じじぃの「未解決ファイル_281_優生保護法」

宗教学(初級263):神智学(ナチスの優生思想) 〜 竹下雅敏 講演映像 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=CD0AjZ_QhRY
大橋巨泉さん死去 盟友・永六輔さんの死を知らず逝く 2016年7月20日 Yahoo!ニュース
11PM」「クイズダービー」などの人気番組の司会者として活躍し、がんで闘病していたタレントの大橋巨泉さんが12日午後9時29分、入院先の病院で急性呼吸不全のため死去していたことが20日、分かった。82歳だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160720-00010001-bfj-ent
NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「“生殖”は変化するのか?」 (追加) 2017年1月13日
【案内人】モーガン・フリーマン
数百万年変わらなかった、ヒトの生殖に革命が起きるかもしれない。2人の父親、2人の母親から子どもが生まれる?
私たちが食べるものはミトコンドリアによって有機的なエネルギーに変換されています。ミトコンドリアが正常に働かないと細胞は時に機能不全に陥ります。
ミトコンドリアに問題のある卵子から生まれた子どもは健康に育たないのです。
でも、もしそうした卵子の遺伝情報を健康なミトコンドリアを持った別の卵子に移植できたとすればどうでしょう? その子どもは健康に育ってくれるはずです。
ミトコンドリアに問題のある受精卵から、取り出した細胞核を移植するのです。
新たにできた健康な受精卵を母親の胎内に戻せば、生まれてくるのはかつてない特徴を持った子どもです。
遺伝子疾患を防ぐためなら、ミトコンドリア以外の遺伝子でさえ第三者から譲り受けるという世界です。
未来の子どもたちは育ての親以外にも、何人もの遺伝上の親を持つのかもしれません。
今は両親からの遺伝だけですが、将来の子どもは全生物から選りすぐった能力を与えられる可能性があります。
http://www4.nhk.or.jp/P3452/x/2017-01-13/31/28401/1988013/
クローズアップ現代+ 「生きづらさを抱えるあなたに〜障害者殺傷事件が投げかけたもの〜」 2016年9月29日 NHK
【キャスター】伊東敏恵 【ゲスト】池上彰(ジャーナリスト)、向谷地生良(「浦河べてるの家」理事・北海道医療大学教授)
「障害のある人たちが働ける企業は成長する」「多様性こそ人間の繁栄を支えてきた」いま、様々な分野の最新研究から分かってきた障害者と社会が関わることの意味だ。
相模原市知的障害者施設で起きた殺傷事件から2ヵ月。偏った見方で命の“価値”を決めつける考え方をどうやったら乗り越え、共生社会を実現できるのか?
池上彰、「均質は危険」
均質な社会は脆い。出来ないことを補い合う。人の役に立つために助け合う。多様性のある社会が大事。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3869/index.html
羊水検査陽性54人中53人が中絶… ( 子どもの病気 )  2013/11/22 Yahoo!ブログ
妊婦の血液から胎児の疾患の有無を判定する新型出生前診断(NIPT)の臨床研究で、診断結果が陽性反応だった67人のうち、その後の羊水検査などで陽性が確定した少なくとも54人のうち53人が中絶を選んでいたことが分かった。臨床研究を実施する研究者らが参加する組織「NIPTコンソーシアム」(組織代表=北川道弘・山王病院副院長)が今年4月から9月末までに検査を受けた約3500人について解析した。
http://blogs.yahoo.co.jp/taddy442000/34796104.html
『末期を超えて』 /川口有美子/著 青土社 2014年発行
QOLと緩和ケアの奪還 (一部抜粋しています)
中島 とにかく、ドイツの医学は良い生(good life)を、ユートピアをつくろうとした。ナチスはワイマール共和国の延長線上にあって、何の断絶もありません。私たち自身がそこにいると思ってもよいくらいです。そこにはすべて真似すればよいくらいの近代的政策の宝庫があり、誘惑がある。
