じじぃの「情けは人のためならず・流れに棹さす!日本人が間違えている日本語」

 命のビザ

未来世紀ジパング 「池上彰の緊急解説 世界激変!第2弾」 2017年4月10日 テレビ東京
【司会】シェリー、秋元玲奈 【沸騰ナビゲーター】池上彰(ジャーナリスト) 【ゲスト】峰竜太、パックン、坂下千里子鈴木ちなみ、周来友
●世界を分断する“見えない壁”そのとき日本は?
杉原千畝リトアニアに外交官として赴任した1939年はナチスドイツが台頭し、ユダヤ人はドイツに拘束される恐怖の中にいた。杉原はそんな中、独断でユダヤ人難民たちに日本行きのビザを発行することを決め、ユダヤ人難民たちの多くを救った。
秋元玲奈、「杉原さんのやったことは現代においても何かヒントがあるんじゃないか」
池上彰、「情けは人のためならず。情けは人のためだけではなくいずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にすること」
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20170410/
『日本人が間違えている日本語』 日本語倶楽部/編 KAWADE夢文庫 2010年発行 より
「情けは人のためならず」
【正しいのはどっち?】
(1)情けをかけるのは、その人のためにならない
(2)人に情けをかけると、いずれは自分のためになる
【答え】 (2)
近年の「間違い日本語」の代表的な例。
このことわざを(1)のように誤解するのは、「人のためならず」を「人のためではない」ではなく「人のためにならない」と間違って解釈してしまうことがひとつ。
もうひとつは、「人にやたらと同情すると、その人を甘やかすことになる」といった価値観が現代人のなかに広まっており、それが、このことわざがいまどきの日本人に誤解される理由ともいわれている。
「流れに棹(さお)さす」
【正しいのはどっち?】
(1)流れに乗る
(2)流れに逆らう
【答え】 (1)
舟で川を下るとき、船頭は川底に棹をさして舟を進める。そこから、「流れに棹さす」は「物事を順調に進める、流れ・時流に乗る」の意になった。
流れに棹を突き刺すのは流れに逆らうことになるとして、この言葉を「時流に逆らう」という意味にとる人が少なくないが、間違い。
文豪・夏目漱石の「草枕」の冒頭の有名な一節、「情に棹させば流される」も「情に逆らうと」ではなく、「情に引かれると、流される」という意味になる。
「語るに落ちる」
【正しいのはどっち?】
(1)語るのもバカバカしいほどくだらない
(2)しゃべっているうちに本音を漏(も)らす
【答え】 (2)
「語るに落ちる」は、「問うに落ちず、語るに落ちる」の略。相手に聞かれたときは用心するので口を滑らすことはないが、何げなく話をしているときには本音や秘密をぽろりと漏らしてしまうという意味。
「聞いたときにはシラをきったくせに、語るに落ちるとはこのことだ」のように使う。
「語るに落ちる」を「語るのもバカバカしい」とか、反対に「話にオチがあって面白い」という意味で使うのは間違い。

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どうでもいい、じじぃの日記。
4月10日、テレビ東京 未来世紀ジパング 「池上彰の緊急解説 世界激変!第2弾」を観た。
【世界を分断する“見えない壁”そのとき日本は?】
外交官・杉原千畝さんが行った「命のビザ」発行。
池上彰さん、「情けは人のためならず。政府に逆らって独断でビザを発行した」とか言っていました。