択は異性をめぐる競争を通じて起きる進化のこと。
よく例としてクジャクが挙げられる。
心理学の実験で、子どもにどっちのお姉さんが言うことが正しいと思う? と聞くと、子どもは美しい顔の大人をより信用することがわかった、そうだ。
男性の魅力に顔のほかに、声のデカいこともあるようです。「アァア〜〜!!」
人間の進化が「道具」にあったとする説があるが、「性選択」も捨て難いなあ。