 ホロコーストをしないためには、そのフレームからどうやって脱却できるのかを考えなくてはなりません。これだけ最高の医療をしたために、それで治らない人には良い死(good death)しかない、と思った。それが安楽死で、安楽死自体は「良い死、素晴らしい死」なんです。
 このようなフレームでは必ず、「滑りやすい坂」(slippery slope)が起きます。どこまでなら生存を認めるかという話になってしまう。ある人は口から食べられなくなったら諦めなさい、呼吸ができなくなったら諦めなさい、というような基準をつくらなければいけなくなる。基準は任意で変えることができますから、このフレームに乗った途端に、ホロコーストは、ちょっとした心の動きや書類のサインで起きてしまいます。このフレームでは無理だと考えるべきです。終末期はここからだと定義して、これを充たした人は死んでもよい、という基準を決めた途端に、その基準は任意にどんどん変えられます。このフレームで医学を構築するのは間違いだと気づくべきです。
 それに気づくのに、人類は1967年までかかった。30年経って、ソンダースは悩んだ末にフレームを変えてしまえばよいことにようやく気づいたわけです。
川口 2007年、日本尊厳死協会が発行した『私が決める尊厳死』(中日新聞社)の結語では、安楽死尊厳死紙一重であると。
中島 実際には、尊厳死安楽死は、死を早めてもよいとした途端に同じになります。安楽死の言説の中にはナチスというのがあるけれども、世界的には尊厳死の人たちは、私たちはナチスではなく、自然死であり人権運動だ、死の権利(right to die)という患者の権利運動だ、と言うことがあります。ところが、日本のその本の著者は全員医者であり、患者の権利運動ではない。
 大谷いづみさんが博士論文で述べていることですが、尊厳死協会の前身の安楽死協会の初代会長の太田典礼も医者ですが、「尊厳死」という言葉にすごく反対をしたのですね。尊厳という言葉には先ほど言ったような意味があるから、わけがわからなくなってしまう。わけがわからない人がいくら集まっても力にはならないと思ったわけです。安楽死協会というのはあくまで合理主義で、太田典礼社会主義者で、彼はもともとスラム街を立て直して貧困層をなんとかしようと思った方です。しかし彼の心は次第に国家社会主義者になってしまった。その流れで安楽死に向かった。これだけ自分たちが頑張っても駄目だったら good death政策しかない、と思ってしまった。もう1つ、彼は優生保護法をつくりましたね。そういう意味では、太田典礼は彼なりに理路整然としていたので、尊厳概念を入れた途端にわけがわからなくなってしまうと危惧し反対した。しかし、一般にはそれが受けて、その後会員は増え続けた。
 話を戻しますと、ドイツは良い死(good death. euthanasia)を考えたわけですが殺すのはやっぱり可哀想だから、そんな人たちは生まれてこないようにしようとしたのが良い誕生(good birth. eugenics)です。同時にその頃、遺伝学が勃興してきました。また、第三帝国が他民族国家になっていく過程にも重なり、詳細な人類学的な遺伝研究がなされました。優生学はその頃に良い誕生をする学問として生まれたのですが、アメリカもイギリスも日本も、ドイツ医学の成果としてこれを非常に賞賛しました。安楽死優生学はドイツ医学の結晶だと思っていた。
 それは今も同じで、私たちは遺伝カウンセリングをしていますが、現代でも優生学的カウンセリングはどうしても行われる可能性がある。「生まれてきたら本人もつらいでしょう、お父さんお母さんもつらいでしょう」というカウンセリングを非指示的カウンセリング(non directive counseling)でやってしまう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
今月7日に永六輔さんが、12日に大橋巨泉さんが亡くなった。
彼らは、テレビの草創期から黄金期にかけて活躍した。一時代の終わりを感じさせる。
彼らは自分自身をどう評価していたのか分からないが、才能ある人たちだった。
「私たちは遺伝カウンセリングをしていますが、現代でも優生学的カウンセリングはどうしても行われる可能性がある」
まあ、彼らの一生も私の一生も人の一生であることには変わりないのだが。