じじぃの「若年性アルツハイマー病・小尿の床を拭きながら!八重子のハミング」

映画『八重子のハミング』イメージ映像 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=cyUh07VLkPs
八重子のハミング

八重子のハミング 陽信孝 小学館文庫 amazon
思いもよらなかった夫婦の同時発病。夫は胃がんが発見され摘出手術。その直後、妻にアルツハイマー病の兆候が見え始めた―。
その後、夫は三度のがん手術から生還する一方で、妻の症状には改善の兆しが見られなかった。自らも迫り来る死の影に怯むことなく闘病、そして献身的に妻の介護を重ねる日々…。“三十一文字のラブレター”短歌約八十首を詠み、綴った、四千日余に及んだ老老介護の軌跡。「現代の智恵子抄」とも評された話題の単行本、待望の文庫化。二〇〇二年末に他界した愛妻を偲んだ「終章」を補記。

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おはよう日本 「老老介護 “今こそ映画に”」 2016年11月8日 NHK
高齢者が高齢者を介護する、いわゆる『老老介護』を描いた、ある映画に共感が広がっています。
現在、山口県で公開中の映画「八重子のハミング」。
アルツハイマー病になった妻と、介護した夫の12年に及ぶ日々を「実話」を元に描いた作品です。
監督は、山口県出身の佐々部清さん。
自分で制作費を集め、7年越しで完成させました。
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2016/11/1108.html
『八重子のハミング』 陽信孝/著 小学館文庫 2005年発行
小尿の床を拭きながら (一部抜粋しています)
  幼子に もどりし妻と 言うめれど
            妻は母なり 妻は妻なり
目に見えない小さな変化が、ある日突然、大きな変化となって現れて家族をあわてさせ、私の心臓を凍りつかせる。そしてまたしばらく小康状態が続くというのが、妻のアルツハイマー病の特徴である。
発病してから11年の間に、字が読めなくなり、書けなくなり、計算ができなくなる。会話が続かなくなり、徘徊が始まり、娘の顔さえ忘れ、自分で食事ができなくなった。そしてついにトイレの始末がまったくできなくなったのである。
脳細胞が萎縮していく過程で、妻の場合は膀胱に脳からの指令が届かなくなり、膀胱が収縮せずに伸びきったままになった。それはつまり、自分の意思に関係なく、膀胱が尿でいっぱいになると自然にあふれ出るという状態になったということである。
アルツハイマー病がなぜ短命なのか、ようやく理解できた思いがする。いずれ尿毒症などを起こして死を早めるのだろう。
私としては、極力お漏らしを避けるために、妻の膀胱がいっぱいになり、尿があふれ出てくる時間を把握しなければならなくなった。
妻のトイレの感覚は、平均12時間から13時間であるが、天候や気温、食べ物、水分の取り具合によって変わってくる。いちばん長い時で27時間出なかったことがある。
私は、いつの頃からか、妻のトイレの時間を、画用紙に記録するようになった。
トイレに連れてゆくことはいつもながら大変な仕事である。洋式便座はいっさい受けつけないので、和式を利用している。うまく便器をまたがせ、後ろからズボン、ズボン下、下着と順番に下げ、便器にしゃがませるまでがひと苦労である。
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  紙おむつ 上げ下げをする 度ごとに
            妻は怒りて われをたたけり
1999年のある日、娘がとうとう、「おとうさん、かあさん紙おむつにしたら」といい出した。いくら排尿や排便をした時間を事細かに記録し、頃合いを見計らってトイレに連れていってもうまくいくとは限らない。トイレから部屋に帰る途中の廊下で失敗するなど、お漏らしを何度も繰り返していたのだ。
紙おむつを使うことは、むろん頭にはないわけではなかったが、私自身に強い抵抗感があり、どうしても踏み切れなかったのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。、
少し前だが、テレビ NHKおはよう日本」を観ていたら、映画「八重子のハミング」をやっていた。
若年性アルツハイマー病になった妻が、自分の娘を見ても誰だか分からなくなっているにもかかわらず、音楽を聴くと曲に合わせてハミングするのだそうだ。
妻は12年間の闘病生活の後、65歳で亡くなった。
脳の病気といえば、まず パーキンソン病認知症アルツハイマー病)を思い浮かべる。
これらの病気とアスペルガーとどこか共通点はあるのだろうか。
アスペルガーの場合は脳の神経細胞ニューロン)の形状が健常者と比較すると、「雑」なんだそうだ。
それに対して、パーキンソン病アルツハイマー病は大脳の萎縮で、アスペルガーとはまったく異なるのだそうだ。
それでも私の場合は、パーキンソン病アルツハイマー病の予備軍なのだ。