じじぃの「科学・芸術_272_ビッグバン」

宇宙創生の瞬間 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=nhNES27rpN8
宇宙の始まりビックバンの前は、「無」と言う説がありますが 2016/1/10 Yahoo!知恵袋
回答
ビッグバンの無とは、偽の無である、E=mc2である。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n363718
つまり、すべての(物質M±) が、(エネルギーE)に変換されて、(物質M±)が存在しない、確認不可能な状態を言います。
(物質M±)の存在確認出来ないのですから、(無)なのです。
ですから、ビッグバンが、無から始まっても、何の不思議も無いのです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12154571462
『時空のからくり 時間と空間はなぜ「一体不可分」なのか』 山田 克哉/著 ブルーバックス 2017年発行
重力は時間を支配する――重力と時間のふしぎな関係 より
現在の宇宙が膨張していることは観測事実であり、否定のしようがありません。ということは、時間を過去へ遡っていくと、宇宙の大きさはだんだん小さくなっていきます。どこまで小さくなるのでしょうか? 「点」まで小さくなります。「点」というのは数学上に現れるもので、位置をもってはいますが、その体積はゼロです。
しかし、現在の宇宙にはたくさんの銀河があり、それらの銀河が「銀河団」を形成し、さらにたくさんの「銀河団」が「超銀河団」を形成しています。宇宙が収縮して、これらすべてが一点に集中してしまったらどうなりますか? エネルギー(正確にはエネルギー密度)が無限大になってしまいます。現代宇宙論では、宇宙は点ではなく「無」から始まったとする説が有力です。「無」は文字どおりの無で、そこには「時間」も「空間」も「物質」も存在しません。
宇宙は「無」から始まって、その後に粒子が生成されて物質が生まれ、やがて星や銀河が誕生したことに間違いはありません。しかし、肝心要の「宇宙はどのようにして誕生したのか」という疑問に対しては、2017年現在の物理学はまだ明確な答えを得ていません。ただし、宇宙が誕生してからどのくらいの時間が経っているのか、すなわち「宇宙の年齢」については、観測によって約138億年であることがわかっています。日常の感覚からはまったくピンとこない、現実離れした数字ですね。
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インフレーション(初期の宇宙が起こした指数関数的な急膨張)によって大膨脹を起こした宇宙では温度が急激に下がり、内部に蓄えられていた巨大なエネルギー(潜熱)がどっと吐き出されます。この吐き出されたエネルギーは、宇宙をきわめて高温・高圧に状態にします。急速に高温・高圧状態になった宇宙は、インフレーションほどの勢いはないものの膨張し続け、強烈な光を放ちます。その光は、波長のきわめて短い電磁波です。
これがいわゆる「ビッグバン」、俗にいう「火の玉宇宙」です。その巨大なエネルギーはビッグバン後、 E = mc2 によって物質化され、宇宙には素粒子(内部構造をもたない粒子)が発生します。誕生直後の素粒子たちは、高温のためにあちこちででたらめな方向に猛烈な勢いで飛び交っていました。これらの素粒子の主なものが「光子」(粒子状の光。フォトン)です。他に、クォークニュートリノ、電子も存在していました。
クォークや電子は電気を帯びている「荷電粒子」ですが、ニュートリノや光子は電荷をもたない電気的に中性な素粒子です。電子はマイナスの電荷をもっていますが、この時期にはプラスの電荷をもつ電子(陽電子とよばれる)も走り回っていました。電子と陽電子は合体して消滅し、消滅点からは2つの光子が生成して互いに反対方向に走り去りますまた、これとは逆に、消滅する光子からは電子と陽電子が発生します。
クォークにもプラスの電荷をもつものとマイナスの電荷をもつものとがあります。ビッグバン後、これらの素粒子たちは光速度で飛び回るために、全体としては高温のガスを形成します。この高温のガスを形成している素粒子たちはプラスの電荷とマイナスの電荷が同等にあるために、ガス全体としてはプラスとマイナスが相殺されて電気的に中性となっています。このように、電気的には中世であるものの、プラスやマイナスの電荷をもつ素粒子から構成されている高温のガスは「プラズマガス」と称されています。ビッグバンから数分後に、宇宙はプラズマガスの状態になりました。
ビッグバンが起きたときに強烈な光が出ますが、このときの「残光」はのちに、宇宙進化の解明にきわめて重要な役割をはたすことになります(現在も残るビッグバンの名残である「宇宙背景放射」)。