じじぃの「池上彰が未来を予測・TPP参加したらどうなる?未来世紀ジパング」

未来世紀ジパング 池上彰が大予測ニッポンの貿易はどうなる? 12月26日のバラエティ動画 バラ動画
http://varadoga.blog136.fc2.com/blog-entry-9300.html
得なのか損なのか 池上彰が考えるTPP 2011/12/18 日本経済新聞 動画あり
戦略性という面ではどうしても米国に負けてしまう面があり、今回も「米国にやられてしまうのではないか」という思いが広がっています。しかし、日本はアジアの一員。これから一番発展するアジアのマーケットで日本がどれだけのシェアを獲得できるのか。日本は戦略を考えなければいけません。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A88889DE1E5E0E1E6EBEBE2E3E1E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;df=2
外務省: チリ共和国
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/chile/
老舗困った! 「すし」に異変、人気はサーモンへ マグロ後退 背景にグローバル化 2011-12-08
サーモンの生産量は世界的に増加。国連食糧農業機関(FAO)によると、世界のサケマスの総生産量(08年)は312.8万トン。20年前に比べて2.65倍にまで急増した。その増加分のほとんどはチリやノルウェーなどで生産された養殖サーモンだ。
http://d.hatena.ne.jp/yuki_takao/20111208/1323297362
未来世紀ジパング 「池上彰が未来を予測! TPP参加したらどうなる?」 2011年12月26日 テレビ東京
【司会】池上彰、SHELLY、大浜平太郎 【ゲスト】パックン、宮崎美子 、中野裕人 【ナレーター】藤原啓治
今回は、沸騰ナビゲーターとしてジャーナリスト池上彰が登場。
日本の参加の是非が問われているTPP(環太平洋経済連携協定)だが、「もし参加したらどうなるの?」「関税ゼロの自由貿易のメリット・デメリットとは?」など池上彰がわかりやすく解説する。
最初の沸騰現場はハワイ。11月にハワイで開かれたAPECアジア太平洋経済協力)の現場に池上彰が入った。オバマ大統領の会見に最前列で臨み、TPPの裏側・アメリカの本音を探る。
そして、二つ目の沸騰現場はチリ。チリはTPPを提唱した4カ国のうちの一国であり、自由貿易で経済を成長させてきた。日本とも二国間で協定を結び、ワインやサーモンなどを低い関税率で日本に輸出している。取材班がその現場に入った。
また、自由貿易を推進してきたチリのピニェラ大統領に池上彰がインタビュー、疑問をぶつける。
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20111226/
どうでもいい、じじいの日記。
12/26、テレビ東京 『未来世紀ジパング』の番組で「池上彰が未来を予測! TPP参加したらどうなる?」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
世界の沸騰現場から日本の未来が見えてくる
ハワイのホノルルでAPECの首脳を前に演説しているオバマ大統領の映像が出てきた。
ふるさとハワイで開かれたオバマ大統領の記者会見。その最前列に池上彰がいた。アメリカはなぜTPPに日本を巻きこむのか? そのハワイで池上があるモノに出合う。
オアフ島の海岸の映像が出てきた。
世界中から観光客が押し寄せる常夏のリゾートハワイのホノルルだ。先月ここホノルルにアジア・太平洋のトップたちが集まりAPEC首脳会議が開かれた。日本はこの場でTPPへの交渉参加を表明した。
池上さん、「2日間に渡るAPECの首脳会議が終わりました。これからオバマ大統領の記者会見が開かれます」
オバマ大統領、「こんにちは、みなさん。アロハ」
池上は最前列に位置どり、アメリカの狙いを探る。オバマ大統領の言葉からアメリカの思惑が垣間見えた。
オバマ大統領、「メード・イン・アメリカと、書かれた製品で世界を席巻する」
輸出拡大。それがアメリカ本音だ。
池上さんがホノルル市内のスーパーマーケット「フード・ランド」に入って行く映像が出てきた。
TPPで関税をゼロにし、アメリカ産の製品を安い価格でアジア圏に売る。それがアメリカの目指す自由貿易だ。その実態を池上が探った。向かったのは地元ホノルルのスーパーマーケット。近所に住む人たちが毎日買物にやってくる。アメリカはどんな物を、どこから輸入しているのか?
