じじぃの「できの悪い顔・性格が悪いは運命なのか?時空を超えて」

モーガン・フリーマン 「時空を超えて運命か? 自由意志か?」 動画 dailymotion
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セロトニン

NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「運命か? 自由意志か?」  2016年9月9日 NHK Eテレ
【案内人】モーガン・フリーマン
人間は、自由な意志を持って生きているのか? それとも定められた運命に従って生きているのか? 運命にとらわれているとしたら、どのように人間は生きるべきなのだろうか?
人間が選択をする時、自由意志に基づくというのは真実だろうか? 実は我々の行動は全て運命によって定められているのではないのか? 脳をスキャンすると、意識的な決断の前に、無意識に物事を決めていることがわかり、自由意志による決断は幻想だとする説もある。また、物理学では、量子力学の「あいまいさ」こそが自由意志をもたらすという説もある。もし、自由意志がないとしたら、人間の倫理感は危機に陥るのではないだろうか?

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『認められぬ病―現代医療への根源的問い』 柳澤桂子/著 中公文庫 1998年発行
あとがき (一部抜粋しています)
私の長い闘病生活の中で感じたもうひとつの大きな問題は、医療という最も人間と深く関わる分野において、人間というものの理解が正しくなされていないのではないかということである。
私の場合には、病気の診断がつかなかったことが、闘病生活をたいへん辛いものにした。闘う相手が見えないのである。しかし、これはしかたのないことであろう。医学が万能でないことは当然なことであるから。
原因がわからないために、すべては私の気のせいであるとされたり、あるいは私が人間として未熟であり自己中心的であるためとされた。これも、病気の原因がわからないときに、ひとつの可能性として当然検討されるべきことがらである。しかし、多くの場合、根拠となるデータもなしに、あるいは否定的なデータがあるにもかかわらず、安易にそのように結論されたということは残念である。
ところが、それ以上に辛かったのは、そのような心因性の患者には手を貸す必要がないという態度でたびたび接せられたことである。ほんとうにそのような患者は放っておけばよいのであろうか。
私の場合には長い入退院のくり返しの中で、しだいに心理的原因によるものでないことがわかってきたが、もし、私の病苦の原因がすべて精神的なものであったとしたら、私の人間的価値が下がるのであろうか。
現在の社会では一般に、人格的な欠点はその人の個人的な責任とされる傾向が強い。しかし、私たち人間というものをよく考えてみると、感情を含めた私たちのすべての営みは生命現象の一面にすぎないことに気づくであろう。
肉体であれ、精神であれ、細胞の中の遺伝子に記された情報にしたがって物質がつくり出され、それらの物質によって逐行される化学反応によって、すべての生命現象が営まれているのである。
意志の強い人、弱い人、感受性の鋭い人、鈍い人、努力できる人、できない人、いろいろな人間が世の中を構成している。意志の強い人を例にとって考えてみると、おそらくその根本となるものは、ホルモン様物質の分泌と関係した現象なのであろう。そして、そのような物質をたくさん分泌できるかどうかということは、先天的に決まっているのであろう。
ある環境におかれたとき、人間の生体系はどのように反応するか。ホルモンや脳内物質を含めたいろいろな物質の生体内分泌についての研究が進むにつれて、意志の弱い人を責めることが誤りであることがわかってくるのではなかろうか。
すべての形質は、先天的な素質に環境因子が働いて決定される。私たちがどのような環境におかれるかということも、その人自身にはどうしようもないことがほとんどである。一人ひとりの性格のうち、その人の自由になる部分はどれほどありうるのであろうか。むしろ周囲の人の優しいいたわりのこころが、一人ひとりのもつ形質を好ましい方向に発展させるのではなかろうか。
一個人の人格上の欠点をその人の責任にすることは、危険なのではなかろうか。美しい顔もあり、できの悪い顔もあるように、性格にもいろいろあり、それはその人にはどうしようもないことなのではないだろうか。

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どうでもいい、じじぃの日記。
9月9日、NHK Eテレ NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「運命か? 自由意志か?」を観た。
「人間が選択をする時、自由意志に基づくというのは真実だろうか? 実は我々の行動は全て運命によって定められているのではないのか? 脳をスキャンすると、意識的な決断の前に、無意識に物事を決めていることがわかり、自由意志による決断は幻想だとする説もある」
てんかん」という病気がある。
てんかん・・・発作を起こす神経疾患で、意識をなくし口から泡を吹く。
実は、てんかん神経伝達物質セロトニンの過剰摂取によって引き起こされることがわかってきた。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれている。
人の性格や発達障害も、セロトニンの他、ドーパミンノルアドレナリンなども関係しているらしい。
まあ、育った環境も影響しているのかもしれないが。