じじぃの「人の生と死・ダリの怖い絵『晩鐘』を超えられるか?AI・人工知能」

【閲覧注意】Google人工知能が書いた怖すぎる絵をまとめてみた 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=X2qfdML1AqU
 晩鐘 (ダリ)

Google's artificial picture

【衝撃】Google人工知能が描いた絵が凄すぎる! 絵を見た人「ぎゃあああああ怖すぎる!!」「芸術的だ!!」 2015.06.22 Buzz+
Googleが研究と開発に取り組んでいる、ニューラルネットワーク(人間の脳をシミュレートする技術)。その人工知能(Artificial Intelligence)を駆使し、コンピュータに写真を参考にして絵を描かせてみたところ、人間では理解不能な芸術作品が完成した。
http://buzz-plus.com/article/2015/06/22/google-art/
『AI 人工知能 知るほどに驚き!の話』 ライフ・サイエンス研究班/編 KAWADE夢文庫 2017年発行
怖すぎる! 人工知能が描く絵 より
人工知能は膨大なデータを解析したり、データから特定のパターンを割り出したりすることは得意だが、前例のないことを直感で考えたり、ひらめきを生んだりすることは苦手としている。そのため、芸術をはじめとするクリエイティブ系は後者にあたり、これは人工知能の苦手分野だとされてきた。
しかし、苦手なはずの芸術分野でも、人工知能は意外な”才能”を発揮することがわかったのである。
2015年6月、グーグル社のエンジニアが「DeepMindディープマインド)」という人工知能に社員を参考にして画像をつくらせたところ、ふつうの人間の発想ではとうてい描くことができそうにない作品がいくつもでき上がった。
どれも奇抜で独特な作品ばかり。非常に写実的なところがあれば、逆に極めて抽象的なところもあり、とらえどころがない。
強いていうなら、サルバドール・ダリルネ・マグリットジョアン・ミロなどのシュルレアリスムの画家、もしくはピカソなどの世界感に近い作風といえる。
だが、「とにかく怖い」「鳥肌が立つ」「不気味」、「理解不能」といった感想が大半を占めた。
人工知能による画像がこうした絵になったのは、その作成手法に原因があるとされている。
人工知能はベースとなる写真から共通のパターンを見出し、それを蓄積データから抽出して新たな画像にした。つまり、人間や動物、自然などに共通するパターンを割り出し、膨大なデータを参照にしたうえで作画したのだ。その結果、人間の発想ではなかなか生まれない、奇抜すぎる画像になってしまったと考えられている。
これを新たな芸術と評価する人がいる一方、機械が描いただけであって魂がこもっていないと貶(けな)す人もいる。

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どうでもいい、じじぃの日記。
中野京子著 『怖い絵 2』という本に、ミレーの『晩鐘』のことが書かれていた。
「恍惚への期待? 死の恐怖? いったい何のことやらさっぱりわからない、というのがふつうの感覚ではないのか。ダリの断片的草稿による『ミレー≪晩鐘≫の悲劇的神話』(未発表に終った論文を集めたもので、さまざまな時期にさまざまな主張をしているため不統一)をもとに、見てゆこう。
まずダリは、女の足もとに置かれて手籠を不自然と感じる(そう言われればそんな気がしないでもない)。最初は籠ではなく、小さな――おそらく彼らの子どもを入れた――棺(ひつぎ)を描いたのではないか。つまりこれは1日の終りを感謝する祈りではなく、亡き子を土に埋めた後、母は祈り、父は泣いている情景だった。ところが誰かに忠告されたか、ミレー本人の気が変わったかして最終的にこのような形に変更したのではないか、と。」
天才画家ダリがミレーの『晩鐘』を見れば、まったく違ったものに見えるのかもしれない。
人の死を前にしたとき、人々はその人が辿ったであろう生きざまを想像する。
人工知能は、「愛」をどこまで理解できるのだろうか。