池上さん、(付いているラベルを見て)「ここにどこで作られたのか、全部書いてあります」
店長、「どこの国から輸入しているか分かるよおうに、ラベルが貼ってあるんだ」
池上さん、「こちらの魚は地元で獲れたものですか。 どこから輸入されているものですか?」
女子店員、「フィリピン産の冷凍マグロを使っているのよ」
マグロを使ったハワイの名物料理、アヒコヒ。その材料はフィリピン産だった。この店では生鮮食品の多くは外国産。自由貿易が進めば農業大国アメリカにもさらに、こうした輸入品が入ってくる。ここで池上が何かに気づいた。
ソーセージのような物が陳列している場所で、
池上さん、「ここを見ると、何も表示が無いところがあるかと思うと、『Local』(地元産)という表示のところもありますね。どうしてこう分けているんですか?」
店長、「これはハワイの経済を活性化するために、アピールしているんだ」
地元の人に地元で作ったものを食べてほしいと、緑色のラベルを貼って区別していたのだ。
池上さん、「ここを見ますと『NEVER Imported』(輸入品ではない)。アメリカの国産品だよということが強調してあります。輸入品じゃなくて国産品を買おうという動き、主張がアメリカではあるんだな、というのがこれで分かります」
そこには自国の製品を守ろうとするアメリカの姿があった。
池上さんが店内を何か探して歩き回っている映像が出てきた。
池上にはもう1つ、確かめたいことがあった。米の値段だ。
池上さん、「あっ、ありました! アメリカ産のお米です。さあ、いくらぐらいなんでしょうか?」
その価格に池上が驚愕する。
池上さん、「こちら、9.98キロ、およそ10キロですね。10キロが10.59ドル。およそ800円ぐらいですね。『HINODE』(カリフォルニア米)と書いていますね。10キロで約800円です。この値段では絶対、日本のお米は太刀打ちできないですね」
日本で販売している米の価格は10キロおよそ5000円。もし、関税がゼロになれば、こうした安い米が日本に流れ込む。
池上さん、「これは6.8キロ、ざっと30ドルですね。カリフォルニア州サクラメントバレー限定の農家産。『こしひかり』に『ゆめごごち』を加えました、と書いてあります。それでも日本のお米と比べたら安いです」
アメリカ国民には国産品を推奨しながら、その一方で自国の製品を海外に売っていく。アメリカのしたたかな戦略が透けて見えた。
この後、スタジオで日本の新潟産「こしひかり」と映像に出ていた「HINODE」(カリフォルニア米)を全員で食べ比べを行なう。全員判定は新潟産「こしひかり」に軍配が上った。
パックン、「カリフォルニア米もそれなりにうまい。チャーハンにして食べるなら問題ない」
      ・
池上さん、「自由貿易協定(FTA)を物差しにして国の開き具合、開国の度合いを計るというデータがあります。貿易をしている国々の中でFTAをを結んでいる国の割合がどれくらいかというと、日本は16.5%ですが、韓国は36.0%、そしてチリは92.5%です。
自由貿易の開国度  FTA比率(2010年)
日本     16.5%
韓国     36.0%
アメリカ   37.5%
チリ      92.5%
みんな、「チリはほとんどだ!」
池上さん、「チリは世界一なんですね。一体どうしてこんなことになっているのか」
世界地図の画像が出てきた。チリは南米にあって、ペルーの下に位置している。
池上さん、「チリは南北に細長い国です。面積がおよそ日本の2倍です」
チリ共和国
面積 ・・・ 約75万6000km (日本の約2倍)
人口 ・・・ 約1,700万人
首都 ・・・ サンティアゴ
経済成長率 ・ 約5.2% (2010年)
チリといえば去年12月、鉱山事故での奇跡の救出劇。現場で陣頭指揮をとったのがピニェラ大統領だ。実はピニェラ大統領こそがTPP推進のの旗振り役だった。
