じじぃの「奇妙な薬草・マンドレイク・ハリー・ポッターと魔法の世界!地球ドラマチック」

Harry Potter Mandrake Scene 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=cJIcldzY-cE
Harry Potter Lifesize MANDRAKE Prop (HD) 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=oDyITTuqMQ4
ハリー・ポッター マンドレイク

ハリー・ポッター マンドレイク

Mandrake Root - Prop Replicas, Custom Fabrication, SPECIAL EFFECTS
HARRY POTTER MANDRAKE ROOT
A Mandrake, also known as Mandragora, is a plant which has a root that looks like a human (like a baby when the plant is young, but maturing as the plant grows). Whenever unearthed, the root screams. The scream of a mature Mandrake when it is unearthed will kill any person who hears it, but a young Mandrake's screams will usually only knock a person out for several hours.
http://goldenarmor.com/mandrake-root/
地球ドラマチック 「ハリー・ポッターと魔法の世界」 2018年7月28日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹
2017年、シリーズ第一作目の出版20周年を記念して、大英図書館で魔法の歴史を紹介する展覧会が開催された。
実は「ハリー・ポッター」に登場する杖や薬、呪文といった魔法にまつわる道具やその世界観は、古い言い伝えや慣習に基づいて創り上げられていた!さらに「物語のテーマは『喪失感』」と語るJ.K.ローリング。「ハリーポッター」の誕生秘話が、作者自身の言葉で今、語られる。
http://www4.nhk.or.jp/dramatic/x/2018-07-28/31/24883/2340524/
7月28日、NHK Eテレ 地球ドラマチック 「ハリー・ポッターと魔法の世界」 より
イラストレーター ジム・ケイが描くイラストの中で、もっとも興味深いのはマンドレイクという奇妙な薬草です。
根っこの取り扱いは慎重にしなくてはなりません。
根がひどくみにくい赤ちゃんの形をしたマンドレイク
マンドレイクにまつわる言い伝えでは、根が人の形をしその悲鳴を聞いた者は命を落とすと言われています。
大英図書館には、マンドレイクの伝説を伝える珍しい挿絵もあります。
J.K.ローリング、「私のマンドレイクとはかなり違います。挿絵のマンドレイクは頭に葉っぱが生えています。葉っぱの先には切断された人の手がついています。犬が地中から引き抜こうとしているのね。面白い」
人の形をしているのはマンドレイクの根です。
16世紀のイタリアの本には、危険なマンドレイクを安全に収穫する方法が載っています。
マンドレイクと犬を縄でつなぎ、自分の耳を塞いで角笛を吹くこと。そうすれ、驚いた犬が駆け出してマンドレイクが土中から引き抜かれ、悲鳴を聞かずにすむ。
J.K.ローリング、「私はマンドレイクの伝説にひねりを加えて作品に取り入れました。引き抜くのは犬ではなく人間です。マンドレイクの根を呪いを解くための薬の原料としました。マンドレイクは実際は植物で根が人間のような形をしています。そこから伝説が生まれたのでしょう。人はいろいろ想像を膨らませますからね」
今ではマンドレイクは貴重な植物です。現実は小さくみすぼらしいのが基になっています。
ジム・ケイ、「この人間を思わせる根っこにはまちがいなく人を引きつけるものがあります。これなんかお腹がぽっこり突き出てその下に足がついているみたいです。マンドレイクの根は昔の人々を魅了しました。強力な化学物質を含み、食べると体にさまざまな症状が表われます。幻覚を見たり、心拍数が乱れたり、瞳孔を開いたり、口が渇いたり、そのような症状を起こすからこそ人々はマンドレイクに恐れを抱いたりするんです」
J.K.ローリング、「確かに幻覚作用もあったでしょうね。でもそういうことは小説には取り上げませんでした。そもそも登場人物たちは毎日が刺激的でドラッグなんて必要がなかったんですからね」
1652年に出版されたニコラス・カルペパーの『カルペパー ハーブ事典』は、植物を医療に用いる道を拓いた重要な書籍の 1つです。
1642年、カルペパーは魔術を使用した疑いで裁判にかけられ死刑になりました。今日では、カルペパーは「ヘッジウィッチ」(病気を癒やすことに長けた賢人)であったと考えられています。