じじぃの「科学・芸術_45_ハリー・ポッターの魔法世界・ふくろう」

Owls Sending Letters To Harry - Harry Potter and the Sorcerer's Stone 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=RTxlh65Pe14
Harry Potter owl

ハリーポッターといつも一緒!ふくろうのヘドウィグ知っていますか? 2016/07/31 MARBLE
ハリーポッターの世界でもあるイギリスの魔法使いたちは、よくふくろうを飼っています。その理由は郵便を運んでくれる便利なペットだからです。
http://topicks.jp/23579
ハリー・ポッターの魔法世界ガイド』 アラン・ゾラ クロンゼック、エリザベス クロンゼック/著、 和爾桃子/訳 早川書房 2001年発行
ふくろう owl (一部抜粋しています)
ほんとうに、ハリー・ポッターのイギリスに住む魔法使いや魔女はラッキーですね、ふくろうが直接配達してくれる安全確実な郵便サービスがあって。でもね、ふくろうと魔法使いの深い関係には、ながーい歴史があるんですよ。中世ヨーロッパのお話にでてくる魔法使いのふくろうは手紙の配達はしませんが、ご主人様に忠実で、するどい観察力と、こみいった儀式や呪文を記憶する力で重宝がられていました。伝説によると、どうしようもない泥沼にはまっては羽あるお友達の助けを求めた、ネビル・ロングボトムばりのぼんやり魔法使いがたくさんいたとか。
ハリーと心を通わせ、命令をききわけるヘドウィグの能力は、ふくろうは高い知能をそなえているという古代ギリシャの信仰が根っこにあります。ギリシャの知恵の女神アテナは、肩に1羽のふくろうをとまらせた姿でよく描かれています。ある人びとによると、女神みずからふくろうに変身することさえあり、この姿で領土を見回って領民の秘密や気がかりを知ったといいます。アテナイの金持ちたちはしばしば肩にふくろうをとまらせたり、鳥かごに入れて連れ歩いていました。この鳥は人のことばがわかり、その気になれば話することだってできると信じている人はおおぜいいました。
ただし他の文化では、ふくろうは死や闇の力と結びつくものとされました。たぶん、夜行性なのと、有能な狩人なせいでしょう。ふくろうは、中国では雷神である雷公(レイクン)の眷属(けんぞく)とされたこともあり、また、日本では飢饉や疫病をもたらすと信じられていました1。古代エジプトのふくろうは夜と死の象徴であり、古代ローマでは昼間にふくろうを見るのは大凶の前兆とされました。
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ハリーや友人たちは聞くのもいやでしょうが、ふくろうの身体の一部(足、羽根、眼、心臓、骨、なかには全身というのまで)を身につけると、特別強力な魔除け兼お守りになると信じる文化も多々あります。一部のばあいは持ち主を狂犬病や癲癇(てんかん)から守るか、力や知恵や勇気をもたらす可能性があるとか、中世ヨーロッパで治癒師(ちゆし)をなりわいとした人びとは、戦場で強くなりたい兵士から相手の秘密を知りたい恋人まで、じつに多種多様なお客の要望にこたえてふくろうのさまざまな部位を常備していました。セブルス・スネイブのような魔法薬の達人の手もとにも、やっぱり置いてあるに違いないですね。