池上さんがピニェラ大統領にインタビューしている映像が出てきた。
池上彰が直撃した。
池上さん、「チリは自由貿易はとりわけ熱心ですね。その狙い、あるいは自由貿易のメリットはどういうことですか?」
ピニェラ大統領、「現在チリは、ヨーロッパ、アメリカを始め、日本や中国、韓国など58ヵ国と自由貿易を行なっています。しかし、30年前のチリは中南米で一番貧しい国の1つでした。それが自由貿易を進めてきた結果、今日は国民所得が最も高い国になれたのです」
チリは一体どんな成長を遂げたのか。
チリの首都サンティアゴの映像が出てきた。
南米大陸を縦断するアンデス山脈の最高峰アコンガア6962m。ここから南に250キロの場所にチリの首都サンティアゴがある。チリの人口1,700万人の内、650万人が集中している。アメリカの新自由主義を取り入れ、国民一人当たりのGDPは30年間で5倍を超える伸びを見せている。
街の男性、「経済は好調だよ。政府もうまくやっているし、先進国入りも夢じゃないね」
街の女性、「景気はいい方ね。政府に文句はないわ」
自由貿易で潤うチリ。街は活気で溢れる。
輸出で成長を続けるチリの大統領に池上は、
池上さん、「日本ではチリ産のサーモンやワインがとっても人気なんです。チリにとって日本はどんな存在なのでしょうか?」
ピニェラ大統領、「チリは良質なサーモンやワイン、フルーツを生産しています。一方、日本は高い品質の自動車やテレビを作る技術力を持っています。自由貿易を結んでいるチリと日本はウィンウィンの関係ですよね」
スタジオから
テーブルにはチリから輸入された品物が置かれている。ウニはパックに入っている。
大浜さん、「こちらがチリから日本に輸入しているものの一部ですけど、用意してみました」
日本のスーパーで見つけたチリ産の輸入品。銀サケは2切れで268円。こちらのウニは生食用で900円。
大浜さん、「それから、アメリカン・チェリー。アメリカン・チェリーだからアメリカから輸入していると思っていた。チリ産がけっこう入っているんです」
パックン、「チリも南アメリカですからね」
大浜さん、「それから、ブルーベリー。最近日本でも作っているが、チリ産ですね。増えていますね」
池上さん、「そうですね。スタッフが探したんですけど、ブルーベリーはチリ産しか見つからなかったそうです」
みんな、「へぇ〜」
池上さん、「では、チリ産の農産物、どれぐらい関税がかけられているのか、見てみましよう」
チリ → 日本  主な輸入関税率

                                                                  • -

          自由貿易前    現在
ブルーベリー   6%      →  0%
チェリー      8.5%    →  3.2%
銀サケ      3.5%    →  1.9%
ワイン       15%     →  9.2%
パックン、「チリはまあ、銅鉱石や農産物が豊富な国ですし、どんどん輸出していいことばかりなんですけど、日本にとってはどうなんですかね」
池上さん、「そこなんですよね。日本がどんどんいろいろな物を輸出してくれれば、日本とチリの間でウィンウィンの関係だと思っていました。さあ、本当はどうなんでしょうか?」
      ・
じじぃの感想
「そこなんですよね。日本がどんどんいろいろな物を輸出してくれれば、日本とチリの間でウィンウィンの関係だと思っていました」
日本はチリとの間でFTA終結が他の国よりも遅れ、その分、ほとんどの分野で先に結んだ国(特に韓国)の後塵に甘んじている姿があった。
池上さんが最後に言っていた。
日本の農家に補助金を出すのはいいが、ばらまきは良くない。競争力が付くようなやり方にしないといけない、と。
チリを見れば、日本の将来が分かる?